- stamp_collection Museum
- 77F 国際鳥類保護会議世界の鳥切手コレクション
- アジサシ(THE COMMON TERN)「国際鳥類保護会議 世界の鳥切手コレクション
アジサシ(THE COMMON TERN)「国際鳥類保護会議 世界の鳥切手コレクション
発行 :1975年7月発行
発行国:ジャージー島
額面 :4ペンス(英国ポンド)
この記念切手には、長く先の尖った翼と優雅な飛翔の姿が印象的なアジサシが描かれています。カモメに似たこの鳥は、尾が燕尾状になっていることから、ウミツバメと呼ばれることもあります。翼は白と灰色で、頭部は真黒という地味な外見に彩を添えているのが、先端のちょっぴり黒い、真紅のクチバシと、朱色のあしです。
アジサシ属には多くの種があって、世界各地に分布していますが、普通、海岸や島、内陸部の大きな湖の、水の近くに棲息しています。主に魚を食し、水面の1~2メートルほど上を飛びながら、魚を見つけると水中に急降下して捕えるのです。また同属の鳥たちと同様に、大きな群れをなして棲息しているため。1平方メートルほどの中に何組ものアジサシが巣を作るといったこともしばしば見られます。
海岸の岩場、砂地や草原、湖や沼の岸辺、大きな川の河原や砂州などに好んで巣を作ります。アジサシの巣作りは、その地形や環境などによって様々な形をとります。草の密生している真中に念入りに作るものあれば、砂地のくぼみを利用して、その周りを手近にある材料で縁どりするだけといったものもあります。そして斑点のある卵を2・3個生み落とし、3週間抱きます。ひな鳥は、ふ化したその日のうちにもう餌を与えられます。カモメのように親鳥が一度のみこんだ餌を与えるのではなく、魚やそのの食物を、口にくわえて巣に運び、それを直接与えます。ひな鳥はまだ食道が細くて、初めのうちはなかなか餌をうまくのみこめないため、親鳥は次の餌を与えるのを辛抱強く待っていなければなりません。
アジサシは自然界多くの敵があります。ネズミ、ヤマアラシ、カモメはもちろんのこと、高波や砂あらしに襲われることもあるのです。しかし、アジサシの生存を脅かす最大の敵は人間です、沼地の排水、河川の改修、増加する一方の海水浴場、海岸沿いの保養地などが、アジサシの巣作りの場所を破壊してきているのです。そのため現在では、アジサシが妨害を受けずに棲息し、巣作りを行えるようま保護区が各地に設けられいます。
#切手