-
RhBand “Paris No Gesso”
これまた発掘しました。多分、1999年だかに米国西海岸にミニツアーで行った時に、Amoeba Musicで購入したものだと思います。何故、この時に、このEPを購入してのかは今となっては不明ですが、それでは話になりませんので、このバンド(?)のことを少し調べてみました。RhBandは、米カリフォルニアで活動していたRalph Haxtonのソロユニットらしく、時にMike Trouchonも協力していたようです。またHaxtonは自分のレーベルGyttjaも運営していたようで、レーベルとしては1992年〜1997年まで活動していたようです。また、Discogsで確認すると、RhBandとしては1997年〜2003年までは活動していたようです。それで、本作品の内容ですが、ギターなどの弦楽器の弦の摩擦音によるドローン・ミュージックです。一応、A面2曲、B面1曲となっていますが、タイトルとかは一切無いです。録音はカリフォルニアVeniceにあるPacific Custom Pipeにて、1996年4月5日に4トラックレコーダーで一発録りされています。A2とかでは、ギターにディレイのようなエフェクトを掛けているようですし、何か通奏低音のような音も刻まれています。また、B面ではギターの摩擦音に加えて、クラリネットのような音やヴァイオリンの音も被さり、段々とヴァイオリンの音が全体を占めて、終わると言うドラマチックな展開になっています。それで、思い出したのですが、この時期、ニュージーランドのノイズ・シーンで、Birchville Cat Motelらのギターによるドローン演奏が流行っていたので、それとの関係もあるのかなと思いました(実際、彼等はスプリット作品を出している)。そんな状況を思い出しながら、このミニEPを聴いています。偶にはドローンも良いよね? https://youtu.be/Hk4B-vGxOSI #RhBand #ParisNoGesso #Gyttja #DroneMusic #Experimental #Guitar #Violin #Clarinet #RalphHaxton #MikeTrouchon #WestCoast
Experimental / Drone Gyttja $8.80Dr K2
-
Brume / Telepherique “Dans Le Silence / Schrei Nach Stille”
私の大好きなノイズ・ユニット2組によるスプリット作品180gLP2枚組みの登場です❗️Telepheriqueについては前回バイオグラフィーを書きましたので、参考にして下さい。それでBrumeなんですが、これは基本的に仏のChristian Renouのノイズ・ユニットで、時々、他の人の参加がありますが、Christianを中心にして、結構前(1985年頃)から活動しています。日本での人気は然程無いのですが、リリース量も多く、また各リリースの音楽的完成度も高いので、欧州では人気があります。そうですねえ、初期にはインダストリアルな風情もありましたが、元祖音響系ノイズ・アーティスト/作曲家でもあり、段々と渋い音響ノイズ作品にシフトしていきます。私がBrumeを聴いたのは、P16.D4のリーダーであったRLWのコンピレーションCD5枚組み”Tulpas”であり、彼の曲は大音量にも関わらず、かなり繊細で混み合ったカバー曲(!)をやっていて、それで、このユニットは凄い!と直感したものです。その後、私も彼ともコラボをすることになりましたが、それはそれとして。彼はミュージック・コンクレート、フィールド録音、コラージュと言った方法を駆使して、主に録音物(要するに宅録ですね)で活動してきましたが、最近(2022年初頭)、FBで彼は「Brumeは終わった。音楽活動を辞める」と宣言しています。才能はあるのに、何か不遇の音楽家だと思いましたし、残念な気分になりました。それで、今回、聴き直してみようと思って、本作品を取り上げました。しかしながら、この組合せは実は今回が初めてではなく、この前にも2作品リリースされています。なので、お互い、よく知った者同士であったと思います。先ずLP1枚目には、Brumeが作製した長尺な曲”Dans Le Silence”としてを片面1曲づつ収めており、LP2枚目にはTelepherique側が作製した曲が5曲収められています。先ず、Brumeの曲ですが、音の強弱や空間性を意識した音楽で、フィールド録音された音などが上手く組み合わさって、極上のミュージック・コンクレート作品に仕上がっています。ここら辺の音の扱い方はAubeにも通じるところがありますね。一方、Telepheriqueの曲は、核になる反復音を使い、そこに音を即物的に配置した音楽になっており、一種のクラウトロック的な面を垣間見ることが出来ますね。多分、KlausらはConrad Schnitzlerなんかが好きだったのでは?と推測します。こうやって聴き返してみると、買った時には気付かなかった音楽的側面や各グループのルーツなどを発見できて、面白いものだなと思った次第です。因みに本作品をリリースしたDuebelは、あのAnt-Zenの子会社みたいで、主に電子ノイズ系の作品を1999年までリリースしています。装丁も丁寧ですので、皆さんも見つけたら、是非!! ◼️LP1 A Brume “Dans Le Silence Part 2” (17:18) B Brume “Dans Le Silence Part 1” (12:14) ◼️LP2 C1 Telepherique “Geduld” (6:02) C2 Telepherique “Was Kannst Du Hören?” (6:11) C3 Telepherique “Aushalten” (5:56) D1 Telepherique “Wie Lange Noch?” (6:07) D2 Telepherique “Hoffnung” (7:59) [YouTubeには無かったので、同時期の他の曲を貼っておきます。] Brume “Drug”より”Drug Part 5” https://youtu.be/1UB0gXIoiVY?si=EHeZTpDha0tihgzD C2 Telepherique “Was Kannst Du Hören?” (6:11) https://youtu.be/lAwKiLQgoZM?si=PFCgLAypayJ-wo29 #Brume #Telepherique #DansLeSilence #SchreiNachStille #Duebel #SplitAlbum #2LPs #LimitedEditions #500部 #Electro-Acoustic #MusiqueConcrete #Industrial #Electronic #Noise
Electronic, Experimental Duebel 不明。Dr K2
