紙幣袋
「紙幣袋」は、一般的には、銀行封筒とか、信金封筒なんて呼ばれていますね。金融機関のATM脇に置いてある紙幣を持ち帰るための封筒です。 私は収集対象が銀行、信金、信組、JAと、周辺機関(JFや労金など)と幅広いので、銀行だけじゃないよという意味も込めて「紙幣袋」という名称を使っています。 最初に集め始めたのは、1990年前後でしたでしょうか。金融再編が今まさに始まるというか、バブルが弾けて何やら大きな動きがありそうだというタイミングだったように思います。馴染み深い銀行がある日突然パタッと無くなってしまうのを見て、何か手元に残すことはできないかなと考えたときに思い浮かんだのが、この封筒でした。ですので、どなたかのコレクションを参考に始めたのではなく、自然発生的に自分の中で集め始めたものです。最初は、いくばくかの出金をして印刷されるレシートも保管していましたが、お友達に頼んで集めてもらうことも増えてきてからそれはやめてしまいました。 一時期スキミング被害のために封筒が撤去されたこともありました。本末転倒。悪いやつにだけ自由があるなんておかしい、と憤っても仕方がありません。ようやく最近は元に戻りつつありますが。 JAなどではJAの名称が入っていない封筒があったりもします。最初はなーんだと思って何も持ち帰らなかったのですが、名称の無い封筒はそれはそれでちゃんと集めておけばよかったです。 最近ではグループで同じ封筒を使っているケースもあります。宮城県の信用金庫では統一封筒ですね。ちょっとつまらないですが、コレクターのためにあるものじゃないから仕方がありませぬ。 一方で北陸銀行のように、毎年新しい美しいデザインの封筒を作成している銀行もあります。サービスの方向性が優しくてよいなあと私は思います。 まだすべての金融機関の封筒を収集し終えたわけではありません。銀行はいったん終わったかなーと思ったこともありましたが、それからまた再編があったりと終わりの無い旅です。 デザイン違いのすべてを追ったり、ロットごとに集めたりなどは私には向いていません。その金融機関の名前が入ったものが一つあれば満足なんです(けれど、増えていくふしぎ……)。 MUUSEOでは、「消滅した金融機関」のものだけを掲載しました。合併で無くなったり、改称されたりしたもので、デザイン変更などは含んでいません。 JAもいずれ整理できたら掲載しようかな。 トップに載せた「こましん」は、確か母親がレシート整理するのか何かで使っていたものをもらったものです。もうすでに合併で無くなっていたので、物持ち良いな、さすが私の母、と思ったものです。 #思い出 #紙幣袋 #金融機関