『新車年鑑1993年版』より
初版 2021/02/26 17:31
改訂 2021/02/26 17:40
こんにちは。展示開始からまたまた日が経ちまして・・・(汗)。
今日ではベテランの部類に入る車両たちが新進気鋭のルーキーだった頃は、鉄道車両に関する技術開発の進展、“新車ブーム”の終焉、不景気に転じた世相。そういった様々な要件が重なった時期でした。そのような中で新型車両の開発を試み、導かれた答えというものが、21世紀初頭に主力となっていく車両たちだった、と言えるでしょう。
※表紙写真形式雑感
① #相鉄9000系 電車
居住性の向上に重きを置いて設計され、車体の拡幅や室内高さの変更によって広い室内空間が作り出された。また、相鉄で長らく導入しているアルミニウム合金製車体ながら車体全体には塗装が施されたほか、車内においても金属部品の無塗装部分が露出するのを極力避ける等、視覚的な印象の向上にも力が入れられている。
②JR四国 #8000系電車
四国島内における高速道路網整備の進行に対し、特に予讃線の競争力強化が目指され、電化と合わせて開発された特急形電車。2000系気動車の振子機能を継承しつつ、同系に比べて更なる軽量化と低重心化が追求された上、高い加速力を得るためにVVVF制御も採用された。集電性能向上のために開発された振子用パンタグラフ固定装置もポイント。
③ #南海11000系 電車
高野線の線形改良工事完成により、難波・橋本間で20m級車両の運行が可能になったことから、同区間での特急列車の増発を図るべく登場。貫通型ながら傾斜の付けられた前面形状や、連続窓とした側窓の採用によって特徴的な外観となったほか、車いすスペースや女性専用トイレ等の設置による接遇改善も図られている。
④JR九州 #787系 電車
他の交通機関に対する特急列車の競争力を高めるため「移動する高級ホテル」を目指して設計・製作された。サロンコンパートメントやトップキャビンを設けたグリーン車や、ビュッフェ付車両の導入をはじめ、内装に用いたパネルの継ぎ目処理にも高級感を演出するための工夫がなされており、何よりもカラーリングと合わせた特徴的な外観は話題を呼んだ。
⑤JR東日本 #255系 電車
房総特急に用いてきた183系電車の代替車両。東京都心と房総地域との間の通勤・通学・ビジネス利用客と共に、大形の荷物を携行するサーファーやゴルファーの利用も多いことから、出入り台付近に荷物置場を設けた上、客用扉も従来の特急車両より幅を広くとってある。省力化と将来の速度向上を目指して、同社の特急車両では初めてVVVFインバータ制御を採用している。
当電気鉄道では“魅力ある車両が魅力ある路線を作る”を合言葉に、優等列車用の人気車両から輸送力増強のための実力派車両まで、幅広く積極的に導入しております。
…との宣伝文を錦の御旗に掲げて(笑)少しずつ収集してきた模型鉄道の車両たちや鉄道関連書籍をお目に掛けたく運営しております。
なかでも、模型鉄道の車両たちに関しては、模型の製品としてではなく実物の車両についての様態を記すこととしました。当館をご来訪の皆様に様々な鉄道車両に親しんで頂けるきっかけ作りやお手伝いが出来ましたらば、大変嬉しく思います。
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