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Shi-Shonen “Harvest”
何故か、聞いたことのある名前だなあと思って、中古屋で購入したのが、Shi-Shonenのマキシ・シングル”Harvest”でした。当時は、バブルも弾けて、シャレ乙ニューウェーブは廃れていたこともあり、聴いても余りピーンと来なかったので、今回、聴き直してみることにしました。それで、先ずは、彼等のバイオグラフィーを調べてみました。元々は、戸田誠司が、中央大学在学中に、渡辺等、友田真吾らと、極東通信と言うバンドを結成し、シンセを用いた宅録テープコンテストで多数入賞し、そこへ、福原まりが1981年秋に参加しで、Shi-Shonenと改名して活動を本格的に行います。日本Columbiaのディレクター三野明洋に見出され、1983年2月21日に、日本Columbia傘下のレーベルShan-Shanより、シングル”嗚呼上々”と、本作品でもある12インチ・マキシシングル”Harvest”の同時発売でメジャー・デビューを果たしています。また、彼等は、芸能事務所アミューズに所属し、TV音楽番組”アップルシティ500”などにも出演しています。1985年には、テイチク内で細野晴臣が立ち上げたレーベルNon-Standardに移籍し、同年5月にファースト・アルバム”Singing Circuit”を、また12月には12インチシングル”Do Do Do”をリリースしていますが、1986年2月の草月ホールでのライブを最後に、渡辺と友田が脱退し、同年7月に戸田と福原の2人ユニットとして、最後のアルバム”2001年の恋人達”を発表しています。しかしながら、その福原も脱退したり、レーベルの方も活動が鈍ってきたりした為、1987年秋にバンドは消滅します。 と言うのが、Shi-Shonenの略歴となります。それで、今回は、彼等のファースト・マキシシングル”Harvest”を紹介しますが、この時のメンバーは、戸田誠司 (Vo, G, Kbd, Sax), 福原まり (Vo, Kbd), 渡辺等 (B), 友田真吾 (Drs)で、立花ハジメ (Horn), 矢口博康 (Horn), Robin Thompson (Horn), MOMO (Horn)がゲスト参加しています。それでは、各曲についてご紹介しますね。 ★A “Harvest (Long Size)” (6:28)は、Chakraをもう少しシャレ乙にしたかのような曲で、Bの存在感が凄いのは勿論、似非中華風のアレンジやゴージャスなホーンの導入も聴くことができます。福原まりがVoですね。途中で突然、シンセ主体のアンビエント調の曲にカットインしますが、また元に戻ります。 ★B1 “今天好” (4:06)は、中華風ニューウェーブなんですが、Voは戸田誠司がやっています。アコギも使って、ちょいスカのリズムも取り入れています。相変わらず、Bはブリブリしています。因みに、作詞はなかにし礼です。 ★B2 “叛乱-ロマンス-” (4:05)も、中華風ニューウェーブですが、テンポは早めで、Voは戸田誠司がやっています。この頃のニューウェーブって何としても、シンセと中華音階を結びつけ易かったのですね。リズム隊が強靭で、タイトな演奏になっていますね。 まぁ、ここら辺の後続バンドは、初期YMOの影響を拡大解釈したのかなぁと思いますね。それが良いのか悪いのか、良くは分かりませんが、個人的には、YMOは、”BGM”と”Technodelic”しか評価していない私にとっては、Shi-Shonenは、これで充分かなと思いました。この如何にも垢抜けた感じが、返って「産業ロック」に思えますね。でも、戸田誠司は一時期、Yapoosにも入っていたみたいですし、福原まりや渡辺等もソロ等で最近まで活動していたみたいなので、気になる方はチェックしてみてはどうでしょう? A “Harvest (Long Size)” https://youtu.be/OBVFRI1GFaE?si=9Weqci9NKz1X5vzC B1 “今天好” https://youtu.be/Pbh4wY7MLfA?si=kZ413ZDxMsy9yL9Z B2 “叛乱-ロマンス-” https://youtu.be/aW9fUdo7jHY?si=9ycBSm0H_LgKIh-G #Shi-Shonen #Harvest #Shan-Shan #Columbia #12inchEP #Japanese #NewWave #中華風 #SynthPop #Synthesizers #戸田誠司 #SeijiToda #まり #MariFukuhara #渡辺等 #HitoshiWatanabe #友田真吾 #ShingoTomoda #Guests #HornSection and #立花ハジメ #矢口博康 #RobinThompson #MOMO
New Wave / Synth Pop Shan-Shan / Columbia 不明Dr K2
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Killing Joke “Fire Dances”
時々、思い出すのが、Killing Jokeなのですが、私は正直、このバンドがどう言う立ち位置なのかは今だに良く分かりません。前回、Killing Jokeのバイオグラフィーはこのアルバムの直前まで書いてありますので、それで大体のことは分かると思います。少しだけ補足をしておきますと、サード・アルバム”Revelations”を出した1982年頃に、メンバー、特にJaz Coleman (Vo, Synth)は、オカルト、それもAleister Crowleyの黒魔術に心酔しており、同年2月には、ColemanはKevin "Geordie" Walker (G)を誘って、直ぐにもやってくると信じていた黙示録的終末を避ける為に、暫くアイスランドに逃亡し、Þeyrと言うバンドと一緒にNicelandなるプロジェクトをやっています。残されたYouth (B)はそのまま英国に留まっていましたが、Killing Jokeを脱退し、Paul Ferguson (Drs)と共にバンドBrilliantをやり始めます。ただ、Fergusonは、アイスランドに行き、新メンバーPaul Raven (B)と共に、新生Killing Jokeを始めます。1982年には、このメンツで、シングル”Birds Of A Feather"を、またカナダのトロントで制作した10㌅ミニ・アルバム”Ha!”をリリースしています。そうして、1983年には、本作品でもある5枚目のアルバム”Fire Dances”をリリース、そこからシングルカットされた”Let's All Go (to the Fire Dances)"もリリースし、彼等は初めてのMVを作製し、プロモーションを行っています。更に、同年10月には、アルバム未収録曲”Me or You?"も出しています。まぁ、ここら辺で辞めておきましょう。 こんな経歴で、Killing Jokeは、ポストパンクにもヘビメタにも人気があると言う特異な立ち位置のバンドであるとは分かってもらえましたか? 再掲になりますが、この5枚目のアルバム”Fire Dances”の参加メンバーは、Jaz Coleman (Vo, Synth), Kevin “Geordie” Walker (G), Paul Raven (B), Paul Ferguson (Drs, Vo)の4人組です。それでは、本作品(両面5曲づつ)の各曲を紹介してい曲ましょう。 A1 “The Gathering” (3:12)は、跳ねるようなリズム隊に、結構カッコ良い歪んだGと堂々と歌うVoが乗ってくる曲で、コーラスも間奏のGもグー! A2 “Fun & Games” (4:07)も、時計の音の直後に、跳ねるリズム隊と電流を通したようなGに、呟いたり、歌い上げたりする自在なVoが良く映える曲です。 A3 “Rejuvenation” (4:00)は、直角的なDrsと分厚いGとBから成る曲で、独特の歌い方のハキハキしたVoが迫ってくる曲ですね。 A4 “Frenzy” (3:48)も、メタリックなGに切羽詰まったようなリズム隊が追いつき、Voも生き生きしてます。ブレイクがカッコ良い! A5 “Harlequin” (3:56)は、四つ打ちっぽいキックに導かれて、太いBやGのリフが乗ってきますが、相変わらずVo(叫び声ではないのがまた良い!)に痺れます。 B1 “Feast Of Blaze” (3:34)は、またノリの良い曲で、サビでのGとBの絡みがイカしてますね。Voも良く通っています。 B2 “Song & Dance” (5:13)では、歪み気味のGのリフとVoから始まり、ドコドコしたリズム隊が挿入してきます。演奏自体は本当に上手いです!特にDrsとG! B3 “Dominator” (4:30)では、ややファンク調のリズム隊の演奏で始まり、Gは控えめで、時にKbdの不協和音が入ってきます。これはダンサブルですね。 B4 “Let's All Go (To The Fire Dances)” (3:20)は、DrsのスネアとGで始まり、直立的リズムが押し出された曲です。特に杭打ちのようなB!曲の熱量が凄い! B5 “Lust Almighty” (3:48)では、ジャングルのようなドコドコしたDrsに引き攣るGが真っ向勝負しています。 なんだろうなぁ。演奏もVoも上手いし、カッコ良いのだが、どうも心に残り難いような印象を持ちます。一つは、曲の並びに緩急が余り無いと言うこと。もっと言えば、心に残るリフとか曲の展開とかが余り無いように感じるってことです。1曲1曲は凄く良く出来ているし、演奏自体も上手いのですが、どうもアルバム単位で聴くとちょっと辛いかなぁ? それから、ColemanのKbdプレイが1曲(B3)だけしか聴こえなかったのも、今いちだったかも。そこら辺に物足りなさも感じたかなあ? しかしながら、曲自体は良く出来ていますので、好きな人には堪らないアルバムだと思いますよ❗️なので、気になる方は聴いてみては如何かな❓ B4 “Let's All Go (To The Fire Dances)” https://youtu.be/JV6ZUPp_mtQ?si=uavwi-0UYMr5syXa [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLVpuNR2HpwPgbkAWHnQjJ1XYdjV7eDa5z&si=9mFDBPmXoc-o5vmf #KillingJoke #FireDances #EGRecords #PolydorRecords #日本盤 #5ThAlbum #PostPunk #AlternativeRock #HeavyMetal #Synthesizers #JazColeman #KevinGeordieWalker #PaulRaven #PaulFerguson
Post Punk / Alternative Rock Polydor Records (EG Records) 不明Dr K2
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Der Plan “Die Letzte Rache”
皆んな、大好き、Der Planを久々に紹介します。今回は、彼等のサード・アルバム”Die Letzte Rache”ですが、当時は、セカンド・アルバム”Normalette Surprise”までは人気がありましたが、このサード・アルバムは今ひとつパッとしなかったですねー。彼等のバイオグラフィーは以前にも書きましたので、ここでは省略させて頂きます。メンバーは、Frank Fenstermacher, Moritz R, Pyrolator ことKurt Dahlkeの3人で、どうもこのアルバムは、映画のサントラとして制作されたらしいです(裏ジャケに曲名やコンセプトが載っていますが、デザイン上、非常に読み辛くなっています、と言うか読めません)。この作品は、Rainer Kirberg (ライナー・キルベルク)監督による、舞台のセットが舞台の実験映画”Die letzte Rache (英題: The Last Revenge: 邦題: 最後の復讐)”の為の音楽で、映画の方も筋書きがあって無いような内容だとか(私は未見)。と言うことを念頭に置いて、本作品の内容をご紹介していきましょう。因みに、映画の内容によるのか、A面14曲/B面16曲と短い曲がパッツンパッツンに詰まっています。 ★A1 “Die Wüste” (1:26)は、重厚なシンセによるアンビエント調の曲で、ちょっと物々しいです。 ★A2 “Sechs Fingen An - Titelsong Der Früchte Der Bestimmung” (0:54)は、物音系Percとシンセとふざけたような変調コーラスから成る曲です。 ★A3 “Aufbruch - Der Weltkenner Durchschneidet Den Zaun” (0:45)は、ワルツのようなトランペットが主体となった曲です。脱力しちゃいます。 ★A4 “Am Grab Des Sohnes” (1:07)は、怪しげな雰囲気のビートレスな曲です。室内楽的弦楽器も使用しています。 ★A5 “Im Unterirdischen Wassersaal” (1:02)も、怪しげな雰囲気の曲で、押しては引くシンセ音から成ります。 ★A6 “...Denn Alles War Nur Ein Trick! - Die Früchte Der Bestimmung” (0:41)は、軽いリズムと早回しVoから成る似非ボサノバな曲です。 ★A7 “Zur Alten Dschunke - Thema Der Großen Stadt” (0:53)は、強力なリズムにシンセや豪快なシンバルやホーンやらが絡む(昭和)歌謡的曲です。 ★A8 “Denkmal Des Scheiterns - Eröffnugsfeier” (2:08)は、A7に連続して、ごちゃごちゃした音に続いて、男性ナレーションが取って代わる曲です。最後に勝利のホーンが雄叫びをあげます。 ★A9 “Es Ist Schön, Schön Zu Sein - Der Schöne Mann” (0:32)は、ジャジーな雰囲気の曲です。Voも入っています。 ★A10 “Donnerwetter! - Der Starke Mann” (1:06)は、生DrsとBとファズGに素っ頓狂なVoと言う、彼等にしては珍しい編成の曲です。 ★A11 “Oh, Oh, Oh! - Der Kluge Man” (1:11)は、モールス信号のような金属質なシンセ音のシーケンスから成る曲です。 ★A12 “Der Kommissar - Ist Schon Da” (0:25)も、セクシーでジャジーなSaxとPercから成る曲です。 ★A13 “Ich Bin Es! - Der Weltkenner” (0:53)は、トランペットとマーチングDrsと挑発的Voから成る曲です。 ★A14 “‘Du Bist Es Nicht’ Junger Mann - Die Teenager” (2:29)は、いつものDer Planらしい戯けた曲で、シンセもたっぷりです。子供のようなVoと男性Voの掛け合いが面白い。 ★B1 “Früchte-Radio-Special” (0:50)は、ちょいとジャジーな雰囲気でのピアノ独奏(+ハイハット)です。 ★B2 “Des Kerkers Loch - Die Früchte” (0:29)は、シンセをバックに、何とも調子はずれなコーラス曲です。 ★B3 “Die Unterirdische Fabrik” (0:52)は、B2に連続して低音シンセの波状攻撃に、金属Percが降りかかります。 ★B4 “Oder Nicht? - Die Tötungsmaschine” (0:36)は笑い袋と変調Voや物音系Percから成る曲で、B3と連続して始まります。 ★B5 “Der Kommissar - Ermittelt Weiter” (0:25)も、ジャジーなSaxから成る曲です。 ★B6 “Chor Der Gefangenen” (1:18)は、単音のスカスカなシーケンスに、メンバーによるコーラスが被る曲です。 ★B7 “Der Assistenten-Song” (0:40)は、戯けたスパイ映画のような似非サスペンス曲です。 ★B8 “Chor Der Ausgebrochenen” (0:53)は、ヘンテコなシンセをバックに、何とも調子外れなコーラスから成る曲で、生Drsも加わります。 ★B9 “Schauet Her - Die Früchte” (0:32)は、アコーディオン風シンセと子供のコーラスから成る曲です。 ★B10 “Schönheit Der Macht - Monolog Des Herrschers” (1:41)は、ゆっくりしたキックと単音シンセとトイ・ピアノを中心に、感情のままに歌う曲です。 ★B11 “Zerstörung Der Grossen Stadt” (1:20)は、ゴジラ登場曲のような何とも仰々しい曲です。シンセとホーンも使ってますが、色々とギミックもあります。 ★B12 “Das Zimmer Der Tochter” (1:19)は、何とも悲しげなリコーダーの独奏曲です。 ★B13 “Showdown” (1:04)は、駆け回るネズミのような忙しないシンセ曲で、背景に時計の音も。 ★B14 “So Wurden Wir Zu Ihm Gemein - Sohn Und Tochter” (1:33)は、B13に連続しており、ややファンキーな雰囲気の曲で、BとDrsのリズム隊が、子供達のコーラスとマッチしています。 ★B15 “Das Ende” (1:26)は、不明瞭なオルガンとピアノをバックに、弦楽器らしき音や効果音や人声等が散りばめられた曲で、シンセのメロディが何故か物悲しい。 ★B16 “Der Todesmonolog - Gerät Dem Ausgespaceten Weltkenner Doch Noch Versöhnlich” (3:25)は、静かなアンビエント風の曲で、段々とそれぞれの音が明確になってきますが、いきなり、物音系PercやキックやシンセやVoから成るいつもの”Der Plan”節に替わってしまいます。 以上がサード・アルバムの内容になりますが、とにかく1分にも満たない曲が多く、また統一感もないので、元の映画を想像しにくいのですが、実験映画だったらしいので、きっと上手くマッチしていたのではないでしょうか? 映画のサントラと言う性格上、前作・前々作とはかなり異なった印象ですが、こんな実験的な音楽も出来るんだ!と感心してしまいます。是非とも映画を観てみたくなりますよね❗️ A14 "’Du Bist Es Nicht’ Junger Mann - Die Teenager” https://youtu.be/idRFkIfXZJM?si=N22uhWKVMtc0vNxz [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mnr4AMevgB9CTHvMgkhBgwx8rxSSNccOY&si=ETExTWcwZ2X6tvax #DerPlan #DieLetzteRache #ATATAK #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ThirdAlbum #ExperimentalPop #Synthesizers #MusicForFilm #Soundtrack #RainerKirberg #Experimental Film #FrankFenstermacher #MoritzR #Pyrolator #KurtDahlke
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop ATA TAK 不明Dr K2
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The Cramps “…Off The Bone”
The Cramps。曲は良く知ってるようで、意外とレコードで持っていないバンドの一つです。かく言う私もレコードは本作品しか持っていないのですよ。と言う訳で、先ずはThe Crampsのバイオグラフィーについて調べてみました。The Crampsとは、夫婦でもあるLux Interior (本名Erick Purkhiser)とPoison Ivy (本名Kristy Wallace)を中心に、1976年から2009年までアクティブに活動して、Psychobilly (サイコビリー)の大本になった米国のバンドで、彼等2人以外は頻繁にメンバー・チェンジをしています。1972年に、InteriorとIvyは、米国CAのサクラメントで出会い、お互いに共通の趣味・嗜好やレコード・コレクション等から、バンドThe Crampsを結成しようとします。ステージ名については、Interiorは自動車の広告から取って、Ivyは、彼女が夢で見たロールシャッハ・テストから取って、最初は、Poison Ivy Rorschachと名乗っていました。それで翌年1973年にOhio州Akronに移り、1975年にNYCに移ってきて、CBGB等のライブハウスで、The RamonesやBlondie等のNYパンク・シーンに飛び込んでいます。最初のラインナップは、Poison Ivy Rorschach (G), Lux Interior (Vo)に加えて、Bryan Gregory (G)と彼の姉妹のPam "Balam" (Drs)から構成されていました。しかしながら、短期間の内にDrsが2回代わっており、後にNervous Rexに加入するMiriam Linnaに代わり、その後1977年9月には、Electric EelsのNick Knox (Drs)に代わっています。それで、1970年代末から、彼等は、リハーサルの場をThe Fleshtonesとシェアし、CBGBやMax’s Kansas Cityに定期的に出演するようになります。1977年には、MemphisのスタジオでAlex Chiltonプロデュースで2枚のシングルを出し、その後、I.R.S.Recordsと契約しています。それで、The Policeのサポートアクトとして、初の英国ツアーも敢行。1978年6月には、カリフォルニア州立精神病院で患者の前でフリーコンサートを行い、その様子をCAのTarget Videoが撮影しており、後に”Live at Napa State Mental Hospital”としてリリースされます。その後、再び東海岸へと戻り、New Jersey の1940年代風スイング・クラブに出たりして、NYCでシングル2枚分を録音しており、これらは、1979年に出たEP”Gravest Hits”で再録されて出ています。一方、Chiltonは、Memphisに彼等を呼び寄せ、ファースト・アルバム”Songs the Lord Taught Us”を制作しています。1980年になると、彼等は西海岸LAに居を移し、そこで、The Gun ClubのKid Congo Powers (G)を誘って、セカンド・アルバム”Psychedelic Jungle”を制作しますが、レーベル側と揉めてしまい、その時にNYのペパーミント・ラウンジでのライブを録音したアルバム”Smell of Female”も含めて、1983年までは何もリリース出来なくなりました。そんなこともあってが、Kid Congo Powersは段々疎遠になっていき、代わりにKnoxの従兄弟でThe Pagansに居たMike MetoffがセカンドGとなりました。ただ、ライブ要員としてだけです。それで、The Crampsは、大々的な英国ツアーを1984年に行ない、ハマースミスでのショー4公演をソールドアウトさせています。その時に録音した "Thee Most Exalted Potentate of Love"と"You Got Good Taste"は、ラジオ番組The Midsummer Night's Tube 1984で放送され、先述のアルバム”Smell of Female”は、英国アルバムチャートも74位まで上がります。そして、1985年には、ホラー映画”The Return of the Living Dead”に、”Surfin' Dead"と言う曲を提供しますが、ここでは、Ivyは、Gと共にBもプレイしており、1986年作アルバム”A Date With Elvis”でも彼女が弾いていたのですが、どうもしっくり来ない為、アルバムのプロモーション・ツアーの時に、正式なベーシストとしてJennifer "Fur" Dixonを加入させています。そうして行った英国ツアーは、どこもソールドアウトで、大成功でしたが、米国では、録音物をちゃんと出してくれるレコード会社を見つけるのが難しかったみたいです。彼等のシングル"Can Your Pussy Do the Dog?"は、英シングルチャートに初めて入っています。その後、1986年にやっと、Satan's Cheerleadersに在籍していたCandy del Marがパーマネントなベーシストとして加入しています。彼女のプレイは、ライブアルバム”RockinnReelininAucklandNewZealandxxx”で初めて聴くことができます。その後1990年には、スタジオ・アルバム”Stay Sick”をリリースし、1990年2月の英国アルバムチャートで62位になっています。ただ、Candy del Mar (B)とKnox (Drs)は1991年に脱退してしまいます。しかし、シングル"Bikini Girls with Machine Guns"は英国トップ40に入り、ヒットしています。The Crampsは、1990年代〜2000年代に多くのシングルやアルバムを色々なレーベルから出していますが、1994年に、Warner Brothers傘下のThe Medicine Labelと契約し、初期のMax’s Kansas Cityでのライブ音源を500枚限定の12㌅EPでリリースすると告知しています。同年1月初旬には、CBGBでシークレット・ライブも行なっています。そして1994年に、Conan O'Brienが司会の米国TV番組Late NightでTVデビューしています。曲は”Ultra Twist”です。1995年には、シリーズもののTV番組Beverly Hills, 90210に出演し、ハロウィンのエピソード"Gypsies, Cramps and Fleas"を語り、"Mean Machine"と"Strange Love"の2曲を演奏しています。The Crampsはそうしてロックの殿堂入りを果たしますが、その時に、Interorはボロボロのバスドラを頭に被ったまま、ライブをしています。しかしながら、2001年1月10日に、オリジナルのセカンド・ギタリストBryan Gregoryが、心臓発作の為、49歳の若さで他界します。The Crampsは、2002年に、最後のアルバム”Fiends Of Dope Island”を自身のレーベルVengeance Recordsから出しています。2006年夏には、最後の欧州ツアーをやっており、その年の11月4日に行ったArizinaのTempeでのライブが最後となりました。そうして、2009年2月4日に、Lux Interiorは、大動脈瘤破裂で突然死を遂げてしまい、The Crampsは解散となります。 大体の流れは以上のようになります。それで、本作品は、英国のIllegal Recordsが既出の曲を集めたセルフ・コンピ・アルバムであり、参加メンバーは、Lux Interior (Vo), Poison Ivy (G), Bryan Gregory (G), Congo Powers (G), Nick Knox (Drs)となっていますが、GregoryとCongo Powersとは重なっていないです(B4-B8はCongo Powers参加)。しかも何故かベースレス(その理由は良く分かりません)。内容は、A面7曲/B面8曲となっており、彼等の初期の名曲揃いの選曲となっています。それでは、本作”…Off The Bone”の各曲を紹介していきます。 ★A1 “Human Fly”は、もう彼等の代表曲と言うか古典曲ですね。グレッチをロカビリー風に弾くIvyとファズGのGregoryの対比が面白い!ベースレスなんだよね。 ★A2 “The Way I Walk”も、有名な曲!ロッケンローな雰囲気とヴードゥーの呪文をプレスリーが歌っているようなLux InteriorのVo、もう痺れるねー! ★A3 “Domino”も、プレスリーのゾンビのようなLuxのVoとIvyのG、堪りませんね。如何にもアメコミ的な音楽です。KnoxのDrsもドコドコしていて良い。 ★A4 “Surfin' Bird”は、アップテンポな代表曲で、InteriorのVoは、今にもパンツ下ろしてそうな感じで、プレスリーに失礼だよと突っ込みたくなる!間奏での2本のGの捩れ具合、グチャグチャ具合もサイコー! ★A5 “Lonesome Town”は、静かめの曲で、2本のGが興味深いし、意外にまともに歌い上げるInterorも珍しい。ただ、不穏な瞬間は見え隠れする。 ★A6 “Garbageman”も、代表曲!IvyのグレッチとGregoryのファズGの組合せはいつもサイコーだし、間奏の激烈なGソロもカッコ良い。それにしても、このリフはカッコ良すぎる! ★A7 “Fever”は、一転、怪しげで、如何にもアメコミ的不気味さとか静けさを醸し出してますね。InteriorのVoは、まるで熱病にうなされているような感じ!? ★B1 “Drug Train”も、如何にもThe Cramps的なロッケンローですね。バックに入ってくる乱チキ騒ぎ的SEも良い具合です。 ★B2 “Love Me”は、ややアップテンポなロッケンローで、変な「間」のブレイクが何とも言えず、The Crampsっぽい!最後がまたくどい? ★B3 “I Can't Hardly Stand It”も代表曲で、Ivyのリフに、Interior のプレスリー顔負けの歌い方には中毒性がありますね。こんな罰当たりなVoは他には皆無! ★B4 “Goo Goo Muck”も、有名な曲で、何となく夏を感じることの出来る曲ですが、多分、IvyのGリフがそう感じさせるのでしょう! InteriorのSE的アジも良い! ★B5 “She Said”では、口の中に脱脂綿一杯詰めたようなInteriorの白痴的Voはいつ聴いてもサイテーでサイコー! アップテンポなパックの演奏もサイコー! ★B6 “The Crusher”もヘビーでご機嫌なロッケンローの代表曲。これを聴くと、The Crampsを教えてくれたいつも友人K君を思い出すなぁ。 ★B7 “Save It”も、Interorの馬鹿馬鹿しい程のやり過ぎなVoとIvyのGのリフとか、やっぱり一番しっくりくるなぁ。Congo Powersの変なGソロもカッコ良い!ブレイクの呼吸は何? ★B8 “New Kind Of Kick”は、似非ヴードゥーな雰囲気が最高のロッケンローな曲です。間奏のGソロが、また痺れるぅー! まあ、このレコードはThe Crampsの良いとこばっかり集めたアルバムですので、皆んな、絶対聴いたことあると思いますよ、しかもどの曲もカッコ良い!痺れまくりじゃないですか❗️1980年代初頭に初めて聴いた時は、プレスリーのモノマネか?とも思ったのですが、ステージングやライブパフォーマンスを観て、これは只者ではないな!と感じました。そう言えば、1990年代に、故)田野さんに誘われて、The Crampsの来日公演を川崎クラブチッタに観に行ったのも良い体験でした。そんな訳で、このアルバム、聴いてみますか? A1 “Human Fly” (2:12) A2 “The Way I Walk” (2:38) A3 “Domino” (3:05) A4 “Surfin' Bird” (5:03) A5 “Lonesome Town” (2:55) A6 “Garbageman” (3:32) A7 “Fever” (4:16) B1 “Drug Train” (2:33) B2 “Love Me” (1:57) B3 “I Can't Hardly Stand It” (2:39) B4 “Goo Goo Muck” (3:02) B5 “She Said” (3:11) B6 “The Crusher” (1:48) B7 “Save It” (3:01) B8 “New Kind Of Kick” (3:28) https://youtu.be/6tXtPPmggdw?si=_iw_ZN8yGF_teo_1 #TheCramps #OffTheBone #IllegalRecords #SelfCompilation #Album #Psychobilly #Garage #PunkRock #LuxInterior #PoisonIvy #BryanGregory #CongoPowers #NickKnox
Psychobilly / Garage Illegal Records 不明Dr K2
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Yazoo “You And Me Both (愛にさよなら)”
ついでに、Yazooのセカンド・アルバム “You And Me Both (邦題「愛にさよなら」)も紹介しておきましょう‼️まあ、実は、こちらの方を先に購入していました。その時は、Alison Moyetのヴォーカルがそれ程好きでは無かったので、ずっと忘れてましたが、今回、約30年振りに聴き直してみました。彼等のバイオグラフィーは前回、途中まて書きましたので、セカンド・アルバムの前から加筆しておきます。先ず、Yazooは、初期Depeche Modeの作詞作曲を殆どやっていたVince Clarke (Synth)と、元々パンクバンド the Screamin' Ab Dabsで歌っていたAlison Moyet (Vo)のデュオです。それで、ファースト・アルバム”Upstairs at Eric’s”が大成功した後に、彼等は、1982年11月に、シングル"The Other Side of Love"をリリースしますが、直ぐに、Blackwing Studiosに戻って、セカンド・アルバムを作ろうするのですが、Clarkeは元々、Yazooを単発のプロジェクトととして考えていたので、最初の1年の内に、次のバンドへ抜け出せたら良いのにと言うスタンスでした。一方、Moyetは、21歳と言う若さで、スポットライトを浴び、名声を手に入れてしまったことによるプレッシャーで、Cralkeが彼女を遠ざけているのを薄々感じでいました。その為、2人の間には亀裂が生じ、午前中にCralkeが楽器の部分を録音し、夜になるとMoyetがヴォーカルを入れると言う程にお互いを避け合って、セカンド・アルバムの録音は行われていました。そうして、1983年5月に、シングル”Nobody’s Diary”が先行リリースされると、英国チャートで3位になります。そのシングルの発売日に、Yazooは解散することをアナウンスします。そして1983年7月に、英国でセカンド・アルバム”You And Me Both”をリリース、いきなり、英国アルバムチャートで1位となります。ただし、他の国では、ツアーも無く、またシングルカットもリリースされていないので、10000枚は売ったのですが、ファースト・アルバム程は売れませんでしたし、米国Billboard 200でも69位でした。そうして、Yazooは解散し、Cralkeは、Andy Bell (Vo)とシンセポップ・デュオErasureを結成し、一方、Moyetはソロ活動に舵を切って、音楽活動を続けます。それで2007年に、Moyetはアルバム”You And Me Both”の曲をライブで歌いたいと、MuteのDaniel Millerを通じて、Cralkeに打診します。彼も快諾し、2008年1月20日に、新しいYazooのWebサイトで、2人がリユニオンし、2008年6月に、英国5カ所でライブをやると表明し、一時的に再結成し、Reconnected Tourを開始、当初の計画以上の反響で、欧州にもツアーをしています。 とまあ、ここら辺で、Yazooの活動は述べた通りですが、セカンド・アルバム”You And Me Both”の内容についても紹介していきたいと思います。意外かも知れませんが、Moyetの作った曲の方がCralkeよりも1曲多いんですよ。そのせいか、このアルバムには、若干、ソウルフルな印象があります。それに対して、Cralkeの作った曲(特にB1 “Walk Away From Love”やB5 “Happy People”なんか)は、初期Depeche Modeを想起させるようなポップネスを感じますね。あと、リズムマシンは恐らくLinn Drumを使っているのではないでしょうか?生ドラムっぽいです。A3 “Sweet Thing”やA5 “Good Times” (ホーンようのシンセ?やスラッビーなベースライン)辺りやB4 “Anyone” (Moyetの歌い方がもう完全にソウル)辺りは、Moyetのソウルフルな歌い上げあるような喉声が耳に残ります。そう言う意味では、Yazooの音楽性(電子音によるソウル/R&B)は既に確立していたと認識しても良いのではと思います。なので、2人だからこそ成し得た奇跡の「電子ブルース」な曲を聴いてみましょう!! A1 “Nobody's Diary” (4:30) A2 “Softly Over” (4:01) A3 “Sweet Thing” (3:41) A4 “Mr. Blue” (3:24) A5 “Good Times” (4:18) B1 “Walk Away From Love” (3:18); The Sapphires (Back-Vo) B2 “Ode To Boy” (3:35) B3 “Unmarked” (3:34) B4 “Anyone” (3:24) B5 “Happy People” (2:56) B6 “And On” (3:12) https://youtu.be/Z_c08t2GrxI?si=KnfqiwffPNsJ8J8P [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLyIhNZsfiY8SGOHoFkOrqqJLBqkZ976oX&si=tp_c1o6HFVcH94nc #Yazoo #Yaz #YouAndMeBoth #SireRecords #MuteRecords #SecondAlbum #ElectronicPop #Synthesizers #Bluse #Soul #FemaleVocal #VinceCralke #AlisonMoyet
Electronic Pop Sure Records / Mute Records 不明Dr K2
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Eyeless In Gaza “Rust Red September”
「ガザに盲でよ」と言う一風変わった名前のEyeless In Gazaを知っていますか? 今回は彼等の6枚目のアルバム”Rust Red September”を紹介します。先ず、彼等のバイオグラフィーを簡単に書いておきます。Eyeless In Gaza (以下、EIGと表記)は、Martin BatesとPeter Beckerのデュオで、1980年に英国WarwickshireのMuneatonで結成されています。アヴァン・フォークとも呼ばれる音楽から映画音楽まで幅広い音楽を作り出しています。1987年に一度、活動を止めでいますが、1993年に再結成されています。それで結成についてですが、Martyn Batesは英国Bedworthのメソジストの家庭で生まれ、フォーク・ミュージックを聴いていました。しかし、その内、ポストパンクの流行に直撃され、CoventryのバンドReluctant Stereotypesと言うバンドに所属して、実験的なエレ・ポップのカセット作品を出していました。一方、Peter Beckerはカバーバンドに所属しており、その後にWaspシンセを購入し、色々と試しています(1980年6月にはソロ名義でカセット作品も出しています)。その後、Batesは病院のポーターとして、またBeckerは臨床検査技師として働いており、2人は、Bron Areaと言うバンドのメンバーとなって知り合いますが、1980年2月に、BatesとBeckerはEyeless In Gazaを結成し、絶え間ない実験性を目指して、Voと色々な楽器を演奏するデュオとなります。バンド名は、Aldous Huxleyの小説から取られました。それで、EIGは、初期のセッションからファーストEP ”Kodak Ghosts Run Amok”を自主制作して出しています。この時に、Batesは、当時のインディーズ・シーンの存在に気付き、一年経たない内に、彼等は2枚のアルバムをリリースし、また自身のレーベルAmbivalent Scaleを立ち上げ、彼等のソロ作品やNuneatonのバンドの作品をリリースしています。先のEPをリリースした後に、EIGはCherry Red Recordsと契約し、デビューアルバム”Photographs as Memories”を1981年2月にリリースします。彼等は「EIGは未来派ではない」と宣言し、その後の2年間は、ライブや録音を通じて、独自の路線を進みます。BatesのVoは、ハウったり、囁いたり、吃ったりと変幻自在で、一方、Beckerの演奏もパンクやアンビエント、フォーキー、ポップ、はたまたアヴァン・ギャルドだったりと多彩です。そうして、1981年9月にセカンド・アルバム”Caught In Fluc”をリリース、高評価を得ます。更に、1982年に、サードアルバム”Pale Hands I Loved So Well”をノルウェーのレーベルUnitonからリリースし、一部では評価されていますが、他の都市ではそれ程、話題にはなりませんでした。しかし、彼等は積極的に新曲を作り、ライブを沢山こなしていきます。それで、1982年に、アルバム”Drumming The Beating Heart”をCherry Red Recordsからリリース、様々な評価を受けます。その年に、EIGは、Lol Coxhillとのスプリット・アルバム”The Home Produce/Country Bizarre”をTagoMagoレーベルから出しています。その後、1983年7月に本作品であるアルバム”Rust Red September”をリリース、その前にもシングルカットされた”New Riden”もリリースしています。ここでは、よりポップ志向で、多くの人に受け入れ易いスタンスで作製されています。その後、Aztec Cameraのドラマーを入れて、Depeche Modeとツアーしたりと活動していますが、1987年に、2人はもうEIGもしてはやり尽くしたとして、スペインのReusで最後のライブを行い、EIGとしての活動を停止します。その後、1990年に再び2人はEIGとして始動し始めますが、これ以降のことはまた、時間のある時に紹介します。 それで本作品”Rust Red September”について紹介します。全体の印象では、どの曲もシンプルなのに凝っており、ヴォーカルもメロディアスに歌い上げるタイプの音楽です。強いて言うなら、ネオ・アコースティックになるのでしようが、単純に、他のネオアコ系のバンドとは比較できないです。と言うのも、彼等は2人共マルチ奏者で、かつ通常のバンド形態ではないからです。また、Beckerを中心としたキーボードとやギターのアレンジも冴えているのですが、その中で、自由に歌いまくるBatesも非常に効果的です。その歌/曲は充分メジャーでも通用するようにも思います。また、シングルカットされたA3 “New Rison”は流石にポップで、A6 “Only Whispers”ではしっとりとしたバラード調の曲も聴かせてくれます。なので、シンプルなのに凝ったバックで、エモーショナルに歌い上げるBatesのヴォーカルに一度は触れてみても良いのではないでしょうか? A1 “Changing Stations” (2:23) A2 “Pearl And Pale” (3:27) A3 “New Risen” (2:48) A4 “September Hills” (3:46) A5 “Taking Steps” (3:25) A6 “Only Whispers” (4:32) B1 “Leaves Are Dancing” (3:12) B2 “No Perfect Stranger” (4:45) B3 “Corner Of Dusk” (3:49) B4 “Bright Play Of Eyes” (3:20) B5 “Stealing Autumn” (4:33) A3 “New Risen” https://youtu.be/8FlYO_BmuQU?si=Fx3WaXZlMheK1iwe https://youtu.be/BLv-WZoDFYQ?si=MAaAmvPA1KSgTzPa [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL0IAXmZO7nH5Xf1p6kjVX4MnX5uQGD1CR&si=joWg-SlLaYzEJTMd #EyelessInGaza #RustRedSeptember #CherryRedRecords #Neo-Acoustic #PostPunk #Vocal #Instruments #Duo #MartynBates #PeterBecker
Electronic Pop / Neo-Acoustic Cherry Red Records 不明Dr K2
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The Gun Club “The Birth The Death The Ghost”
今回は、The Crampsと共に、米国の異端ロカビリー・シーンを底上げしてきたThe Gun Clubを紹介しましょう。今回は彼等のサード・アルバム”The Birth The Death The Ghost”を取り上げます。この作品は、当時、友人のK合君からテープを聴かせてもらって、気に入ったので、すぐに購入しました。それで、先ずは彼等のバイオグラフィーをちょっと。The Gun Clubは、米国LAで、1979-1996年まで活動していたバンドで、BlondieファンクラブLA支部長のJeffrey Lee Pierce (Vo, G)と、彼の親友でThe RamonesファンクラブのチーフでもあったBrian Tristan (後のKid Congo Powers: G)によって結成されています。そして、彼等は、1979年に、LA Timesの音楽評論家のDon Snowden (B)及びBrad Dunning (Drs)で、The Creeping Ritualを結成しますが、PierceのルームメイトのKeith Morris(Circle Jerks)の提案で、1980年4月にThe Gun Clubと改名します。彼等の音楽はロックでもアートでもブルースでもパンクでも無いようなものであったとのこと。1980年6月にSnowdenとDunningが脱退し、元The BagsのRob Ritter (B)とTerry Graham (Drs)が加入しますが、1980年秋に、ベースはAnna Statmanに交代します。一方、Kid Congo PowersがThe Crampsに加入する為に、1980年11月に脱退し、代わりに元Der StabのWard Dotson (Lead-G, Slide-G)が加入してきます。彼等は、1981年には、Ruby Recordsと契約し、同年8月31日に、デビューアルバム”Fire of Love”をリリース、その音楽はどれにも似ておらず、歌詞もVoodooや1950年代のECコミック及びブルースなどを思わせるようなものでした。更に、1982年4月には、彼等はBlondieのChris SteinのレーベルAnimal Records(Chrysalis Recordsの傘下)と契約を結び、バンドは一時的にNYCに移り、セカンドアルバム”Miami”を録音しています。しかしながら、同年6月には、Ritterが、45 Graveに加入する為、脱退しています。その代わりに、元Legal WeaponのPatricia Morrison (B)が加入し、同年8月の西海岸ツアーの後に、Annie Ungar (G)が加入し、1982年9月にセカンドアルバム”Miami”もリリースされ、高評価を得ます。しかし、度重なる口論の為、同年12月にPierceは、GrahamとDotsonを解雇します。それで1983年1月には、彼等の代わりに、Jim Duckworth (G)とDee Pop (Drs: 元Bush Tetras)が参加します。しかし、このラインナップは短く、1983年4月にリリースされた”The Death Party”EPだけです。その8ヶ月後にPopに代わって、Grahamが戻ってきます。しかしながら、1983年10月に豪州ツアーに行く直前になって、DuckworthとGrahamは飛行機に乗りたくないと言う理由で、不参加。代わりに、現地でBilly Pommer Jr. (Drs)とSpencer P. Jones (G)がヘルプで参加し、ツアーを完遂します。ツアー後、再びPowersもギターで戻ってきて、Grahamもドラマーとして継続しています。この頃には、Pierceもギターを弾くことも多くなり、問題作のサードアルバム”The Las Vegas Story”を、1984年6月にリリースします。このアルバムでは、パンクっぽい曲ではなく、所謂オルタナ系の曲調に変わっており、その為か、 Siouxsie and the Bansheesのサポートなども行なっています。それで、バンドは欧州ツアーをやらます。しかしGrahamがパリでのライブ後、逃亡すると言うアクシデントもありましたが、結局、1985年1月に、The Gun Clubは解散となり、PierceはガールフレンドRomi MoriとLondonに残り、ソロ活動を続けます。そして、1986年10月に、PierceはThe Gun Clubを、Powers (G), Mori (B), Sanderson (Drs)で再始動します。その後も、メンバーチェンジを繰り返しで、活動を続けますが、1996年3月に、Pierceは父親の家で倒れているのを発見され、搬送されますが、3月31日に、脳出血で死亡が確認され、The Gun Clubも終ってしまいます。 それで、本作品”The Birth The Death The Ghost”なのですが、これは、彼等の最初のライブアルバムで、1980年に行われたLAの4カ所のヴェニューでのライブ演奏をコンパイルしたものです。この時のメンバーは、Pierce (Vo, G), Powers (G), Graham (Drs), Ritter (B)で、最強の布陣です。曲も初期のものなので、ロカビリー色と言うかパンク色と言うかカントリー&ウエスタン色と言うか、如何にも米国的なナイスなチューンを活き活きと演奏しています。音質自体はそんなに良くはないですが、返って、そのロウな音質がピッタリくる、そんな演奏です。初っ端のA1 “Bo Diddley's A Gunslinger”の単コードで推し進める曲には、当時は大変驚きました。またA2 “Railroad Bill”, A4 “Preachin’ Blues”, B4 “Going Down The Red River”のようなロカビリー調(?)の曲は如何にもThe Gun Clubと言う趣きがあります。またB5 “Willie Brown”のようなカントリー調の曲も、彼等の立ち位置が分かる曲だと思います。A5 “Goodbye Johnny”なんかのスローで泥臭い曲やB3 “Not That Much”のような疾走感のあるパンキッシュな曲やB6 “Field Hotter”のアカペラも興味深いですね。そして、彼等の代表曲で、非常にカッコいい曲B7 “Sex Beat”で、アルバムで締めています。個人的には、最も「米国っぽい」バンドで、それで、尚且つカッコいいバンドだと思いますので、是非とも聴いて欲しいです❗️ クレジット曲順 A1 “Bo Diddley's A Gunslinger” A2 “Railroad Bill” A3 “Seven Miles With The Devil” A4 “Preachin' Blues” A5 “Goodbye Johnny” A6 “Black Train” B1 “Walking With The Beast” B2 “Bad Mood” B3 “Not That Much” B4 “Going Down The Red River” B5 “Willie Brown” B6 “Field Holler” B7 “Sex Beat” https://youtu.be/TcvnUAbWxfg?si=FAQwEJayhr3UCrJm #TheGunClub #TheBirthTheDeathTheGhost #ABCRecords #LiveAlbum #LA #Punk #Rockabilly #Country&Western #JeffreyLeePierce #KidCongoPowers #TerryGraham #BobRitter #AmericanBand
Rockabilly / Punk / Country ABC Records 不明Dr K2
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TV Smith “Channel Five”
以前に紹介したパンク・バンドThe AdvertsのリーダーにしてヴォーカルTV Smithのことを覚えていますか?今回は、彼のソロとしてはファースト・アルバム”Channel Five”を紹介します。ちょっと、その前に、Smithのバイオグラフィーを少し補完しておきます。彼が率いてたバンドThe Advertsは、1976年に結成され、2枚のアルバムを出して、1979年終わりに解散します。それで、TV Smithは新しいバンドTV Smith's ExplorersをErik Russell (G), Colin Stoner (B), Mel Wesson (Kbd), David Sinclair (Drs)とで結成し、シングル”Tomahawk Cruise"をリリースし、更にアルバム”The Last Words of the Great Explorer”をリリースします。その後、1983年に、ソロアルバムとして本作品をリリースしています。その後、SmithはCheapと言うバンドをMik Heslin (G), Martin 'Fuzz' Deniz (Drs), Andy 'Bean' Bennie (B)とで結成し、1986年〜1991年に英国や欧州ツアーをこなして、1990年にシングル"Third Term"をリリースしています。1993年には、アルバム“RIP...Everything Must Go”をリリースしますが、商業的には成功せず、バンドは解散します。その後は、Smithは、ソロ活動を中心にやり、1992年にアルバム”March of the Giants”を、その後、1995年にアルバム”Immortal Rich”、1999年にもアルバム”Generation Y”、2003年にもアルバム”Not A Bad Day”をリリースしており、同時にコンスタントにツアーもやっています。そして、2012年には、BBC 4のドキュメンタリー部門に起用され、現在に至ります。それで、私が、彼に興味を持ったのが、2007年にリリースされた”TV Smith & The Bored Teenagers Perform Crossing The Red Sea with the Adverts Live at the 100 Club London”と言うライブアルバムです。どうも、彼が50歳の誕生日のライブアルバムだったとか。 それで、本作品について紹介します。今回のメンバーは、TV Smith (Vo, G)に、Tim Renwick (B, G)とTim Cross (Kbd)を加えての録音となっています。あと、A3 “Domination”では、Anthony ThistlewaiteとBarbara SnowがHornで客演しています。また、クレジットにはないのですが、ドラムもちゃんと生ドラムのようです。それで、もろパンク・ソングと言うよりも、どちらかと言うと、珠玉のポップソングと言う感じが、アルバム全体から受ける印象で、改めて、TV Smithのソング・ライティングの才能を感じさせます。その一つの要因は、Tim Crossのキーボードを前面に押し出した曲作りをしていることもあると思います。それから、TV Smithのヴォーカル・スタイルはThe Advertsの頃から、スクリーミング系ではなく、やはりちゃんと聴かせるタイプだったことも、ポップネスを邪魔してないのかも知れないですね。思うに、The Advertsのセカンド&ラスト・アルバム”Thousand of Casts”や解散後直ぐに組んだTV Smith's Explorersとかが商業的に成功しなかったことに対するSmithなりの再挑戦だったのかもとも。そんなことを考えながら聴いてみました。なので、そんなに曲自体はパンクではないですが、良質なブリティッシュ・ポップソングを聴きたいのであれば、お勧めします!それと、英国人らしい彼の捻った風刺的歌詞も、The Advertsの時ほど、直接的に辛辣ではないですが、そこここに隠れていますので、そちらも楽しんでみてください! A1 “A Token Of My Love” A2 “On Your Video” A3 “Dominator”; Anthony Thistlewaite & Barbara Snow (Horns) A4 “London Beach” A5 “War Fever” A6 “Burning Rain” B1 “Fire In The Darkness” B2 “Cracking Up” B3 “Your Haunted Heart” B4 “The Suit” B5 “The Beautiful Bomb A5 “War Fever” https://youtu.be/KMLA6SWFHuI?si=z62OZco6YliINeN6 [full album + other songs] https://youtube.com/playlist?list=PLsRzSl1QG1zoRWUPQIOL9NMVJvz-U2d0S&si=vWO4LsDPvpXkwfUe #TVSmith #ChannelFive #Expulsion #PopSong #PunkRock #SoloAlbum #TheAdverts #TVSmith’sExplorers #Guitar #Vocal #SongWriting #TimRenwick #TimCross
Punk Rock / Pop Rock Expulsion 不明Dr K2
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Sex Gang Children “Song And Legend”
これは、私的には意外なものかも知れませんね。ポジパン(ポジティブ・パンク)とかゴスとか言われていたSex Gang Children (以下SGChと表記)のアルバム”Song And Legend”です。私はこのようなポジパンのレコードはこれしか持ってないんですが、何故かその時に「食わず嫌いはダメだ」と思って購入した記憶があります。そんなSGChのバイオグラフィーを先ず紹介します。SGChは1982年初頭に英国ロンドンのBrixtonで、結成されています。その時のメンバーは、Andi Sex Gang (Vo, G), Dave Roberts (B), Terry McLeay (G), Rob Stroud (Drs)でした。その時の彼等の音楽は、かなり劇的で、ヘビーなベースライン、トライバルなドラム、突然の曲調の変化、そして歌劇的なVoによるものであったとのことです。これに加えて、キャバレー・サウンドも備えていたらしいです。彼等のバンド名ですが、元々はThe Panic Buttonsであったのですが、William Burroughsの小説からMalcolm McLarenが取ってきたらしいです。それで、彼等は先ずライブトラックから成るカセット作品”Naked”を1982年にリリース、同年、”The Beast EP”をリリース、Illuminated Recordsと契約します。彼等は唯一のスタジオ録音作品であり、本作品でもある”Song And Legend”を1983年にリリースし、そこからシングルカットされた”Sebastiane”が英国インディーチャート1位になります。その後、ドラムのStroudが別バンド結成の為、脱退し、代わりにTheater of HateのNigel Prestonがドラムで加入し、SGChの次のシングル”Mauritia Mayer”でプレイしますが、直ぐに、Death CultのドラマーRay Mondoに交代しています。今度は、ベースのRobertが1983年終わりに、別バンド結成の為、脱退します。そう言うことから、新ラインナップとして、Andi (Vo, G), McLeay (G), Cam Campbell (B), Kevin Matthews (Drs)で心機一転、活動を始めます(なお、せっかく加入したRay Mondoはシエラレオネ人だった為、国外追放になっています)。そして、1984年にはMcLeay (G)が脱退したキッカケで、バンド名を、Andi Sex Gang & the Quick Gas Gangと改名して、1985年に、アルバム”Blind!”をリリースしています。アルバムではギターはまだMcLeayが弾いていますが、この後のツアーでは、CrisisのLester Jonesが参加しています。そして、その後、バンドは解散してしまいますが、米国での人気の再燃を受けて、1991年にリユニオンしており、現在も活動中とのことです。 それで、本作品”Song And Legend”の内容ですが、先述のように、SGChにとって最初で最後のスタジオ録音です。そうですねー、全体の印象としては、ドカドカとタムを多用する手数の多いドラムと曲をリードするベースが各曲の中心な成している感じかな?それに、AndiのVoは初め聴いて時に女性?と思わせる中性的な感じでしたね。あとB面には逆回転やディレイ処理やらされまくっている実験的な曲も含まれているのも興味深かったです。まあ、見た目は、顔は白塗りでツンツンしたスパイキーなヘアスタイルなので、ゴスと言うか、日本で言うヴィジュアル系みたいな先入観もあるかも知れませんが、音楽そのものは、久しぶりに聴いたモノとして聴き応えがありました。なので、ゴス或いはポジパンを聴いてみたければ、一聴の価値があると思いますよ! A1 “The Crack Up” (3:39) A2 “German Nun (Chant)” (3:19) A3 “State Of Mind” (3:13) A4 “Sebastiane”(3:12); Jinnie Hughes (Vln) A5 “Draconian Dream” (3:59) B1 “Shout And Scream” (3:28) B2 “Killer 'K'” (3:13) B3 “Cannibal Queen (Abyss)” (4:24) B4 “Kill Machine” (1:58) B5 “Song And Legend (Dream Reprise)” (6:46) A1 “The Crack Up” (3:39) https://youtu.be/7P8Y2kPgFG4?si=08hU7o8hYyinmtrU A2 “German Nun (Chant)” (3:19) https://youtu.be/QIR2v85wihg?si=MVuwyuUqvYZPLwzA A3 “State Of Mind” (3:13) https://youtu.be/VC3PiGwvquM?si=eHCnkkiKu7Tsq4tS A4 “Sebastiane”(3:12); Jinnie Hughes (Vln) https://youtu.be/h1oeViG9Wvg?si=EH09E0aKxyBHg1qq A5 “Draconian Dream” (3:59) https://youtu.be/g0N4zRuHw9M?si=ZjlrlqfHCcDULYbb B1 “Shout And Scream” (3:28) https://youtu.be/SDcY4tbooeg?si=Ww6gTVllv1u-kJn6 B2 “Killer 'K'” (3:13) https://youtu.be/xyHMA-WUS5E?si=azNHuDZlXVcIq0pm B3 “Cannibal Queen (Abyss)” (4:24) https://youtu.be/eET1aJ9URLc?si=LLdfujHRkrb9T7Y5 B4 “Kill Machine” (1:58) https://youtu.be/BD4PAOYtzN8?si=lXZPMLI0d4i8jajU B5 “Song And Legend (Dream Reprise)” (6:46) https://youtu.be/MUVpcu0DxQ4?si=UvqMKXkGeIiEvfbF #SexGangChildren #SongAndLegend #IlluminatedRecords #GothicRock #PositivePunk #PostPunk #AndiSexGang #DaveRoberts #TerryMcLeay #RobStroud
Positive Punk Illuminated Records 不明Dr K2
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Fehlfarben ”Tag Und Nacht / Dollars Und Deutschmarks“
独逸音楽界(NDW)のスーパーグルーブにして現役バンドFehlfarben (「フェールファルベン」と発音)の7枚目のシングル “Tag Und Nacht / Dollars Und Deutschmarks (Speed Dance Mix)を紹介します。この12㌅マキシ・シングルはサード・アルバム”Glut Und Asche”からのシングルカットになっています。Fehlfarbenについては前回書きましたので、バイオグラフィーは省略させて頂きますが、この元になったアルバムの参加メンバーは、Rüdiger Sterz (B), Uwe Bauer (Drs, Back-Vo), Thomas Schwebel (Vo, G, Synth, Back-Vo), Uwe Jahnke (G, Back-Vo), Achim Fink (Horn), Rainer Winterschladen (Horn), Wolfgang Schubert (Horn), Lionel Dussauchoy (Perc, Back-Vo), Mattias Keul (Piano, Clavinet), Friederike Zumach (Strings), Stefan Kriegeskorte (Strings), Ulrich Alshuth (Strings), Ulrike Kleine (Strings), Harald Lepschies (Synth), Jochen Schmidt (Vibraphones)から成ります。それで内容ですが、A面B面共に、タイトなリズムに煌びやかなホーン・セクションを大々的にフィーチャーしたダンサブルな曲で、特にB面はかなりファンク調のベースが強調されたミックスになっており、思わず踊りたくなるチューンにリミックスされています。また、SchmidtのVibraphonesも良い雰囲気になってますね。これの元のアルバム”Glut Und Asche”の前のセカンド・アルバム”33 Tage In Ketten”は以前にも紹介しましたが、それと比べると段違いにメジャー寄りと言うか、格段に洗練されたスマートな内容になっています。Fehlfarbenは、このアルバムをリリース後、一度バンドは解散していますが、1990年代には、2枚のリミックス・アルバムをリリースしています。因みに、オリジナルをリリースしているWelt-Rekordは初代VoのPeter Heinが1980年代に運営していた自主レーベルで、後にEMIに吸収されています。1980年代のFehlfaubenの音楽の一端を知るには良いブツなので、見つけたら、購入するのは良いかも⁉️ A “Tag Und Nacht” (4:38) B “Dollars Und Deutschmarks (Special Dance Mix)” (5:54) A “Tag Und Nacht” https://youtu.be/Bby0nivalJ8 B “Dollars Und Deutschmarks (Special Dance Mix)” (5:54) https://youtu.be/S8dT88--esc?si=aJE4Q9dsTno2HWPt #Fehlfarben #TagUndNacht #DollarsUndDeutschmarks #Welt-Rekord #EMIElectrola #1983年 #SingleCut #GlutUndAsche #DanceMusic #Funk #Horns #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #RüdigerSterz #UweBauer #ThomasSchwebel #UweJahnke #Guests #AchimFink #RainerWinterschladen #WolfgangSchuber #LionelDussauchoy #MattiasKeul #FriederikeZumach #StefanKriegeskorte #UlrichAlshuth #UlrikeKleine #HaraldLepschies #JochenSchmidt
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Welt-Rekord (EMI Electrola) 1500円Dr K2
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Art Zoyd “Les Espaces Inquiets”
発掘しました。仏のアヴァン・チャンバー・ミュージック集団Art Zoyd (仏語なので「アール・ゾイ」と発音)の6枚目のアルバム”Les Espaces Inquiets”をご紹介します。彼等のバイオグラフィーは以前に紹介していますが、取り敢えず、今回のメンバーだけでも記載しておきます。Patricia Dallio (E-Piano, Piano), Gérard Hourbette (Viola, Vln, Synth, Perc), Didier Pietton (Alto-/Tenor-Sax, Perc), Jean-Pierre Soarez (Trumpet, Hügelhorn, Perc), Thierry Zaboitzeff (B, Cello, G, Vo, Tapes, Synth)の5人で、録音とミックスダウンはスイスKirchbergのSunrise Studiosで行われています。それで、本作品なんですが、ちょっと変則になっています。と言うのも、A面3曲目の”Images D'Une Ville-Poussière”が3部構成となっているのですが、第一部と第二部はA面(A3”Errance”とA4” Cortège Des Officiels”)に、そして第三部はB1 (“ Au Delà Des Vallées”)として収録されています。各曲を紹介していきます。A1 “Légendes: La Forêt Qui Avance”は水の音や囁き声も使った本作品のイントロのような曲です。A2 ”Cérémonie”はA面の中でも中心になる、伸びやかな曲ですが、同時にピリピリした緊張感の漂う9分程の大曲です。意外にもバックの進行はミニマルなんですが、しかしそこはただでは済まさない突然の転調や構成、フリーな演奏が待ち構えています。前述のA3 “Errance”はリリカルな生ピアノが沁みる、ゆったりとした曲で、A4 “Cortège Des Officiels”はオーケストラルなシンセと後半の生ピアノが壮大な音風景を描き出す、これまた緊張感のある曲になっています。B1 “Au Delà Des Vallées”は繊細なピアノの旋律から成る組曲”Images D'Une Ville-Poussière”の最終章です。B2 “Migrations”は本作品の中でも13分もある複雑な構成から成る大曲で、各パートの転調や構成を含めて、全員が全ての楽器を用いているかのようです。特に後半では珍しくドラム(? ドラムマシン)も使っています。B3 “Légendes: Le Bruit Du Fer”は、前曲の凄まじいまでの緊張感をチル・アウトするかのような単純なバスドラにチェロやトランペットなどが絡む小曲となって、本作品はフェイド・アウトしていきます。とまあ、こんな構成なんですが、如何にもと言うか、矢張りと言うか、レコメン系プログレに仕上がっていますね。各曲を楽しむことも、アルバム全体を楽しむことも、出来ますので、この手のチャンバー・ミュージックに興味のある方は、こちらも是非、聴いてみてください! A2 “Cérémonie” https://youtu.be/PbciB9UaFmI [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLz4yhtUtNduVbO86zoGszj5jnfADUmLHo #ArtZoyd #LesEspacesInquiets #CryonicInc. #ProgressiveRock #Avant-Garde #ChamberMusic #RecommendedRecords #PatriciaDallio #GérardHourbette #DidierPietton #Jean-PierreSoarez #ThierryZaboitzeff
Progressive / Chamber Rock Cryonic Inc. 不明Dr K2
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Palais Schaumburg “Hockey”
さあさあ、Palais Schaumburg (通称「パレ・シャン」の12㌅シングルですよー❗️Holger Hillerが抜けて、代わりにWalther Thielsch (Vo)とMoritz von Oswald (Multi-Instruments)が参加してからの作品で、メンバーは、Ralf Hertwig (Drs), Timo Blunck (B, Vo), Thomas Fehlmann (Synth, Trumpet), Walther Thielsch (Vo), Moritz von Oswaldの5人組体制です。バイオグラフィーは前回のを参考にして下さい。パレ・シャンのヘンテコなポップ感が更にポップにはなっているのですが、それでも、骨折したようなリズム(特にB面)とかストリングの挿入仕方とかは相変わらずです。あとSaxでChristian Kellersmannが参加しています。タイトル曲の”Hockey”は、in door mixなので、跳ねるようなリズムが特徴で、こちらはまだポップミュージックとしても成り立ちますね。しかしながら、B面の”Stan Kenton”は、やはりな「実験的ポップ・ソング」になっています。ここら辺からパレ・シャンはややメジャー志向にはなるのですが、持って生まれた実験性が顔を出してきて、そのせめぎ合いが絶妙にブレンドされた作品になっていきます。まあ、シングルなんで、パレ・シャンのファンの方はもう持ってますよね?それとも、敢えて買わなかったとか?とにかくファン・アイテムです。 A “Hockey” (4:02) B1 “Packt Die Herzen Aus” (5:58) B2 “Stan Kenton” (5:11) A “Hockey” https://youtu.be/vH3lnKa1iT4?si=diNDvL4AriSvNyxS #PalaisSchaumburg #Hockey #Phonogram #Warner #12inchSingle #NeurDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalPop #BizarrePop #RalfHertwig #TimoBlunck #ThomasFehlmann #WaltherThielsch #MoritzVonOswald
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Phonogram / Warner 不明Dr K2
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V.A. “40 days/40 Night (40日/40夜)”
中々の年代ものを発掘しました。当時はメール・アート&ミュージックが盛んで、その一つの拠点がStratosphere Musicであり、このレーベルを運営したいたのが、Masaki(Masanori Masakiとも表記される)こと江口昌記さんです。その江口さんが、最初にvinyl としてリリースしたのが、この国際コンピレーション・アルバム”40 days / 40 nights”です。参加者も今となっては、豪華です。また、ピクチャーLPとしてリリースされているので、その点もポイントかなり高いです。このアートワークはAd Superxの村山守、秋田昌美、サカモト・ツトムによるものです。それでは、A面から曲と参加者を紹介していきます。 A1 Pseudo Code (ベルギー)は、BrüsselのInsane Musicの看板バンドでXavier Stenmans (Xavier S.)とAlain Neffe及びGuy Marc Hinantから成ります。リズムマシンに電子音とSaxを使ったサイキックな曲をやっています。A2 M.B. (伊)は、もう説明不要ですね。ここでは”Placenta (胎盤)”と言う茫漠とした電子音の逆回転を使った曲ですが、この尺だとちょっと魅力が感じにくいかな? A3 Masaki (日)はこのレーベルの主催者江口さんの音楽名義で、リズムマシンと生パーカッション、ギター、テープトヴォイスやシンセなどを使った1980年代初頭の地下ポップミュージックを収めています。Gのフランジャー描けてのフリーキーな演奏が特徴的。A4 Bene Gesserit (ベルギー)もInsane Music所属です。メンバーはB. GholaことAlain NeffeとBenedict GことNadine Balの夫婦デュオで、BenedictのVoに、それを音源としたエフェクト音が渦巻くと言うやや実験的な曲です。A5 Borbetomagus (米)も説明不要でしょう。sax2人とGというデス・ジャズ・トリオですが、丁度、良いところでフェイドアウトしてしまいます。惜しい❗️ では、B面にいきます。B1 Un Département (仏)は、Bruno TollardとMarcel Kanche及びPhilippe Gasnierのトリオで、ワルツのリズムに乗って、オペラチックなVoにユーモラスなsaxとシーケンスから成るフレンチな音楽を演っています。B2 Human Flesh (ベルギー)もInsane Music所属と言うか、主謀者Alain Neffeのソロユニットです。気持ちの良いミニマルなシーケンスとゴージャスなシンセと呟くようなVoが印象的な曲です。これで私はHFのファンになりました。B3 La Foundation (仏)は全くの正体不明。ねっとりとしたベースシンセに神経症的なシンセが絡むと言う曲です。楽曲のようで楽曲ではない感じが何とも。B4 D.D.A.A. (仏)はJean-Luc AndréとJean-Philippe Fée及びSylvie Martineauから成るトリオで、自らもIllusion Produvtionsも運営しています。この中では、割と生楽器を使っており、Perc, G, 笛それにピアノなども使っています。SylvieのVoもいい感じですね。擬似民族音楽? B5 Merzbow (日)は言わずとしてた秋田昌美さんを中心としたノイズ・ユニットです。ここでは様々な録音テーブルをコラージュしたかのようですが、オルガン・ドローン音が支えています(それ程轟音ではないです)。 このシリーズは第2作「鉱物図鑑」で終わってしまい、何とも惜しかったです。そんなメール・アート&ミュージックの世界を知りたければ、このアルバムは良い参考書になるのではないでしょうか? レアなトラックも入っていますので、聴きたい方は親を質に入れてでも入手してください❗️ Masaki “Bird-Eyes View” https://youtu.be/T5atbt39-BQ Human Flesh “Nymphomaniac Child” https://youtu.be/uKopogN4Igs M.B. “Placenta” https://youtu.be/oiIt3r5yLWQ #VariousArtists #40days/40Night #StratosphereMusic #MasanoriEguchi #InternationalCompilation #PictureDisc #PseudoCode #M.B. #Masaki #BeneGesserit #Borbetomagus #UnlDépartement #HumanFlesh #LaFoundation #D.D.A.A. #Merzbow
Experimental music, Industrial, Noise Stratosphere Music 3000円位?Dr K2
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Soft Cell “The Art of Falling Apart”
何で、ここでSoft Cell❓と言う方もいらっしゃるとは思いますが、まあ、昔、中古で買ったんですが、あんまり記憶に残らなかったので、久々に聴いてみました。先ずは彼等のバイオグラフィーから。Soft Cellは1980年初頭に、Marc Almond (Vo)とDavid (以下Daveと表記) Ball (Instruments)のデュオで、1981年に”Tainted Love”か大ヒット、その後に出したデビューアルバム”Non-Stop Erotic Cabaret”がプラチナ賞に輝くなどの一躍有名になったシンセ・ポップ・ユニットです。元々は、1978年にMarcとDaveとが1977年にLeeds Polytechnicで会った後、先ずは録音だとばかりに”Mutant Moments”と言うタイトルのEPを出そうとして、Daveの母親から£2,000借金して、2トラックのレコーダーを買って、1980年にリリースしています。次に、彼等は次のレコーディングに取り掛かり、”The Girl with the Patent Leather Face"を作り、Some Bizarreのコンピに参加した流れで、Some Bizarre (このレーベルの後ろ盾にはPhonogram Recordsがあった)と契約します。シンセウェーブと言うことから、Depeche ModeやThe The, Blancmangeとかと一緒に扱われていました。彼等のファーストシングル”A Man Could Got Lost”と12㌅”Memorablia”(これはMuteのDaniel Millerがプロデュース)は共に少し流行りましたが、チャートインはしていません。その為、レーベルから、Gloria Jones (Marc Bolanの恋人)の1965年リリースの”Tainted Love”のカバーをやって、チャートインすることようにと言われたとか。しかしながら、これが大ヒットすることになり、英国を含む17カ国で1位になっています。これに引き続き、1981年にデビュー・アルバム”Non-Stop Erotic Cabaret”をリリース、これも英国では5位になります。この時に、Tim Pope監督でビデオ”Non-Stop Exotic Video Show”を作っているのですが、それによってSoft Cellには、汚らわしくて下品なイメージが定着し、また曲名などにもポルノ紛いのタイトルが付いていたりします。1982年の間には、彼等はレコーディングと休暇の為NYCで過ごすこと多くなっていました。ある時にCindy Ecstasyと言う女性と会っていますが、Marcは彼女から違法薬物を買うようになり、同名のナイトクラブに招かれます。すると、チャート3位だった”Say Hello Wave Goodbye”は、いきなりチャートから落ちてしまいます。それで彼等は自分達の曲”Torch”で再び、チャートインして2位に返り咲きます。そんなこともありましたが、1982年6月には、古い曲も録り直して、ミニアルバム”Non Stop Ecstatic Dancing”をリリースしています。その後、1982年には、Judy StreetによってカバーされたMelinda Marxの曲をカバーしてリリースしていましたが、1983年にはドラッグの常用がデュオに悪影響を及ぼしたのか、MarcはMarc and the Mambasとしての活動を始め、The TheのMatt Johnsonとコラボしていたりします。しかしながら、Soft Cellにも再度スポットライトを当てるべく、サードアルバムである本作品”The Art of Falling Apart”をリリースしています。これは英国チャートでは5位でしたが、シングルカットされた曲は今ひとつでした。1983年9月にシングル”Soul Inside”して、英国シングルチャートでトップ20には入りますが、1984年初頭には、Soft Cellはもうやめようとお互いが友好的に解散を決意し、1984年1月に Hammersmith Palaisで解散コンサートを行っています。その後、まだ再結成を2000年にしますが、その話はまた今度。 それで、Soft Cellのサードアルバムである本作品です。確かにMarcのヴォーカルは上手いし、Daveの音作りも良くて来ていると思うのですが、ポップ・ミュージックとして記憶の中に残る曲が余り無いと言う感じです。どの曲もキャッチーかつポップなんですし、音圧とかも充分だし。なんでしょうかね?変なゴージャス感があるかな? 個人的には、どうも引っ掛かりが無いように思えました。曲名から見ると好きなタイプかな?とは思いましたが、如何せん、歌詞カードが無いので、よく分からないです (すまん!)。寧ろ興味深かったのは、付属の12㌅シングルのB面でJimi Hendrixのカバー曲をメドレーでやっていることです。まあ、自作曲よりカバー曲でヒットを生み出してした彼等らしいと言えばそうなんですが。ちょっと複雑な気分ですね。しかしながら、1980年代初頭のエレ・ポップとしては一級品なので、一度、聴いてみてもいいんじゃないでしょうか? ◼️LP A1 “Forever The Same” A2 “Where The Heart Is” A3 “Numbers” A4 “Heat” B1 “Kitchen Sink Drama” B2 “Baby Doll” B3 “Loving You, Hating Me” B4 “The Art Of Falling Apart” ◼️12-inch EP C “Martin” ◉Hendrix Medley D1 “Hey Joe” D2 “Purple Haze” D3 “Voodoo Chile” Jimi Hendrix cover D1“Hey Joe”~D2“Purple Haze”~D3 “Voodoo Chile” https://youtu.be/XzjPyI1c3oY?si=yt4u2UX_H4bBm7MR [full album: 曲順は異なります] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nhl2qYFhvxH9_4xJsG9umNkgewzYN-b40&si=Yy1n5nsiakm1wvn_ #SoftCell #TheArtOfFallingApart #SomeBizarre #ThirdAlbum #Electro #SynthWave #Synthesizers #MarcAlmond #DavidBall #Gorgeous #CoverSongs #JimiHendrix
Electronic Pop Some Bizarre 不明Dr K2
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V.A. “Die Neue Tanzmusik Ist …Das Da! 2”
この頃は、NDWモノを集めていたのですが、このコンピもそんな中の一つでした。1983年リリースなので、NDWとしては、やや後期のメンツになっており、知っているグループは少なく、遅れてきたバンドが集められている感じは否めなせん。Trio, Yello, Abwärtsなんかは知っていますが、それ以外のバンドやアーティストは殆ど知りません。だからこそ、面白いのですよ。まあDie Neue Tanzmusik Ist Daシリーズの第二弾ですので、そのタイトル通り、ダンス出来るようなノリの良い曲を集めたと言う印象ですね。如何にもNew Waveらしく、多くのバンドはシンセやキーボードを使っていますが、Trioなんかはいつもと変わらず、DrsとGとVoと言う編成で、どんなバンドより白痴的で先進的ですね。Spider Murphy Gangはエレピを軸に据えているが、余りニューウェーブっぽくは無いです。Extrabreitはパンク上がりのNDWって感じですね。リズムマシンを使った曲を提供しているTom Robinsonは、英国バンドのTRBのTom Robinsonでは無さそう紛らわしい。Yello & Joy RyderやZero Zeroはこの企画にピッタリなニューウェーブなダンスチューン。Ente Vogtsは男女混合Voでチャーミングな洒落乙な曲。Joachim Wittは1980年代にはヒット曲を飛ばしていた大物アーティストみたいです。B面に行って、Jowollは5人組で、女性Voとスパイシーなオルガンが性急なビートに乗ってカッコいいです。Markusも独逸ポップミュージック界では有名らしいです。GeistererやAbwärtsはこのコンピの中では、パンク〜ポストパンクなG, B, Dr, Voと言う編成。Axel B.は本名Axel Breitungで、宅録っぽいシンセ・ポップですね。ピコってます。Eigelbは全く情報はないんですが、Saal 2のようなNDWな曲。NovalisはあんまりNDWではないギターバンド。SpliffはなよッとしたVoにクセがありますが、バックの演奏は興味深く、後のオルタナに繋がります。 以上のようなメンツから成るNDWのコンピですが、玉石混合な感じですね。まあ青田買いのようなものですから。皆さんもこれを聴いて踊ってください!(笑) Yello+Joy Raider “Sehnsuchut noch Allem” https://youtu.be/EvSWASsy-9U #DieNeueTanzmusikIstDasDa!2 #Fontana #NeueDeitscheWelle #Compilation #Trio #SpiderMurphyGang #Extrabreit #TomRobinson #Yello+JoyRyder #ZeroZero #EnteVogts #JoachimWitt #Jawoll #Markus #Geisterer #AxelB. #Abwärts #Eigelb #Novalis #Splitt
Neue Deutche Welle (German New Wave) Fontana 不明。Dr K2