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ネパール 500ルピー銀貨「仏陀」第一シリーズ
ネパールでビクラム暦2052(西暦1995)年に発行されました。同国に仏陀生誕の地があるとされることから、仏陀をモチーフにした貨幣が数次にわたって発行されました。この貨幣はその記念すべき第一シリーズ(全5次中)にあたり、2,500ルピー銀貨とともに発行されました。2,500ルピー銀貨は量目5オンス、500ルピー銀貨は1オンスで、共通デザインで発行されています。いずれも素材はスターリングシルバー(銀品位 925 / 1,000)製ですが、詳しい組成は不明です。 デザインは、仏像の背景に、ネパール最古の仏教寺院とされるスワヤンブナートにあるマハ・チャイテャ(ドーム形の建物)を配したものとなっています。スワヤンブナートは世界遺産にもなっており、マハ・チャイテャからそびえ立つ黄金の仏塔とブッダ・アイ(知恵の目)が特徴です。仏陀によりスポットライトを当てたアサルフィ金貨とは対照的に、銀貨は仏陀と仏教の歴史・文化をも反映させたデザインが特徴です。
プルーフ 不明 ネパールHokutosei
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ネパール 2000ルピー ゴールドカメオ銀貨「仏陀」第三シリーズ
ネパールでビクラム暦2055(西暦1998)年に発行されました。同国に仏陀生誕の地があるとされることから、仏陀をモチーフにした貨幣が数次にわたって発行されました。この貨幣はその第三シリーズ(全五シリーズ中)にあたり、1500ルピー銀貨、50ルピー ノルディック・ゴールド貨とともに発行されました。1500ルピー銀貨とほぼ同等の規格ですが、2000ルピー銀貨は仏陀の後光に金装飾(Gold Insert)が施されています。 デザインは、仏陀の図とアショーカ王の石柱を採り入れたものとなっています。アショーカ王の石柱は、ネパールのルンビニにあり、王の即位20周年にあたり建立されました。この石柱の彫文などが決め手となり、ルンビニは釈迦生誕の地と(釈迦は歴史上実在したことも)認められ、この貨幣が発行される前年に地域として世界遺産となっています。 単に仏陀の貨幣としてではなく、ネパールの、ひいては仏教の歴史的・文化的な背景をも表す貨幣です。
銀・金 ネパール 5,000枚Hokutosei