心斎橋 箱場印
初版 2022/11/27 17:03
改訂 2022/11/27 17:05
戎橋を渡って心斎橋筋を北上し、長堀川を渡るところにかかっていた橋が心斎橋で、心斎橋箱場は「摂河泉の郵便印」によると心斎橋の南詰に置かれていたようです。
箱場印は「心」一文字で、外丸枠の朱印です。外枠が摩耗してほとんど見えないものが多いようで、この例もかろうじて微かな丸枠が確認できる程度です。
この葉書には以前もご紹介した「川支延着」(川支は「かわつかえ」と読みます)の朱印が押されています。大阪から東京に配達する間に渡らなければならなかった大きな川が増水のための渡れずに、予定より日時がかかってしまったことを示す、事故証示印の一種です。
心斎橋は大阪ミナミの商店街の名前として今も全国的に有名な地名ですが、橋そのものはその下を流れていた長堀が埋め立てられたため、心斎橋筋商店街を北に抜けて長堀通りを渡る交差点の名前として「心斎橋」が残っています。