二ツ井戸 箱場印
初版 2022/11/19 14:27
改訂 2022/11/19 20:43
二ツ井戸の箱場印は「二」の一文字に丸枠の黒印です。外枠の丸が若干変形しているのが特徴です。
二ツ井戸とは長方形の桝を二つに仕切った井戸のことで、道頓堀川が東堀川へ曲がったあたりに徳川時代に作られたものが珍しい形だったことから大阪名所の一つになったとのことです。昔の観光案内書(?)や地図にも掲載されており、人々に広く知られていたようですね。
人々にも広く知られており、位置的にも分かりやすい場所が選ばれたようで、箱場の所在地の特定という面では実に素直な箱場印であります。
大阪市中地区町名改正絵図より(国際日本文化研究センター所蔵地図データベース)
(摂津名所図解 四下より「二井」(国立国会図書館デジタルコレクション))
大阪の名所だった二つ井戸、現在も千日前の国立文楽劇場の前に史跡として名を残しています。