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甲州印傳万年筆・鞘形 長刀ふでDEまんねんニブ
フワッと温もりのある感触が堪らない。軸の形状、そして重量の前後バランスも国産万年筆の中ではダントツに私の好みだ。また、「ふでDEまんねん」なる冗談のような名前を持つ反り返ったペン先もユニーク極まりない。持つ角度で中字から超々極太字まで多彩な線が描けるので、万年筆をあまり知らない人に使わせてあげると必ず喜んでくれる。
セーラー 日本飯野高広
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Profit21 長刀(なぎなた)Mニブ
名前の通りペン先に14金でも18金でもなく21金を使ったこのモデルは、中字のペン先ながらその先端に「長刀研ぎ」と言う特殊な研磨が施されているのが一大特徴。漢字文化圏特有の「縦書き」との相性が抜群で、21金特有のややソフトな感触とも相まって、その際の「ハネ」や「ハライ」がリズミカルに決まる。
セーラー 日本飯野高広
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Custom743 Cニブ
ペン先の「C」はCoarseの略でFine(細い)の反対=極太を意味する。この価格帯の他の商品に比べ、ペン先全体がボディに対して大きめなので、書くときにどこに筆を運んでいるか確認しやすい。また、持った時のバランスも個人的には好みである。
パイロット(PILOT) 日本飯野高広
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Custom Legance Mニブ
今から6年ほど前、銀座の中古カメラ店・レモン社をフラッと覗いた際、軸の美しさで衝動買いした一本。Customシリーズの中でLegance(レガンス)は軸にマーブル模様の樹脂を用いたものの呼称で、これにはイタリア製の樹脂が使われている。
パイロット(PILOT) 日本飯野高広
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President UEFニブ
シャキッとした筆さばきが味わえるこのメーカーらしい良品。ペン先はUEF=Ultra Extra Fineつまり極細より更に細い超極細。個人的にはこれが最も素直な書き味に感じ、購入に至った。
プラチナ 日本飯野高広
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プラチナ 3776 Musicニブ
本来は読んで字の如く楽譜を書く際に最適化させたペン先だが、カリグラフィー的な文字や縦太横細の明朝体的な文字が簡単に書けることもあり、隠れファンが多い。このペン先もプラチナのものが個人的には一番相性が良く、趣のある太字を書きたい時に活用している。因みにこれは一世代前の3776である。
プラチナ 日本飯野高広
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ブリフトアッシュ ザ・クリーム 「ブラック」
表参道に店舗を構え日本の、世界の靴磨きに革命をもたらし続ける長谷川裕也氏率いるブリフトアッシュ。色味はブルーグレイ。青みと赤みのバランスが一歩も二歩も抜きん出ており、とても染料のみで色出しされたものだとは思えない。しかもスキンクリーム並みの癖のないサラッとした質感なので、このクリームだけは靴に塗りこむ際に小ブラシではなく、指で革に直に入れたくなってしまう。透明感抜群の艶が出るのにあまり時間が掛からない。
ザ・クリーム ブリフトアッシュ ブラック飯野高広
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サフィールノワール クレム1925 「ブラック」
黒地に金のロゴを有するサフィールのプレミアムバージョンは、蜜蠟ベースの基本レシピを1920年代の登場以来守り続けている「高級靴クリーム」の元祖。近年シアバターオイルを新たに配合し、仕上がりのキメ細やかさが増したこの黒にはズバリ、深煎りコーヒーを思わせる赤みを感じ、思わず茶系の靴にも塗ってしまうほどだ。また、表情を引き締めると言うより、それを落ち着かせるようなパワーと優しさを兼ね備えた色感なので、特に冬場に出番が多くなるのも頷ける。忙しい時はこれ一つで革への栄養補給だけでなく、ワックスのように鏡面磨きまで行なえてしまう逸品。
クレム1925 サフィールノワール ブラック飯野高広
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サフィール ビーズワックスファインクリーム 「ブラック」
フランスの名門・サフィールの青地に白のロゴのノーマルバージョン。現行で76種もあるブラックの中で、これは黄色みと僅かに赤みを感じる華やかなチャコールグレイ。「くすみ」を感じさせず、暗さではなく明るさすら思わせてくれる点も魅力。薄くて上質なベールを一枚被せたようなムラのない光沢に仕上がる。
ビーズワックスファインクリーム サフィール ブラック飯野高広
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M.モゥブレィ・プレステージ クリームナチュラーレ 「ブラック」
かつての英国王室御用達の靴クリームブランドとして名を馳せた名品・メルトニアン直系の「M.モゥブレィ シュークリームジャー」の高級版として登場。純粋なブラックではなく、青み・緑みを帯びたミディアムグレイ。そして従来のものにはない「瑞々しさ・抜けの良さ」が備わっている。「この革には水分を補給してあげたい」と思った時に重宝している。
クリームナチュラーレ M.モゥブレィ・プレステージ ブラック飯野高広
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イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム「ブラック」
ノーザンプトンの著名な紳士靴メーカーが製造ラインで用いる靴クリームの供給業者が、一般ユーザー向けに作ったもの。蜜蠟が多めなレシピのためなのか、光沢が重厚でシャープな黒に仕上がるので、ビシッと仕上げたい時に重宝している。ちなみに、ラベルが赤ではなく焦げ茶のものも存在する。
ビーズリッチクリーム イングリッシュギルド ブラック飯野高広
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ファーバーカステル「ミッドナイトブルー」
数年前にリニューアルされたファーバーカステル伯爵コレクションの瓶は、アールデコ期のガラス細工を思い出させてくれる、非常に端正なデザインが特徴。ここの「ミッドナイトブルー」は、6と7の中間の色合いで、1のパーカーのスーパークインクにかなり近い。耐水性も比較的あるので、最近出番が多いインクの一つになっている。
ファーバーカステル ブルーブラック飯野高広
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丸善「アテナインキ」
明治時代から数多くの文士が贔屓にした老舗・丸善。ここの「アテナインキ」は一時姿を消したものの、リニューアルを重ね戦前から売られ続けるロングセラーだ。その現行品はご覧のとおり、往年のインク壺を髣髴とさせる瓶が特徴。ブルーブラックの色味は6のカランダッシュのものを僅かに緑っぽくした感じで、こちらも目に優しい。
丸善 ブルーブラック飯野高広
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ブングボックス「聖夜」
インクブームに一役買ったのが、各地の有名文具店が主にセーラー万年筆とコラボして作り上げた通称「ご当地インク」であることは間違いない。そのエース格が浜松のブングボックスで、ここの「聖夜」はクリスマスシーズン限定のかなり黒みの濃いブルーブラックだ。ただし、残念ながら現行品は瓶の形状が異なる。
ブングボックス ブルーブラック飯野高広
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ルイヴィトン「ブルーシビラン」
万年筆インクのプレミアム化を象徴するような形で近年鳴り物入りで登場した、あまりに有名なブランドのもの。シビランとはフランス語で「不可解な」とか「得体のしれない」の意味で、ダークトーンであることの暗喩なのだろう。
ルイヴィトン ブルーブラック飯野高広