【1986/03/13】伝統工芸品シリーズ第7集郵便切手

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伝統工芸品シリーズ第7集として昭和61年3月13日に60円郵便切手が4種発行されます。
(A)京扇子
起源は、奈良時代にさかのぼるといわれ、「枕草子」や「源氏物語」にも記されています。今日に伝わる技法が完成したのは、能、茶の文化が盛んになった16世紀と推定されます。京扇子は、桧、杉、白檀などの木板を束ねた板扇(いたせん)と竹、象牙等を骨に、紙や絹をはった貼扇(はりせん)があり、いずれも往時の雅を今日に伝えています。
(B)砥部焼
起源は、18世紀後半といわれ、地元で産出する砥部陶石、高野川陶石を主原料とした磁器で、素地肌に独特の味があります。丼、鉢、皿、そばちょこ、抹茶碗などの日用食器類のほか、花瓶、花器などを生産しています、厚手の磁器で、その堅牢さは、つとに有名です。ろくろ成形、押型成形、手ひねり成形などの成形技法、素地の模様付け、呉須を使った下絵付け、施袖の各技法とも、伝統の中に現代感覚を探り入れた磁器です。

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