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Synth Sisters “Euphoria”
皆さんはSynth Sistersをご存知でろうか?或いはCrossbredはどうだろうか?Synth Sistersは2007年に大阪で結成されたデュオで、Rie LambdollとMAYUKoの2人からなります。私も詳しいことは知らないのですが、Rie Lambdoll (Vo, Sampler, Effects, Some Instruments)とMAYUKo (Synth, Sampler, Effects) から成るCrossbredと言う女性ノイズ・デュオがこのユニットの母体となっているようです。彼女達は、灰野敬二氏やCorruptedとも共演があるようですが、そのスタイルは、クラブ、エレクトロ、ノイズ、アンビエントなどの垣根を軽々と越えて活動しているみたいです。何ぶん、関西のここら辺の音楽シーンに疎いのでご勘弁を。 と言う訳で、本作品なんですが、割と緩いビートとアトモスフィリックはシンセの流れで、所謂アンビエント・コアな曲が多いのですが、ついつい流し聴きしてしまって、どの曲だっけとか曲の切れ目はあったっけなどと、本来のアンビエント(家具としての音楽)になっています。この効果は、何回聴いてもそうなるので、全部ちゃんと聴けないんですよ。また、ビートと言っても、主に、シーケンサーで組まれており、四つ打ちは余り使われていません。こんな音楽体験は珍しいんですが、そうなると、母体のCrossbredも聴いてみたくなりますね。皆さんもお試しあれ! A1 “w/o/n/d/e/r/f/u/l” (7:35) A2 “Labyrinth” (6:54) A3 “Euphoria” (7:54) A4 “She Sang” (5:15) B1 “Different Story” (4:14) B2 “Until The World Breaks Up” (5:52) B3 “Time Is Flowing There” (5:59) B4 “I Am Here” (6:28) https://youtu.be/mt69Ru-3cmk?si=P19bywM74DRI8MM3 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLxUNRE3nl-uhgl7HETwEgR2Vu_g7rYbMJ&si=fawEna6QqblkTC8_ #SynthSisters #Euphoria #EMRecords #Ambient #Electronics #Crossbred #Synthesizers #Sampler #Vocal #Osaka #RieLambdoll #MAYUKo
Electronic Music EM Records 不明Dr K2
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K2 “The Rust”
ちょくちょく挟みますよ、自分関係のアイテム。今回は1996年にウチと米国Cortical Foundationで共同リリースしたCD、K2の”The Rust (錆)”です。まあ,私にとっては、第二期K2の中期代表作の一つになる訳ですが、個人的にはそんなに気に入っていた訳でもありません。この時期は、専ら、メタル・ジャンク(要するに鉄屑や錆びた鉄板、金属製の支柱、一斗缶、フライパン、家庭用品なんか) を拾ってきたり、買ったりして集めていて、天井に支柱を通して、それらを、支柱からチェーンで吊していたんですね。それをマイク2本とコンタクトマイクを仕込んだFriktorと言うちょっとした自作物で、エフェクター通して録音してました。意外と、メタル・ジャンクの迫力ある録音ってむずいんですよ。でも、それは、それまでの知恵と工夫とノウハウで何とか克服できたと思います。私の場合、単に多重録音する訳ではなく、ステレオで2チャンネルずつ4回に渡り録音します。その際、その前に録音した音は全くモニターせずにどんどん録音していきます。それで2x4トラックが埋まったら、ミックス・ダウンなのですが,私の場合、これが一番重要な作業になります。つまり、各トラックに録音されている音源をその場で瞬間的かつぶった斬るようにオン・オフを行い、カットアップ的にミックスしていきます。なので、同じ音源テープを使っていても二度と同じ曲にはならないです。このカットアップ的ミックス・ダウンは、割と最近まで続けてました。まあそんな感じで作ったCD作品なのですが、2018年頃でしょうか、いきなり、米国のHospital Productionsから、このCDをヴァイナルでリリースしたいとの連絡があり、この作品のことをすっかり忘れてた私は、”OK、いいよ”と一つ返事をして、2018年にリリースされたのが、このLP2枚組です。勿論、リマスタリングしてありますので、音は低音も高音もしっかり出ていて、大満足でしたが、まさか、レコード盤が一枚目がオレンジ、2枚目がブラウンとなっていたり、スペシャル・ヴァージョンとして、見開きのジャケに鉄板や鉄製メッシュなんかが取り付けられたハンドメイド版(写真5枚目参照)もあってビックリしましたね。まあ、通常の黒盤もありますが。前述したように、これは電子音を殆ど使っていないメタル・ジャンク音のみによるカット・アップ作品であり、マスタリングもバッチリですので、見かけたら、是非ともご購入を❗️ しかし、Hospital Prod.、流石に良い仕事するわぁ。 ◼️LP1 A “Part 1” (15:37) B “Part 2” (15:46) ◼️LP2 C “Part 3” (15:41) D “Part 4” (15:40) https://youtu.be/weolMnn87uY?si=945Icff9CBkqWXi7 #K2 #TheRust #HospitalProductions #2018年 #Reissue #Remastering #2LPs #CorticalFoundation #KinkyMusikInstitute #1996年 #CD #Metaljunks #CutUpMix #Harsh #Noise #ColorVinyls #Handmade #SpecialEdition #LimitedEdition #18部 #KimihideKusafuka
Harsh Noise / Metal Junk Hospital Productions (Cortical Foundation & Kinky Musik Instiitute 謝礼Dr K2
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Sympathy Nervous “Sympathy Nervous”
ここ最近、盛り上がった、日本の自主制作レーベルVanity Recordsの中にあって、一貫してテクノ(ポップ)な音を追求していたSympathy Nervousのリイシュー盤が本作です。テクノ(ポップ)と言うとちょっと語弊があるかもしれませんが、広義の「テクノ」と考えて下さい。Sympathy Nerviousは初期の東京時代に2枚の自主制作7㌅(自身のレーベルOut Put Recordsより)を出していた新沼好文氏のテクノユニットのことです。その後、故郷の岩手に戻り、国産テルミン工房を営みながら、自身の自宅スタジオで音楽作製を続けていました。本作は、Vanity Recordsから1980年にリリースされたSympathy Nervousのファーストアルバムのリイシューであり、アメリカの自主制作レーベルMinimal Waveによるものです。新沼氏曰く、幼少期はクラシック音楽と電気工作の好きな少年でしたが、ジャーマン・ロックに出会ってから、これだ❗️と思い立って、音楽活動を始めたとのことです。なので、テクノ(ポップ)と言うにはちょっと実験性がある音作りをしています。当時、このような音楽を扱うレーベルは殆どなかったのですが、唯一、大阪で阿木譲氏が運営していたVanity Recordsが興味を示し、本作LPと ”Polaroid”7㌅ (この作品は東京時代に作製されたものです)シングルをリリースしてもらっています。新沼氏は、KORGのシンセサイザーと、自身が組み立てたU.C.G.(Universal Character Generator)コンピューターシステムで、独自のテクノを追求していきます。そのきっかけとなったのが本作になります。前述しましたように、ミニマルな宅録テクノでありますが、アンダーグラウンド特有の陰りやヴォイスの逆回転、千崎達也氏のギターノイズなども垣間見られ、適度な実験精神を感じます。新沼氏は故郷岩手で作製を続けてましたが、東日本大震災で被災し、家財道具は勿論、機材や音源も全て失います。その後、東京に避難しますが、そこで2014年に他界しました。。独自の実験テクノ路線を追求していただけに、惜しい才能が震災によって無に帰してしまったのは、大きな文化的消失と言えましょう。この機会に彼の「テクノ」に触れてみて下さい。また、後期の作品はかなりクラブ寄りの王道テクノになっています。なお、内容はVanity盤とMinimal Wave盤で変わりはないですが、ジャケは異なっています。 A1 “A Worm” A2 “Go On And Off” A3 “Temprament” A4 “Deaf Picture” B1 “Automatic Type” B2 “Quick Starttype” B3 “Inverted Type” B4 “Sympathetic Nerves” B4 “Sympathetic Nerves” https://youtu.be/ccViN_dcIcg?si=3LHzzZpMV3oGbkLW [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_li9HEUmsehPqUCw_iDHlzJ6zpVMo3mdKQ #SympathyNervous #VanityRecords #1980年 #MinimalWave #Reissue #Remastering #2018年 #LimitedEditions #600部 #Techno #SynthPop #MinimalWave #YosihumiNiinuma #UniversalCharacterGeneratorSystem #HandMadeElectronics #Synthesizers #TatsuyaSenzaki #Guitar #Producer #YuzuruAgi
Techno / Synth Wave / Minimal Minimal Wave (Vanity Records) 不明Dr K2
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G.X.Jupitter-Larsen & The New Blockaders “Live At The Schimpfluch Carnival”
イギリスを代表するノイズ・グループTNBことThe New Blockadersとアメリカを代表するノイズ・ミュージシャンG.X.Jupitter-Larsen (The Hatersを名乗る)のコラボライブ録音作が、本作品です。スイスのアクショニズム・グループSchimpfluch Gruppeが主催する企画でのライブのようです。片面はTNB(この時のメンバーはどうもRichard Rupenus, Mark Durgan, Michael Gilliam, Phil Julianのようです)とGXのがっぷりよつのぶつかり合いで、TNBの放出するガキガキ/ゴツゴツした金属音とGXの不明瞭だが強力なノイズ音が絡み合い、凄まじい音塊になって、リスナーの耳を直撃します。もう片面は、西海岸LAFMSの重要人物の一人Ace Farren FordとGXのコラボ音源にTNBが協力する形で行われたようです。このテイクでは、主体は、恐らくAceが吹く緩やかでジャジーなサックスが主体をなし、真にフリーな音楽を奏でています。始めはGXの出す通奏低音のようなノイズが聴けますが、途中から観客の歓声らしき音も混じっていますが、、、これはワザと?と言うか、これはライブ音源を使ったスタジオ録音ではないのかな? また、機会がある時に、TNBやGX(The Haters)のことは個別に書きたいとは思いますが、今回はコラボライブ音源と言うことで、細かいことは省略させて頂きました。因みに、両者のキーワードは「ニヒリズム」ですので、そこからの観点で聴いてみても良いかと思います。 この作品も250枚限定のクリア盤なのですが、更に7inchが付いたスペシャルな限定盤(50部)、更に更にこれに7inchが付いてハンドメイドのジャケから成る超スペシャルな限定盤(10部)もあるようです。 もし、ノイズ・ミュージックに興味がある方は、TNB (The New Blockaders)とG.X. Jupitter-Larsen(The Haters)の名前は覚えておいて下さい。きっと良い作品に出会えると思います。 ★A: GX Jupitter-Larsen With The New Blockaders “Live At The Schimpfluch Carnival” (22:44) ★B: Ace Farren Ford & GX Jupitter-Larsen With The New Blockaders “These Things Happen” (14:00) A: GX Jupitter-Larsen With The New Blockaders “Live At The Schimpfluch Carnival” (22:44) https://youtu.be/rCrmC5bzC68?si=GFfO858LgxUP0LZ1 #G.X.Jupitter-Larsen #TheNewBlockaders #RichardRupenus #MarkDurgan #MichaelGilliam #PhilJulian #TheHaters #AceFarrenFord #LiveAtSchimpfluchCarnival #NoiseMusic #LAFMS #LiveAlbum #CollaborationLive #LimitedEditions #250部
Noise Tourette Records 不明Dr K2