2006.11.30 Billy Joel
恥ずかしい過去ブログ記事再掲シリーズです。 元ニューヨークっ子としてはBilly Joelは外せません!この日のライブは暫く経ってからBSで放送されたので録画したのですが、録画してあったHDDが故障してもう観られなくなってしまったのが残念です。 2023年2月25日 記 Billy Joel (2006) https://muuseo.com/tanudon81/items/45 いしー ----以下、2006年12月1日に投稿したブログより 怒涛のライブ4連発、折り返し地点の今日はBilly Joelの8年ぶり、単独公演としては11年ぶりの来日公演。8年前のElton Johnとの「Face To Face」ツアーも東京ドームで参戦しているので、これが2度目の生Billy Joelとなる。8年前の時点で「ツアー引退」宣言をしていたBillyだが、撤回してくれてありがとう。そしていきなりニューヨークのマディソンスクエアガーデンの連続ソールドアウト記録を塗り替えるという快挙を成し遂げる。久しぶりに公の場に登場したBillyはだいぶルックスが変わったが、ちょっとジャン=レノっぽくもあり、かっこよく年取った印象。昔はギョロ目のおじさんという感じだったからね。でもこのパンフの表紙はどうだかなあ・・・こんなにアップにしなくてもいいですけど。 ちょっと早めに会場に到着してツアーパンフを購入。あれ、全編英語だ。まあいいや、時間までじっくり読めるし。それにしても、やっぱり東京ドームはでかいなー。席は3塁側1階席。ステージは遥か遠くだ。昨日のU2と違って、今日は中年夫婦から小学生くらいの子供までと客層がものすごく幅広い。きっとみんな座って聴くんだろうな。まあ、昨日の疲れを癒すにはちょうどいいかな、と思いつつ・・・。 開演予定時刻を10分ほど過ぎたところで会場暗転。今回のツアーの模様を収めた最新ライブアルバム「12 Gardens Live」同様に「Angry Young Man」でライブがスタート。イントロのピアノ連打は右手で弾いてるのかと思ったら両手でドラムを叩くみたいに弾いていてびっくりした。2曲目も前述のアルバム同様「My Life」・・・だが、イントロのリズムにあわせてBillyが弾き始めたメロディは「さくら」!日本向けサプライズに客席も「おおーー!」とどよめく。そういえば、8年前もEltonとのピアノ即興大会の中でBillyはこのネタを使っていた。そして3曲目にはいきなり「Honesty」が登場!ここ日本で特に人気のあるこの曲をこんなに早いタイミングで投入してくるとは!!となりのおばさん、涙流しながら聴いてるし。Billyの歌も素晴らしい。びっくりしたのがドームなのに音がわりとクリアだったこと。スタンド席の方が反響音が少なくていい音で聞こえるんだろうか? ここから先はAll Time Greatest Hitsともいえるセットリスト。「Zazibar」だけはちょっとマイナーな曲だが、後半のジャズっぽいアレンジとトランペットソロが凄かった。そして、「12 Gardens Live」には未収録だった「Just The Way You Are」が聴けたのが嬉しかった。たしかこの曲は別れた奥さんの曲だということで封印されていたはず。時効を迎えて解禁になったんでしょうか。改めて、やっぱりいい曲だなあ。ウルウルきちまったい。そして「Movin' Out」はBillyの「いち!にい!いち、にい、さん、しい!!」のカウントでスタート。昨日のBonoに負けず劣らず、Billyも日本向けファンサービスたっぷり。もう1曲、「12 Gardens Live」未収録の「I Go To Extremes」も大好きな曲なので嬉しかった。後半のBillyのピアノがとにかくカッコイイ! Billyがギターを肩からかけると、おもむろにローディを呼び止めて、「披露する機会がないが、彼の内に秘めたるパワーはすごいんだ。今夜は彼にも1曲やってもらう。いやほんと、彼はすごいんだよ。信じてくれよ。」なんてMCで、ギターローディの"Chain Saw"氏が紹介された。「He's gonna do a religious song」との前フリで"Chain Saw"氏が絶叫、かき鳴らされたギターリフは何と、AC/DCの「Highway To Hell」!!!これには殺られた!バカうけ!!周りのお客さんは「え?何?何事?」という雰囲気の中、一人で拳を突き上げて熱唱しまくってしまった。リード・ヴォーカルをとった"Chain Saw"氏のダミ声ヴォーカルはまさにハマリ役、メンバーも楽しそうにロケンロールしてた。Billyも悪戯っぽい笑みを浮かべてギターを弾きながら会場を闊歩。いやー、楽しいヒトトキだった。ありがとう!! そしてここからはノリのいい曲が続くロックンロールショーと化した。「Big Shot」、「It's Still Rock And Roll To Me」ではBillyが御馴染みの「道化」を演じる。のっし、のっしとステージを歩き回りながら、なかなかのマイク裁きを見せてくれた。そしてここでも取り出して被ったベースボールキャップは読売巨人軍!さらにはそれを客席に投げ込むという日本向けファンサービスあり。本編最後の「You May Be Right」ではさすがにもう我慢できなくなって立ち上がって踊ってたら、周りにも立ち上がっている人がポツポツと。いいぞいいぞぉ。 そのままの勢いですぐにアンコールへ。「Italian Restaurant」でも立ち上がって踊る人多数。Billyがハーモニカを装着したらもうみんな次の曲はもうおわかり・・・と思いきや、いきなり「上を向いて歩こう」のメロディを弾き始めるBilly。そしてそのまま「Piano Man」のイントロにつなぐアレンジはなかなかオシャレだった。最後の曲となったBillyの代表曲は、全員立ち上がってのサビの大合唱。Billyも歌詞を「It's a pretty good croud in TOKYO」と変えて応えてくれた。最後のサビは観客全員でのアカペラ大合唱。感動的だった。 今日はテレビの収録があった(放映は1月とのことだが、どの局?)こともあり、Billyも気合が入ったのか、演奏がものすごくよかった。バックを固めるミュージシャンも腕は確かだし、Billyのピアニスト&シンガー(「An Innocent Man」が鳥肌モンだった)としての凄さが体感できた。そして、Billyの曲はイメージとは違って想像以上に体が動いてしまうノリのいい曲が多いことに改めて気づいた。そういえば、この人もRock And Roll Hall Of Fameに名を連ねているんだった。ロックソングライターとしても非凡な才能の持ち主なんだよなあ。今日はまったりしに来たはずが、終わってみれば汗だく。オヤジロック恐るべし。 Billy Joel In Concert 2006 2006年1月30日(木) 東京ドーム - Set List - 1. Angry Young Man 2. My Life 3. Honesty 4. The Entertainer 5. Zanzibar 6. New York State Of Mind 7. Allentown 8. Don't Ask Me Why 9. The Stranger 10. Just The Way You Are 11. Movin' Out (Anthony's Song) 12. An Innocent Man 13. Miami 2017 (I've Seen The Lights Go Out On Broadway) 14. She's Still A Woman 15. I Go To Extremes 16. River Of Dreams 17. Highway To Hell (w/ "Chain Saw" on lead vocals) 18. We Didn't Start The Fire 19. Big Shot 20. It's Still Rock And Roll To Me 21. You May Be Right (Encore) 22. Scenes From An Italian Restaurant 23. Piano Man