玄能石
北海道三笠市弥生
玄能石はいくらか不純物を含んだ細かい方解石の結晶集合体です。その形を結晶体と見立てて何かの鉱物の仮晶ではないかと説明されてきました。現在、氷点近傍の低温の海底で形成するイカアイト（ikaite）の仮晶である説が有力です。イカアイトは炭酸カルシウムの六水和物（CaCO₃･6H₂O）で、0度近い低温の海底でバクテリアの作用によりメタンが酸化して炭酸イオンが生成し、これが海水中のカルシウムイオンと反応して炭酸塩鉱物を生成するとされています。が、はっきりとはわかっていません。同種の鉱物としてグレンドナイト（glendonite）が有名です。
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