【1987/10/16】近代水道100年記念郵便切手

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近代水道100年を記念して、昭和62年10月16日に60円郵便切手が発行されます。
近代水道とは、沈殿させろ過した水を鉄管で有圧によって給水する水道です。蛇口をひねれば水が出る。この近代水道が我が国で初めて横浜に誕生したのが、明治20年(1887年)10月17日で、今年で100年になります。
神奈川県から横浜上水道設計の依頼を受けたイギリス陸軍工兵中将のヘンリー・スペンサー・パーマーが、明治18年に着工、水源を現在の津久井湖上流に求めて、明治20年に完成しました。
意匠は正式には「獅子頭共用栓」と呼ばれるものです。明治20年の水道創設当時は、数戸の家で共同で使う公設の共用栓が大部分で、この獅子頭共用栓が横浜市内の各所に143基設置されました。この「獅子頭共用栓」はイギリスから輸入され、材質は鋳物で、東部の横に鍵をさしこんで回すと、獅子の口から水が出るようになっています。使う家々に一軒ごとに鍵が支給され、当時はこの共用栓が今の水道の蛇口同様、使用者になじみの深いものでした。現在は、水道記念館(横浜市保土ヶ谷区の西谷浄水場内)に展示されています。

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