資料紹介【2 1/2t(6×6)大型トラック「GMC CCKW 353」型】

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資料紹介【2 1/2t(6×6)大型トラック「GMC CCKW 353」型】を紹介します。

 装輪車両の最後?は、大型トラックについてです。WWⅡにおける陸軍の地上装備類「戦車・半装軌車(ハーフトラック)の弾薬、燃料」また兵士の食料、医薬品等々を最前線まで補給する、又は前線までの兵士の輸送するなどのロジスティック(後方支援などの兵站)を支え続け、文字通り連合国の勝利の原動力「縁の下の力持ち」的存在です。・・・現在の戦闘でも兵站の重要性は同様です。⇒後方支援(ロジスティック)
●「サポート」輸送(全般支援)
●「サプライ」補給(食料・医薬品・弾薬・燃料等々)
●「メンテナンス」整備

さて、車両については、GMC(ジェネラル モータース コーポ)の略称

CCKWは、以下の意味です。
●C:1941年
●C:既存車両(運転席付き・・・当たり前)
●K:前輪 フロントアクセルのデファレンシャル(駆動軸)
●W:後輪 フォワード(中間軸)、リア(後軸)のデファレンシャル(駆動軸2軸分)
 「中間軸・後軸はトラニオンシャフトで連結され、リーフスプリング(板バネ式サスペンション)によりで結合された部位」

 また、ホイルベースにも長・短と2種類あり、
●長:164in(4.24m]LWB)ロングホイルベース 【SKW-353】型
●短:145in(3.68m]SWB)ショートホイルベース【SKW-352】型

 更に、ドライバー席も2種類で
●クローズキャブ(初期生産型で、金属製のルーフ付き・・・一般的にハードトップ型)
●オープンキャブ(1942年以降に、天蓋がキャンパス式でフロントガラスのフレームが可動式)
以上が、この車両の特徴です。

 さて、生産台数ですが、WWⅡ直前から、終結した1945年まで、562,750台で
この中には水陸両用型のDUKW353型(通称:ダック)も含まれます。・・・(画像6・7枚目を参照)

 日本でも、戦後の再軍備(警察予備隊から保安隊、そして自衛隊)の際に供与されています。

 米国では、他にも「スチュワードベーカー製の2 1/2t(6×6)大型トラック」もありましたが、主にレンドリース法により英国、ソビエト連邦等の連合国に供与されてました。

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    T. S

    2022/01/25 - 編集済み

    CCKWからDUKWまで網羅されてるんですね。いい資料です。
    陸自のいすゞ自動車さんの3t半トラックも、SKWという型式で、昔の米軍と同じシステムで名付けられてるのが興味深いと思います。

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      デルタ

      2022/01/26 - 編集済み

      再々のコメント感謝です。 いすゞのSKWシリーズ以前に、CCKWを国産化した、TWD-21型 2 1/2t(6✖️6)が自衛隊の主力でした。今のSKWの様なキャブオーバーの車体でなく、CCKWのボンネット型車体で、いわゆる、2t半と呼称されてました。
       SKWの話が出たので、偉そうに解説します。
      SKW-440/441は、最初期の型で通常走行は、6✖️4でフロントがフリー、6✖️6への移行は、フロントのホイール中央部のフリーハブを手動でロックしてました。
      SKW-462〜464は、フリーバフを無くして車内で全輪駆動(6✖️6)が可能になりました。
      SKW-475〜477は、フロントデザインが一新し、動力伝達が、オートマチックに換装されました。

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      T. S

      2022/01/26

      おー、お詳しい👏
      たしかKとかWにそれぞれ意味があるんですよね。全輪駆動だとか6輪車だとか、Dは水陸両用だとか。
      何かに書いてあったような気がするんですが思い出せません…。

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