国連/世界気象監視計画 1989.04.21【World Topics Stamp Collection】

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『気象衛星のコンピュータ画像を切手が受信』

 世界気象監視計画は、世界各国の気象台が、日常の気象業務や研究を円滑に進めるために、必要な気象資料を的確に入手できるように企画されたもので、英語名称の<World Weather Watch>頭文字をとって、ダブ・ダブ・ダブ計画ともいう。気象衛星を含む地球規模での気象観測網、資料処理システム、通信網の整備強化が柱になっており。1967年以降、世界気象機関の諸計画の中で、最も優先度が高い重要な計画として推進され、これによって全世界の気象通信網は約90%完成し、全世界の天気が描けるようになった。

 上の切手は、気象衛星から送られてくる画像をそのまま印面に再現したユニークな切手で、日本の天気予報でおなじみの「ひまわり」の画像も含まれている。額面は、ニューヨーク本部用、ジュネーブ欧州事務局用、ウィーン国際センター用にそれぞれ2種ずつあり。各図案は以下のとおり

▷25セント
合衆国東海岸沖に発生したハリケーン

▷36セント
太平洋北西部から中国に近づく台風の動き

▷0.90フラン
北極から西ヨーロッパを通過する寒気団

▷1.10フラン
北欧バルト海の氷河、陸地、海面の温度分布写真

▷4シリング
アルプスを越えて地中海にかかる熱帯性低気圧

▷9.50シリング
一定区間の降水予測情報(アメダス)から日本の関東地方の合成画像

※1989年当初の説明です。

#切手

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