塗香
お香の一種で「塗香(ずこう)」と言う。
お清めの道具で、お寺に入山する際に手水を取れない時などに手に刷り込んで心身を清める。
また、写経の際にも用い、写経用紙に手の汗や脂がつかない様にする意味もある。
ケースの上部からお香を入れ、使う際はピンを抜いて少量を手に取り、手のひらから手首、首筋や耳の裏などに塗り込む。
それによって人間の体温で香りを発する。
ケースに付いている瓢箪は根付けで、昔は帯などに引っ掛けて落ちない様にしたものである。
お香は玉初堂で、これは白檀、丁子、桂皮、竜脳などを原料としており、スパイシーではあるが落ち着いた香りがする。