淀屋橋 箱場印
初版 2022/12/11 19:01
淀屋橋の箱場印は「淀」の一文字に外丸枠の黒印です。字体が異なるもの3種類が知られており、それぞれType A, B, Cと名付けられています。私のコレクションにはそのうちType BとType Cの2種類があります。
淀屋橋は御堂筋を北上して堂島にかかる橋で、箱場は南詰(大阪市街側)に設けられていたと推定されています。
淀屋橋箱場印 Type B
大阪から東京に差し出された脇なし二つ折り葉書に押されたものです。差出人の住所が「北浜四丁目」と読めますが、まさに淀屋橋のすぐそばですので、近くの淀屋橋箱場に投函されてこの箱場印が押されたことも納得できますね。
淀屋橋箱場印 Type C
こちらは手彫切手2銭黄色が貼られた書簡に押されたもので、宛先は和泉国の貝塚(今の貝塚市)です。差出人の住所がわからないのが残念ですが、全体のルックスが素敵で気に入っているアイテムの一つです。
淀屋橋は現在でも大阪の大動脈である御堂筋と中之島を結ぶ大きな橋として使われており、中之島にある各種の公共施設への拠点として電車の駅も設けられています。明治時代から大阪市街の北端の中心地として栄えていたのでしょう。