【手彫証券印紙】JAPEX2024 「手彫証券印紙 第五次発行 一銭黒色」:金賞+特別賞をいただきました!

初版 2024/11/05 21:22

改訂 2024/11/05 21:22

第59回全日本切手展JAPEX2024 出品作品「手彫証券印紙 第五次発行 一銭黒色」(4フレーム)金賞 受賞!

2024/11/1-11/3に東京にて開催された第59回全日本切手展、JAPEX2024にて、私の出品作品「手彫証券印紙 第五次発行 一銭黒色」(4フレーム作品)が、な、な、なんと、得点86点にて金賞を受賞いたしました! それに加えてなんと特別賞まで!

昨年のJAPEX2023での同一タイトルでの初出品(3フレーム作品)で大金銀賞+審査員賞詞をいただいたのですが、その後、一年をかけて、無地紙のリコンストラクションシート、新たに発見した印面変種とその使用例などを追加して、4フレームに拡張して臨んだ今回のJAPEX2024。前回は目新しさ&初出品ということも加味された過大評価やったんかなー、という感じで、事前に落ち着いて自己採点したら金銀、よくて昨年と同じ大金銀、という心づもりでした。

今年はいろいろ予定があって、参加は最終日の11/3のみだったのですが、すでに初日の午後には採点結果が発表されており、会場におられた大先輩からSMSで驚きの第一報を受けた次第。まさに過分の評価をいただいて恐縮の至りです。

11/3に会場入りすると、会う人会う人から「おめでとうございます」の嬉しいお声がけをいただきました。

この印紙、カタログ評価は使用済みで一枚50円(ポーラス紙、目打10)。印紙貼り証書はよほどのマルチプルが貼っていない限り一枚1000円もしくはそれ以下(10枚で2000円とか普通に転がっています)。

このようなマテリアルなので、誰も見向きもしなかったのですが、実は不思議で面白いことが満載。「手彫で作られた小判切手」という特徴があって、調べれば調べるほど発見がありますし、見たことのない使用例も絶対にあるはず。用紙の分類一つとってもまだまだ未完成なのです。

今回の受賞ですが、珍しくも高価でも無いごく普通のマテリアルでも、きっちりと向き合ってあげると専門コレクションを作ることができる、という点も評価いただけたのかと思っています。作品リーフに残念ながら採用されなかった、我が家にある膨大な一銭黒色印紙達もアルバムの中で喜んでくれていることでしょう 笑

これに甘んじることなく、蒐集と調査研究を重ねて、マテリアルとの出逢いを待って、5フレームに拡張して国際展へのチャレンジを夢見ることといたします。

引き続きよろしくお願いいたします!

【昨年度の作品から改善したり、追加したリーフを何枚かご紹介します】

リーフ2:一銭黒色印紙の変遷

昨年の作品と同じく、タイトルリーフに続く第2リーフで、第五次発行一銭黒色印紙の位置付けを示したリーフです。使用したマテリアルを一部入れ替えたのと、和紙と洋紙、ルーレットと目打との変化が明確にわかるように説明を工夫しました。

リーフ33: 38枚ブロック貼り証書(一部)

縁あって入手できたショーピースアイテムです。使用済みブロックとしては、長谷川純さんのコレクションにある48枚が最大ブロックですが、証書貼りの状態のものとしてはもしかしたら最大ブロックかも知れません。

リーフ37: 定常変種(エラー、版欠陥) Plate I

JAPEX2023作品では6種類だったのが2つ増えて8種類になったおかげで、スカスカ感が解消されて見た目も良くなった、嬉しいリーフです。

リーフ63+64: 古屋厚一氏によるリコンストラクションシート:Plate II ('PLATE Z')

作品の締めくくりに、手彫証券印紙の分類調査と蒐集の先駆者である古屋厚一氏により作られたリコンストラクションシートを展示しました。現在の分類でいうPlate IIは、当時は「PLATE 'Z'」と称されていました。古屋さんの直筆サインと、シート番号「30」が赤ボールペンで書かれています。

Author
File

unechan

子供の頃から細々と続けてきた切手収集。長年のブランクを経て10年ほど前から再開し、日本切手クラシカル、ドイツインフラなどを収集。併せて手彫証券印紙の収集を始め、現在はこちらがコレクションのメインになっています。郵趣に加えて音楽(ジャズ)、釣り、鉱石収集、昆虫採集(蛾類)など趣味多数にて家族には迷惑をかけております…

Default