ウルツ鉱

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この鉱物は、見た目はあまり面白くないかもしれませんが、ウルツ鉱と言われる硫化亜鉛の鉱物です。硫化亜鉛には、結晶構造が全く異なる閃亜鉛鉱と呼ばれる鉱物もありますが(こちらは立方晶系の閃亜鉛鉱型構造)、ウルツ鉱は同じ硫化亜鉛なのですが六方晶系の鉱物(ウルツ鉱型構造)です。一般的には、こちらの方が高温で安定な構造を採ると言われている鉱物でして、結晶屋からすると一応手元に置いておきたい鉱物標本だったりします。ちなみに三枚目の写真に写っている少し光沢がある部分、この部分はひょっとしたら閃亜鉛鉱になっている部分かもしれません(形状と光沢を見るとおそらく正しいと思いますが、XRDを測定していないため断言出来ません)。

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