FUN / DANIEL JOHNSTON

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ダニエル•ジョンストンの作品群の中で唯一、メジャーレーベル(アトランティック)から発売された13作目。
プロデュースはバットホール•サーファーズのポール•ラーリーで、これまでのローファイサウンドとは異なり、90年代特有のグランジ感を持つ作品で、個人的にはダニエル•ジョンストンの中では一番好きなアルバムです。
当時(1994年)は日本盤の発売はなく、輸入盤のCDとカセットテープのみでの発売でしたが、2012年に日本盤のCDが発売され、翌2013年に初めてUS盤のみアナログが発売されました。

これまでチープな宅録だったものを、しっかりとスタジオにミュージシャンを集めてレコーディングしたらどうなるか?宅録もいわゆる実験のようなものですが、本作もまた実験だったのかもしれません。

1991年、ダニエル•ジョンストンは体調の悪化からオースティン州立病院に収容されていましたが、その間にニルヴァーナのカート•コバーンがファンであることを公言したことにより知名度を上げ、人気が高まっていました。
本作はその人気に興味を持ったアトランティックが権利を勝ち取り、1990年から1994年にかけて書き溜めた楽曲が使用されましたが、発売後ダニエル•ジョンストンの体調は再度悪化し入院。その間にアトランティックとの契約は解除され、次作発売まで7年を要します。

ひとときの夢のようなメジャー作ではありましたが、本作により彼の人気は更に高まり、以後メジャーレーベルと契約することはありませんでしたが、多くのアーティストが彼との共演を望む存在となっていきました。

https://youtu.be/aYLAneSkSc4?si=i0zUu3I65BJx62Jt

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