さよなら藤圭子 / 藤圭子

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1979年12月26日に新宿コマ劇場で行われた藤圭子の引退コンサートを収録したアルバム。
前川清との離婚、喉のポリープ手術などが続き、引退を決意しますが、こうして聴いてみると、生きることで精一杯だったデビュー当時の鬼気迫る歌は翳りを見せ、富と地位を得た人間のなんや知れぬ残響を感じる歌声です。
オープニングはラストシングルとなった「可愛い女」、「新宿の女」、「女のブルース」と最初から飛ばし、中盤では都はるみの「北の宿から」、牧村三枝子の「みちづれ」、小林幸子の「おもいで酒」、五木ひろしの「長崎から船に乗って」などのカバーが続き、ラストは「圭子の夢は夜ひらく」からの「蛍の光」で終幕。
この直後、藤圭子はアメリカに旅立ちました。

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