ガイアナ/1994年11月15日発行 (英米の古典的機関車-3)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『米ボルチモア・オハイオ鉄道の0-8-0機関車<カンバーランド>』

 1840年代の初め頃、ボルチモア・オハイオ鉄道では、石炭の輸送力増強のため、より強力な機関車導入の必要に迫られていた。ちょうどその頃、ロス・ワイナンス社がマサチューセッツ西部鉄道に、堅形ボイラーの付いた巨大な8輪連結の機関車を納入して好評を得ているとの話を聞き、早速同社にこれと同形の、ただし横型ボイラ式の機関車を発注した。1844年から46年の間に、同形の機関車12両を購入し、それぞれに番号と名称を付けた。切手に描かれているのはNo.37<カンバーランド>である。切手の絵で見られるようにまことに奇妙な設計で、動力は前部の横型シリングから長い連結棒で後部の運転室床下の中間軸に伝達され、歯車装置で第4動輪を駆動する。<マッド・ディガー>(泥堀り機械)という奇妙なあだ名が付いたが、そのあだ名の由来についても、またワイナンスがなぜ車両の最後部、最も温度の高いはずの火室の近くに、複雑な歯車装置を設置したのかはわからない。現代の機関車の常識では、前部のシリンダから長い連結棒で直接第3動輪を駆動した方がはるかに賢明だと思われる。

※発行当時の説明です。

#切手

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