永松定

阿佐ヶ谷文士の一人で熊本女子大学（現在の熊本県立大学）の名誉教授である永松定さんは私の出身高校の旧制中学１４回生です。

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永松定さんと同じ旧制中学１４回生は５６名の卒業生が居ました。この期の特徴は永松さんと同じ大学教授が複数居る事でしょうか？宮崎筍吾さんは広島高等師範学校に進学し、戦前は広島高等師範学校の附属学校の教諭でした。戦後は佐賀大学の教授になられています。もう１人は植物学者として名高い堀川芳雄さんです。堀川さんも広島高等師範学校に進学し、その後、東北帝国大学を卒業しています。また、この期には早世した詩人の余田弦彦さんも居ます。余田さんの作詞した豪気節の歌詞は高知の桂浜に碑として刻まれています。京都帝国大学法学部在学中に病死との事ですが、惜しい事です。また、この期から５６名中７名が旧帝国大学に進学している事も特筆すべきかも知れません。

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永松定さんの１つ前の期の１３回生も多士済済です。卒業生は６８名。その内、医師に成った者は１２名。軍人は軍学校の最高峰である海軍大学校を卒業した池上二男元海軍大佐、小山重人元海軍中佐、坂口元男元陸軍中佐が居ます。その他にも、熊本女子大学（現在の熊本県立大学）名誉教授の徳永郁介さん（京大卒）、元長崎医科大学助教授の蓮澤孝義さん、元東芝家庭電気サービス社長の松本尚茂さん（東大卒）、元佐賀市医師会長の美川三郎さんなどが居ます。

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追加ですが１３回生に京都帝国大学卒の川本邦雄さんという官僚がいます。拓務省や大東亜省の高官で文書課長などを歴任しました。また、南洋政策に詳しく、その方面の著書も残しています。川本さんはその後、中国地区統監府官房参事官として広島に赴任中に被爆死したとの事です。

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