『炎と氷 ~16世紀ヴェネチアからのラブソング』

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指揮:Philip Thorby
演奏:Musica Antiqua of London
録音:2001年11月 National Centre for Early Music

指揮者のフィリップ・ソービーはイギリスにおけるルネサンス・バロック音楽の分野では有名な方らしく、演奏のMusica Antiqua of Londonも彼が創設したアンサンブルグループ。

ジャケットとタイトルのカッコよさに惹かれて購入。
何やら熱心な人たちのイラストが描かれていますが、これは16世紀イタリアで描かれた絵画『歌う人びと』。
まさに、収録曲が歌われていた時代の絵なんですね。

ラブソングと聞くと何やら大層ですが、日本でも歌謡曲で愛だ恋だがあるように、実際のところは恋愛を歌った世俗曲集といったところです。
イタリア語ではこれら16世紀に歌われたものを“マドリガーレ”と呼ぶようです。

全27曲で、短いものは30秒程度、長いものでも6分弱。
ボーカルはメゾ・ソプラノが一人。
楽器はリコーダー、ヴィオール、ルネッサンス・ギター、リュート等々と古楽器を揃えていますが、制作年代はすべて1970年代以降のものです。

当時のイタリア人の陽気さと恋愛に対する情熱を感じる楽しい曲が多くて、そしてなにより録音が抜群に良い。
こんなマイナーなものが、アマゾンではオンライン配信されているんだから、アマゾン恐るべしです。

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