【手彫證券印紙】第五次発行10銭青色:印面変種(定常変種)その2【Plate I/Pos. 11-20】
初版 2023/07/16 11:53
改訂 2023/07/17 08:27
[2023/7/17: Plate I/Pos.14を追加し、説明を改訂しました。]
先のLab ログに引き続いて、第五次発行10銭青色印紙の印面変種の第二弾です。
この回は、Plate IのPos. 11から20の10枚をご紹介いたします。
今回も印面変種はそれぞれのポジションの印紙イメージ上に赤丸で示してあります。顕著なものからごくごく微小であったり、薄かったりするものもあって、印刷インプレッションによっては確認できないものもありますのでご注意ください。ほとんどのポジションで複数の印面変種がありますので、それらを組み合わせて総合的に判断するのが確実と考えています。
Plate I / Pos. 11
下額面「10」の「1」と「0」の間、上側にある点、左額面「十」斜め右に走っている「、」のような線と、左額面「十」の横棒右の下側にある点の3箇所が目安になります。加えて、印面上部の枠線の隙間が中央から右にいくに連れてかなり拡がっているのもヒントになるでしょう。
Plate I / Pos. 12
四箇所に変種があります。いずれもあまりはっきりとしたものではないのですが、印面中央の「印」の第3角目の下にある、ぼやけた滲みが特徴的なので比較的見つけやすいと思います。
Plate I / Pos. 13
上額面の「0」の下と、「S」の左下の小点の2箇所に印面変種があります。面白いことに他の部分は比較的キレイなので、2箇所の印面変種+その他の部分には顕著なものがない、という合わせ技でポジション同定ができます。
Plate I / Pos. 14
【2023/7/17追加】
少なくとも7箇所で定常変種を確認しています。右警告文、「此」の第2画目のすぐ上にはっきりとした点があるのが特徴的です。
Plate I / Pos. 15
はっきりとしたものだけで6箇所に、薄くてわかりづらいものが1、2箇所あるという、印面変種のオンパレードです。
このポジションは、なんと言っても上額面の「E」の2本目の横棒の左側に小さな尻尾のような点が生えているのが目印です。
Plate I / Pos. 16
左右の下向き房飾りの横(特に左房飾りのがよく目立つ)、左警告文の「の」の横、「可」の上(枠線ギリギリ)の4箇所に点があります。
Plate I / Pos. 17
このポジションでは、ご覧のとおり、裁判所消印が堂々とおされてしまっていて、印面中央部がよく見えていないせいもあって、左警告文の「可」の上すぐの点の1箇所しか確認できていません。今後追加で定常変種が発見される可能性は大と考えています。
Plate I / Pos. 18
ご覧の三箇所の点に加えて、右下向き房飾りの右側の房毛の間によく目立つ隙間があるのが特徴です。
Plate I / Pos. 19
印面中央の「紙」の旁に、滲みのような比較的大きな点が2個あるのと、下額面の「0」の内側下に大小の点2つがあるのが特徴です。
Plate I / Pos. 20
微細なものを含めて7箇所で定常的に出現する点などを確認しています。いずれも小さくて微妙ですが、下額面「10」の右下、枠線ギリギリの点と、印面左下の隅飾りの先にある点が手がかりになります。