無知の死: これを理解すれば「善き死」につながる (小学館新書 し 16-1)

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出版社 ‏ : ‎ 小学館
発売日 ‏ : ‎ 2021/9/30
新書 ‏ : ‎ 221ページ

死をむやみに恐れる必要はない

新型コロナウイルスの猛威で、それまで元気だった人が突然亡くなるといったケースも増えている。コロナに限らず、脳疾患や心疾患、事故などによってなんの心の準備もできていないままに命を落とすことも珍しくない。またがんなどの重篤な病で余命宣告を受けた人も多いだろう。そして、自分の命が限りあるものであることをあらためて認めることによって動揺するケースも多い。
死は誰にでも平等に訪れるものである。しかし、その本質を知らないから異常なくらい死を恐れる。意外に、私たちは死というものについて知らない。
多くの人がどのように死んでいくのか。そして、自分が将来においてどういう形で死ぬのかが分かっていないのだ。
それを知ることは、無知から解き放たれる第一歩である。死にまつわる問題を抱えていく上で、その一歩を踏み出すことの意味は限りなく大きい。
「善き死」とは何か。超長寿社会となった現代は、それをじっくりと考える時間的な余裕を与えてくれるはずなのである。そして、死の本質を知ることで「善き死」というものに辿り着けるのである。

【編集担当からのおすすめ情報】
家人が重篤な病に見舞われ、私自身も緊急入院した経験から「死」というものに対して、漠然とした意識正面から向かい合うようになりました。その時に、気付いたことは自分が死というものにいかに無知だったのかということでした。あれこれ考え抜き、どうすれば穏やかに生き抜くことができるのか、を模索しています。死を考えるということは「より良く生きる」ことを考えることにも繋がります。決して、「死」は怖いものではありません。

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