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Motörhead “Bomber” / “Ace Of Spade”
もしMotörhead初期のアルバムで良いヤツを挙げるなら、やっぱり”Bomber”と”Ace Of Spade”になるんじゃないかなあと思っていたら、見つけました。2 in 1の美味しいアルバム。しかも曲目や曲順もほぼオリジナル通り。しかもブートレッグではない正規のアルバムです。嬉しいじゃありませんか!それで、LP1は、1979年リリースで、曲順はオリジナルのままで、メンバーはLemmy (B, 8弦B, Vo), Philthy Animal Taylor (Drs, Perc), Eddie Clarke (G, Vo[B3])で、Jimmy Millerがプロデュースしています。LP2は、1980年リリースで、曲順がオリジナルと若干変わっていますが、メンバーはLP1と同じで、Vic Maileがプロデュースしています。それで、各曲をご紹介していこうと思ったのですが、寧ろ、各LPずつ纏めて紹介したいと思います。 ◼️LP1 “Bomber” A1 “Dead Man Tell No Tales” (3:00) A2 “Lawman” (3:57) A3 “Sweet Revenge” (4:08) A4 “Sharpshooter” (3:10) A5 “Poison” (2:47) B1 “Stone Dead Forever” (4:48) B2 “All The Aces” (3:17) B3 “Step Down” (3:35) B4 “Talking Head” (3:34) B5 “Bomber” (3:36) ◼️LP1 “Bomber”は、ジャケからしてカッコ良い。A1やA4の直線的なノリも良いが、A2の跳ねるような6/8拍子のブギの曲もカッコ良い。まだGソロも最小限なのが、私がMotörheadの好きな理由の1つです。A3はA2のエンディングからフェイドインしているスローな曲で、こう言う緩急の付け方もうまい。後、間奏のGソロに逆回転音も入っている?A5のドラムも凄いなぁ。Gソロも簡潔でよろし。B1, B2, B4もドライブするBとDrsに簡潔なGのリフとソロ、これぞロックだなぁ。B4なんかはBにフランジャー掛けてますね。B3なんかのスローな曲で、バンドの力量が分かると思いますが、この曲はEddie Clarkeがクリーントーンで歌ってますね。B5はタイトル曲で、突っ走る勢いが凄まじいですね。これをトリオでやっているのが、信じられない位、音も分厚いし、ドライブ感も半端ないです。やっぱり名作ですね。ただ、フェイドアウトしていく曲が殆どなのが、ちょっと悲しい。それとLemmyの酒灼けたヴォーカルはやっぱりMotörheadじゃないと生かせないなと確信しました。 ◼️LP2 “Ace Of Spade” C1 “Ace Of Spades” (2:46) C2 “Love Me Like A Reptile” (3:21) C3 “Shoot You In The Back” (2:37) C4 “Live To Win” (3:34) C5 “Fast And Loose” (3:22) C6 “(We Are) The Road Crew” (3:10) D1 “Fire Fire” (2:42) D2 “Jail Bait” (3:31) D3 “Dance” (2:36) D4 “Bite The Bullet” (1:38) D5 “The Chase Is Better Than The Catch” (4:15) D6 “The Hammer” (2:45) ◼️LP2 “Ace Of Spade”のジャケを見て、皆んなガンマンに憧れたよね。その位イカしてる!C1の出だしのBのリフから急降下するロックが、ハードコアにも影響したような速さで突き抜けていきます。名曲!C2のストレートなノリのロックはMotörheadの持ち味だよね。C3やC4のBとGの絡み合いもイカしている。C3のワウ多用のGソロもグー!C5ではブギのリズムで踊り出したくなるなぁ。最後のコーラスも意外と良い。C6やD1, D2の分厚い音の突進力もトリオでやってると考えると凄い!C6ではフィードバックもGソロの内?D1のDrsからGソロへの持って行き方は凄い!D3やD4は早目の曲でビックリだよ!特にD3は表題には反してる?D4からD5への繋ぎもぴったしで、D5の曲の良さがよく分かるし、意外とこの曲ではLemmyはクリーントーンのBプレイしていますね。D6も猛烈に早い曲で、AnimalのDrsは凄いです!LP1でも書いたけれども、LemmyのVoの癖の強さはMotörheadを最大の音楽的特徴と言えるでしょう。 Motörheadを「常用」はしないけど、やっぱりロックのカッコ良さを体現していて、何度も頂点に行ってしまいそうになりますね。パンクスからもメタラーからも愛されていたのは、彼等がそんな「カッコ良さ」を体現していたからだと思います(そこら辺はギターウルフと似ているのかな?)。そんな訳で、久しぶりに血沸き肉踊りました!レコメンドするのは当然です! LP1 “Bomber” https://youtu.be/E6JJCfnv_Yw?si=3kV6z6yK0wwrsXcQ LP2 “Ace Of Spade” https://youtu.be/F5Kc9Fcm0Cw?si=D_Nh-j_CojtxV3C3 #Motörhead #Bomber #AceOfSpade #Dojo #1990年 #SelfCompilationAlbum #TwoInOne #1979年 #1980年 #HardRock #Rock’N’Roll #HeavyMetal #LemmyKilmister #PhilthyAnimalTaylor #EddieClarke
Hard Rock / Rock’n’Roll Castle Communications £19.99Dr K2
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Annette Humpe “Solo”
Annette Humpe (アネッテ・フムンペ)は、1950年生まれで、ハーゲン出身の独のポップシンガー兼プロデューサーであり、その経歴は、ケルン音楽大学で 6 学期にわたって作曲とピアノを学んだ後、1974 年にベルリンに移り、NDW自体のバンドのVoから始まって経験を詰んでいます。1979年に、妹のInga Humpeと共にNeonbabiesで最初の成功を収め、その後、Ernst Ulrich DeukerとEffJott ことFrank Jürgen Krügerと共に、バンドIdealで独逸国内で大きく成功し、そこでは、Vo兼Kbdを担当しています。また、Trioの曲でもBack-Voを務めたりもしています。1973年に、Idealは解散し、Humpeはプロデューサーとしても手腕を発揮し出して、Deutsch-Österreichisches Feingefühl (DÖF)の曲”Codo”を書いて、プロデュースしています。この曲は、オーストリア人アーティストのJoesi Prokopetz und Manfred Tauchenによって歌われ、また後には妹のIngaによっても歌われています。1984年には、Palais Schaumburgもプロデュースしており、その後、1985年には、妹とのデュオHumpe-Humpeを結成して、自らプロデュースもしています。このデュオは1987年までに2枚のアルバムをリリースしています。その後、姉のA. Humpeは、1990年に、本作品であるファースト・ソロ・アルバム”Solo”を発表します。その後1990年代は、Die Prinzenに同行して、彼等を成功に導きます。その後、A. Humpeは、2004年頃まで作曲家兼プロデューサーとして活動しています。話しがちょっと前後しますが、Annette Humpeは、1995年に、再びInga Humpeと共にBambus名義で”Wall Of Sugar”をリリースしていますが、1997年〜2002年は音楽業界から遠ざかっています。その後2004年に、A.Humpeは、シンガーのAdel TawilとIch +Ichを結成し、作曲及び共同プロデュースも行っていますが、アルバム”Ich + Ich”は、A. Humpeのこれまでの中で最も成功した作品になり、リリースしたアルバム”Ich + Ich”と”Vom Same Stern”は、アルバムチャートで1位を獲得しています。しかしながら、2010年8月にデュオは活動を休止、それぞれがソロプロジェクトとして活動していくことになります。 以上が、Annette Humpeのバイオグラフィーになります。それで、今回は、彼女のファースト・ソロ・アルバム”Solo”をご紹介したいと思います。今回の参加者は、Annette Humpe以外に、George Glueck, Horst Königstein, Misha Schöneberg, Peter Hantke, Peter Viehweger, Peter Weihe, Reinhold Heil, Rio Reiser, Udo Arndt, Uli Hieber, Volker Griepenstrohと言う豪華なメンツとなっていますが、誰が何を演奏したのかは明記されていません。年代的には、NDWとは言えないかもしれませんが、彼女の才能に触れるのには良い作品かと思います。内容的には、A面5曲/B面6曲となっています。それでは、各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Macht Nichts” (4:56)は、雰囲気充分なバラード調の曲で、Annetteの落ち着いた呟くようなVoがばっちりフィットしています。泣きのGソロもグー! ★A2 “Ich Küsse Ihren Mann” (3:06)は、軽快なリズムに乗って、Annetteがコケティッシュに歌うポップソングで、こちらまでウキウキしますね。転調する所も結構良い感じです。 ★A3 “Warten Auf Ein Telegramm Von Gott” (3:35)は、簡素なエレアコとブラシでのDrsをバックに、Annetteが雰囲気一杯に歌っている曲で、サビも中々良いです。間奏のGソロも良き良き。 ★A4 “Nur Zu Gast” (4:08)は、またまたエレポップらしき簡潔な軽めのバックに、AnnetteのコケティッシュなVoが映えます。サビでの彼女のVoもカッコ良く、彼女にはこの手の曲が良く似合いますね。 ★A5 “Ayudame” (4:42)も、軽めのリズムマシンを使ったボサノバ調の曲で、優しく歌うAnnetteも感情たっぷりです。サビのGも良い隠し味です。歌詞は仏語? ★B1 “Ich Laß Mich Geh'n” (3:42)は、軽めのミドルテンポのポップソングで、だからこそ余計にAnnetteのVoが活きています。サビのコーラスもグー! ★B2 “Wenn Ich Tot Bin” (3:30)は、またしっとりとした落ち着いた曲で、バックも室内楽風で、Annetteも時に歌い上げたりしていますが、基本、落ち着いて歌っています。 ★B3 “Ticket For Love” (2:47)は、ノリの良い重めなリズムの曲ですが、Annetteが雰囲気一杯に歌っています。スパイ映画とかに出てきそうな曲で、表題は英語ですが、歌詞は独逸語です。 ★B4 “Zeit” (4:16)は、一転、明るく爽快なポップソングで、柔らかい雰囲気に包まれており、Annetteも柔らかく歌っています。コーラスもグー!バックは打ち込み+生演奏? ★B5 “Letzter Tag” (3:32)は、重めのリズムセクション (Drs&Synth-B)で始まり、シーケンスやシンセも加わった劇的な曲で、Annetteも朗々と歌ってます。 ★B6 “Nix” (0:46)は、シンセも加わったジャジーなインスト曲で、フェイドインしたら、直ぐにフェイドアウトしていきます。 正直、余り期待していなかったのですが、聴いてみてAnnette Humpeのポップネスを充分に感じることが出来て、非常に満足できました。IdealとかHumpe-Humpeとも違って、軽いポップソングなのですが、どの曲も捨て曲の無い程、完成度が高く、彼女の年齢に合わせた歌を思う存分、楽しむことができました。偶にはこう言う軽いもの良いですね。因みに、1曲を除いて、全て彼女の作曲となっており、そこでもまた彼女の凄さを思い知らされました。なので、軽いポップソングが聴きたい時には、最適なアルバムかと思います! A2 “Ich Küsse Ihren Mann” (3:06) https://youtu.be/M96Doyn03ko?si=qMa10qpAAs2SrJIZ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mls1EvDkUQToA8-3Nbe7xL86nthPMnExY&si=hhFZwnlL4jCYEbre #AnnetteHumpe #Solo #MercuryRecords #FirstSoloAlbum #PopSong #PopRock #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Composition #Lyrics #Vocals #GeorgeGlueck #HorstKönigstein #MishaSchöneberg #PeterHantke #PeterViehweger #PeterWeihe #ReinholdHeil #RioReiser #UdoArndt #UliHieber #VolkerGriepenstroh
Pop Rock (Neue Deutsche Welle : German New Wave) Mercury €8.00Dr K2