【1989/10/06】国際文通週間にちなむ郵便切手

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国際文通週間にちなんで、平成元年10月6日(金)に80円及び120円郵便切手が発行されます。
<国際文通週間>
国際文通週間は、世界の人々が文通によって文化交流に務め世界平和に貢献しようという趣旨で、昭和32年の第14回万国郵便大会議においてその設定が決議されたもので、期間は万国郵便連合創設記念日の10月9日を含む1週間です。わが国では、今年は、10月6日から10月12日までです。切手はキャンペーンの一環として、昭和33年以降毎年発行しています。
<源氏物語絵巻について>
源氏物語絵巻は、源氏物語の各帖から興味深い場面を選び出して描き、説明を加えたもので、平安時代後期(12世紀)の作品で、国宝に指定されています。絵の作者は、宮廷画家の藤原隆能ではないかと考えられていますが定かではありません。
<意匠について>
80円切手の意匠には、源氏物語絵巻の中の宿木から、また120円切手については、源氏物語絵巻の中の竹河から、碁を打つ情景が描かれている部分を採用しました。源氏物語絵巻では、碁を打つ場面が描かれているのは、この二つだけですが、源氏物語では、ほかに空蝉や手習の巻にも対局の場面の記述があります。源氏物語においては、対局者は宿木のものを除き、すべてが女性であり、物語や日記の執筆など、宮廷女性の活躍が著しかった当時において、碁が女性の間にも普及していたことがうかがえます。

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