綱不知海岸の"蕎麦の実"舎利石/メノウ

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青森県外ヶ浜町で採取した舎利石です。
舎利石は《釈迦の遺骨の代用品》として重宝される神聖なメノウであります。

知名度で言えば錦石の陰に隠れがちですが、これもまた津軽半島が古くから誇る名産のひとつ。
僧侶たちが遠路はるばる採取しに訪れるという美しく神秘に満ちた銘石です。

そんな舎利石を珍重するのは石好きたちも同じで、私も度々訪れては昼夜を問わず探し求めてきました。

こちらは何処となくソバの実を彷彿とさせる鋭角的な舎利石。
仏教と密接な関わりのある食物を象っているとは、何とも運命的な取り合わせに感じます。

本来なら舎利石は真球型に近いほど価値が高く尊ばれるようですが、このようにイレギュラーな形も見る者を楽しませてくれます。

内部には不純物による白濁核が包有されており、水に濡らすと葛饅頭のような構造がよく分かります。

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