- Mahaltaji Museum
- 6F 人工結晶
- 人工結晶 チェルミガイト(Tschermigite)
人工結晶 チェルミガイト(Tschermigite)
別名:アンモニウム明礬、Ammonium Alum
産地:日本(自作)
アルムNa(*1)を作るのに使用した市販の漬物用アンモニウム明礬を再結晶法で結晶化させた。
クロム明礬の模造品として人工的に紫色に着色された結晶が売られていることがある。
天然には褐炭(亜炭)層、瀝青質頁岩、噴気口、石炭の隙間などで八面体結晶の他に霜柱様の柱状結晶として見つかり、その高い水溶性によって乾燥した条件下でもない限り長期的に存在できない。
1852年にボヘミアの北ボヘミア褐炭盆地にあるTschermig村(現在のチェコ共和国Chomutov地区Čermníky(ドイツ語名Tschermich))にて発見され、鉱物名もそこから付けられている。
1968年に村はNechraniceダムの底に沈んでしまい、現在では廃村となっている。
チェルミガイトは12水和物であるが無水物鉱物としてゴドヴィコバイト(Godovikovite)が存在し、石炭廃棄物を焼却した際などにも生成されることがある。
2021年作成。
*1:アルムNa
→人工結晶 アルムNa(Alum-(Na))