津軽鹿の子石
青森県むつ市関根浜
青森県津軽地方の錦石は沖合に浮かぶ竜宮城を嵐が襲い、嵐の過ぎ去った翌朝、海岸に柱や石垣の破片の美しい石が流れ着いたと伝聞があるそうです。錦石は神様の贈り物と信じられてきました。
縄文時代は石鏃や勾玉等装飾品に、江戸時代には"津軽玉"を制作した磨きの技術は、若狭瑪瑙細工や山梨水晶細工の基礎になったとされています。標本はむつ市で石の加工販売をしておられる"おしま工房"さんの出品でした。
「青森県伝統工芸品」に認定されている錦石の中でも、鹿の子供の模様(鹿の子絞りの模様)から名がつけられた"鹿の子石"は珍しさがあります。