まるで天然のヘキサゴンカット/O山地の高温石英

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新たに発見した採取地、××川水系で入手した高温石英のひとつです。
縦横の大きさは6×7㎜ほど。

損傷により奇しくもヘキサゴン形のカットストーンに見えるというユニークな一粒です。

高温石英とは約573~867℃の温度条件で晶出した特殊な石英のことを指します。
通常の石英との違いはその外観に現れており、六角錘を2つ合わせたような形状が特徴となります。

今回採取したこちらの石は比較的透明度が高く結晶形も整っているのですが、残念なことに頂点部分が片方失われていました。
恐らくは急流を下る過程で幾度となく打ちつけられ、ついには割れてしまったのでしょう。

しかしその断口がテーブル面のように平坦であったため、高温石英特有の結晶形も相まり、まるで研磨された宝石を思わせるフォルムに仕上がっていたのでした。

こんな見た目なものですから、初めは誰かが指輪の石を落としたのかと思ってしまいました。
試しに仮留リングにセットしてみるとまさに宝石付きの指輪そのものです。

これぞ偶然が生んだ奇石。
欠点も極まるともはや芸術ですね。

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