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エストニア 2ユーロ「エストニアの国花ヤグルマギク」
エストニアを象徴する事物のシリーズの一環として、2023年の「エストニアの国鳥ツバメ」に続き発行されました。 ヤグルマギクは、ヨーロッパ原産の植物で、キク科の一年草です。1968年にエストニア国花となりました。元々エストニアでは小麦・ライ麦を主食とするようで、ライ麦畑の近くに咲くヤグルマギクは古くから親しまれているそうです。デザインは、コンペにより選ばれた Kaupo Kangro 氏のデザインが採用されました。ヤグルマギクの花は中央に八芒星をなし、それがコインにも刻まれ、幸運と愛の象徴としてエストニアの国柄と国民性を示すものとなっています。 発行枚数1,000,000枚のうち12,000枚は、コインカードに未使用貨を封入する形で発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル エストニア 1,000,000枚Hokutosei
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エストニア 2ユーロ「ウクライナと自由」
ロシアによる侵攻を受けているウクライナを支援するため、2022年7月8日にエストニアで発行されました。貨幣はスロバキアのクレムニツァ造幣局で、コインカード本体はポーランドのゲルマニア・ミントで製造されています。売上はウクライナ中央銀行に寄附されます。 1日も早くウクライナを支援するため、特別デザイン版2ユーロの構想から発行まで18か月かかる行程を、わずか4か月にまで短縮して発行されました。また、なるべく早く販売開始するため、最初にコインカード1万枚を発行し、追ってコインカードと通常形態のものが発行される予定となっています。両形態を合わせ、この2ユーロ貨幣は200万枚が発行される計画です。 貨幣のデザインは、ウクライナ・ハルキウ出身で、エストニア芸術アカデミーにて学んだDaria Titova(ダリア・ティトワ)氏によるものです。優しさの象徴として少女の姿を配し、手に鳥を保護する様が表現されています。ウクライナで盛んに生産される小麦の穂もデザイン面で際立っています。さらに、コインには、ウクライナの独立と抵抗を象徴するスローガン Слава Україні をラテン文字に転記した Slava Ukraini が刻まれており、同国のユーロ硬貨では初めて、外国語が使われることになりました。
銅・亜鉛・ニッケル エストニア 未確定Hokutosei
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エストニア 2ユーロ「エラスムス計画35周年」
エラスムス計画の創設35周年を記念し、ユーロの貨幣を発行する国々共通の特別デザイン版2ユーロ貨幣として、2022年7月1日に発行されました。写真はエストニアで発行された分で、エストニア語の国名 EESTI が入っています。 デザインは、欧州各国のコンペを経て、フランス造幣局のホアキン・ヒメネス氏の案が採用されました。中央にエラスムスの執筆する姿を配しています。また、欧州の国々を現す星は多数の直線によって接続され、ヨーロッパでの学生間に広がる無数の知的・個人的交流を表現しています。その直線を活かして、35周年を現す数字も入れられました。 ユーロ圏共通デザインで発行された特別版2ユーロ貨幣の中では発行枚数が少なめとなっています。エストニアでは100万枚が発行され、うち12,000枚はコインカード形態にて販売されます(写真はコインカードではない一般流通分)。 ※ エラスムス計画 ヨーロッパでの学生間・高等教育機関間の交流を通じて、学生流動を高めようとする計画で、1987年に創設されました。幾度かの発展的解消を経て、現在はエラスムス+ 2021-2027 として、年々支援の幅が拡がっています。プログラムの名称は、16世紀に活躍した学者 デジデリウス・エラスムスの名をとって命名されました。
銅・亜鉛・ニッケル エストニア 1,000,000枚Hokutosei