東上橋 箱場印
初版 2022/12/29 21:52
改訂 2022/12/29 21:52
東上橋の箱場印は「東」の一文字で、外丸枠の朱印です。一般的な箱場印に比べて一回り小さい印です。
比較的少ないもののようで、「摂河泉の郵便印」ではレア度を示す「R」が一つ付けられています。
このLabジャーナルでも何度か登場した、大阪市街の西側を流れていた西横堀川ですが、その西側では西向きに木津川に向けて数本の堀が設けられており、堀で区切られた地区が複雑に入りくんでいます。このうち、靭地区と京町地区の間の京町堀に掛けられていた橋の一つが東上橋です。位置的には信濃橋から4ブロックほど西横堀川を北上して、京町堀との分岐点の、京町堀の一つ目の橋です。
この近辺には、東上橋を挟んで南北にほぼ同じくらい離れたところに別途Labログで紹介する信濃橋箱場と犬斎橋箱場があります。こうやって位置を見ると、東上橋箱場は京町堀を挟んで南は靭中通り、北は京町堀上通りあたりからの郵便物を、西横堀川を渡らなくても差し出せるように便宜を図るために設置されたことが想像できます。
現在は西横堀川、京町堀とも埋め立てられて、東上橋の名前も残されていませんが、京町堀1丁目交差点の西側の横断歩道が東上橋に当たると思います。
当時は京町、靭ともに商人の街だったそうですが、やはり市内と比べると郵便物の数も少なかったのでしょう。東上橋のみならず、市内から離れるにつれて箱場印のレア度もアップしています。この東上橋箱場印も次に出会えるのはいつでしょうか...