E.T.
E.T. The Extra-Terrestrial
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演者:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ピーター・コヨーテ、ディー・ウォレス、ロバート・マクノートン
公開:1982年6月11日
製作国:アメリカ合衆国
当初予定されていた台本は「グレムリンのような地球外生命体が、とある農家を恐怖に陥れる」というものでした。これは1955年にケンタッキー州ホプキンスビル郊外で起きたとされる事件に基づいていますが、当事者から「事件を映画化するのなら訴える」と脅かされたため断念したそうです。
この映画のテーマはスピルバーグ監督自らが経験した両親の離婚であり、SFは表面的な要素にすぎないとのこと。ラストで少年がE.T.に別れを告げるシーンは、両親の離婚を受け入れるメタファーでもあるようです。
スピルバーグは、この作品をフランソワ・トリュフォーに捧げたと言っています。「未知との遭遇」でトリュフォーを出演者としてアメリカに招いた際、「これから、あなたは子どもたちに向けた映画を創りなさい」と、クリエイターとしての将来の助言を受けた出来事がこの作品を作る強いモチベーションになったと述懐しています。