Top Hat
ストーリーがつまらない とか、キャストや服装が同じでどの作品かわからなくなる とか、そんなごもっともなご批判など どうでもよくなる。
『コンチネンタル』での感触を、I・バーリンによる書き下ろしの音楽と共に磨き上げた名作。
個人的にC・ポーターよりも、G・ガーシュインよりもバーリンが好きだが、なかでも「No Strings」はベストの一つ。
この作品以降、アステア映画でのダンスナンバーには隙が無くなったと感じる。どれも納得がいくまで作りこみ、満足するまで撮影したのだろう。
冒頭の「紳士クラブ」や、終盤のスイートルームの上の階で、一見めちゃくちゃなステップを踏んでいるようなタップも、何度も何度もリハーサルしたに違いない、絶対。
「The Piccolino」のデュオは、踊りこなすのがかなり難しいと思う。