シノワズリの源流がここに ~「貴冑滎華」清朝宮廷のインテリア

初版 2024/11/19 00:54

改訂 2024/12/21 00:09

故宮博物院では、東京国立博物館の「特別展」のような企画展を同時にいくつも開催しています(しかしすべて入館料だけで見られます)。訪問日は「貴冑滎華~清代宮廷的日常風景」と題された清朝宮廷インテリアの展示がありました。

フランス人でない東洋の私が見ても、実に品の良いインテリアで美しいと思います。

この華美に陥らない凛とした雰囲気が、18世紀のヨーロッパ人を魅了したのでしょうね。

ウェグナーの「チャイニーズチェア」の原型のような椅子が並んでいます。

シンプルながら格調高い玉座。中国ドラマ「瓔珞」でも乾隆帝が座っていたシーンがあったように記憶しています。

この緑の壁紙はその品の良さから、その後ヨーロッパの東洋趣味のホテルなどで重用されています。

展示作品の説明写真。数が多いです。

直線を基調としたシャープな印象。

でも実際はこんなに装飾過多ではなかったでしょうね。

この飾り棚にもたくさんの名品がありますが、年代も来歴も分かりません。

18世紀、清は世界のGDPの30%を占めていたそうで、インテリアはシンプルでも装飾品は極めて豪奢だったことを、この日開催されていた別の企画展で知ることになりました。

「大美不言 beauty speaks for itself」~ 清朝美術とヴァンクリーフの宝飾 | GreenMile Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/311?order=by_author

グリーン参る

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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