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ジュリアス・シーザー/シェイクスピア
新潮文庫
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564年4月26日-1616年4月23日)は、イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物です。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れた英文学の作家とも言われています。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』をはじめ、『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』『ジュリアス・シーザー』など多くの傑作を残しました。
『ジュリアス・シーザー』(The Tragedy of Julius Caesar)は、1599年に書かれた政治劇・悲劇で、ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルに対する陰謀・暗殺とその死の余波が描かれています。この劇においてシーザーは中心的人物ではなく、3場面に登場するに過ぎず、主人公はマーカス・ブルータスであり、彼の名誉欲・愛国心・友情の間の葛藤が描かれています。