フランス「自由 1989.3.20」「平等 1989.4.24」「博愛 1989.5.29」【World Topics Stamp Collection】

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『シンボル化された近代社会の三原則』

 「自由、平等、博愛、さもなくば死を」-このスローガンは、フランス革命当時の市民の切実な訴えであたった。パリ市民は「自由」「平等」「博愛」をそれぞれ青、白、赤の三色に象徴して、革命の三色旗を作り、そこに自分たちの訴えを反映させた。

 フランス革命が世界史上に残した意義は、200年を経た現在でも新鮮だ。というのも、フランス革命は単にフランス国内の政治的事件であるにとどまらず、自由主義と民主主義を求めて、民衆が立ちあがった"人間の革命"であるからだ。17世紀の絶対主義王政の中では、貴族と僧侶を除いた市民には、人間らしい権利が与えられていなかった。特権階級と市民を比べてみると、そこには明らかに特権階級に有利な「掟」が存在しており、この不合理で不平等な掟を取り払うためにフランス市民が立ちあがった事件が「フランス革命」だ。そして、フランス革命と同時に決議されたのが、あの有名な「人間と市民の権利の宣言」で、このなかでは、当然「自由」「平等」「博愛」が基本理念としてうたわれている。

 つまり、「自由」「平等」「博愛」の三原則は、フランス革命から現在に至るまでの、「人間の権利の主張」で、人間にとって大切なこのテーマを図案にしたのが上の切手だ。描かれているのは。フランスのカルナバレー博物館にある、象徴的なレリーフ。革命翌年に制作されたものだが、作者は不詳。図案は左から

▷「自由」のシンボル=絶対王政を象徴する蛇を踏みつぶす天使。

▷「平等」のシンボル=右手に、釣り合いを保つ天秤を持つ人。

▷「博愛」のシンボル=色の違う二人の子供の触れ合いを優しく見守る母親。

※1989年当初の説明です。

#切手

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