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Sissy Spacek / K2 “Continuously Deformation”
またまた、Sissy Spacek関係の作品を紹介します。今度は、Sissy Spacek / K2名義の7インチ・シングル”Continuously Deformation”です。前回、Sissy Spacekについては紹介していますし、わたくしK2についても以前に書いてありますので、そちらをご参照下さい。本作品では、以前にリリースされたセルフタイトルのスプリット・コラボ作品に収録されていたSissy Spacek with K2の曲”SS/K2”と更にわたくしK2の音源やCharlie MummaとJohn Wieseの音源を、2023年8月にJohn Wieseがグチャグチャに撹拌して、脱作曲して作った作品で、これも超限定20部で、完全にコレクターアイテムです。しかも、両面共に曲名も全く同じです。なので、多分、この現物を目にすらことはないと思いますが、敢えて、今回、紹介させて頂きます。まぁ、「世の中にはこんな珍品もあるんだ」程度に読んでみて、音を想像してもらえると幸いです。それに、わざわざ、”Collectors item”と明記されてますしね。では、両面を纏めて紹介します。 ★A “Continuously Deformation” ★B “Continuously Deformation” K2の4枚組CDボックス”Sexencyclopedia”の再発に際して、ボーナスDiscとして既存の4枚のCDを素材に5人のアーティストにやってリミックスされてているのですが、その時にSissy Spacekもリミキサーに含まれており、おそらく、その時の音を素材とした使っているのではないかと思われます。その結果として両面共に「間」を活かしたメタル・ジャンク音のカットアップ・ノイズとなっていますが、A面では、恐らくMummaとWieseによる電子音も加わって、より混沌として粘着質なノイズになっているものと推測します。私が、何故、「恐らく」とか「推測する」とか言うのは、いつも、Sissy Spacek、多分Wieseが勝手にわたしくK2を音源を使ってやってしまうからなんですね。でも、Wieseとは信頼関係があるので、こういうことも許せる訳ですよ。それに、前回も書いたように、彼は優秀な実験音楽家兼エンジニアでもあるので、そこは心配していないです。これからもまた、一緒に音楽をやって行きたいなあと思わせるアーティストの1人です(今度は、Charlie Mummaともコラボしたいなぁ)!! [この作品はYouTubeにもBandcampにも上がっていませんでしたが、The Haters のG.X. Jupiter-Larsenがやっている”A 5-Minute Hour”で、2023年のJohn Wiese(Sissy Spacek) & K2のコラボ・ライブ*動画が取り上げられていましたので、貼っておきます] https://youtu.be/q9kU1jNcrow?si=HYIICzdckk5Wg4Aw *この時のライブCD “Multiple Density”絶賛発売中です。”Part 1”を貼っておきますので、よろしくお願いします🙇 https://youtu.be/YKIhVvlJpBI?si=cMK_t0qAI2RP8Zm8 #SissySpacek #K2 #ContinuouslyDeformation #Helicopter #7-inchSingle #UltraLimitedEditions #20部 #CollectorsItem #Noise #NoiseCore #CutUp #DeComposition #JW #SoundSource #SS/K2 #MetalJunks #Electronics #KimihideKusafuka #CharlieMumma #JohnWiese
Noise / Cut-Up Noise Helicopter なしDr K2
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V.A. “Tribute To MSBR”
2005年7月31日に彼は亡くなった。その年の4月に彼の運営するノイズ/実験音楽専門店「テンザツ・コム」に妻と一緒に会いに行ったのですが、後で、妻が「なんかひどく疲れてるみたい」と言ってきた。もうその時には大腸癌は進行していたのだなと後からそう思いました。その人物は、元々、四国の松山でエンジニア/会社員として勤めていた田野幸治さんでした。1997年に東京に居を移し、1990年初頭より続けてきた、自身のノイズユニットMSBR (Molten Salt Breeder Reactor)で活動するだけではなく、海外からのノイズ系ミュージシャンやグループの招聘や国内でのサポートやツアーを始め、ノイズ専門誌「電子雑音」を発刊し、国内のノイズシーンの拡大だけでなく、自身もMSBRとして海外ツアーもやっており、その為に、脱サラして先述の専門店まで開店した人物です。個人的にも歳が近かったこともあって、生前は仲良くしてもらいましたし、蒲田のスタジオ80(オッタンタ)でよく企画をして一緒にやったりもしていました。ただ私は2002年に仕事の関係で、市川から大阪→静岡と移っていた為、告別式に出席できなかったのは大変悔やまれるところです。また、彼は漫画(特に金融ものや893もの)も好きで、自身でも描いていました。それとプロレスも好きでしたね。そんな田野さんのやっていたMSBRへの追悼盤を作ると伊のUrashima(浦島)から連絡をもらい、確か、既にリリースされているMSBRの音源を使って、それぞれが新しく曲を作ると言う企画だったと思います。それで、参加者とその曲を紹介していきます。A1 Macronympha (米)はテープのループ音と共に分厚い歪んだ電子ノイズを放射。A2 The Haters (米)はチリチリしたノイズの上にテープ音源と思われる伸縮自在なノイズが被る、いつもとは違う純度の高い曲。A3 SRS (伊)は、純粋な電子音が明瞭な構造を持って提示したおり、歪みは殆ど無い電子音楽です。B1 Government Alpha (日)は、非常にダイナミック・レンジの広いシンセ音を上手く組合わせた上質のノイズ作品で、まるで電子音が生きているかのよう。B2 K2 (日)は、変調したMSBR音源やシンセやフィードバック音を無秩序にカット・アップ・ミックスしたストップ&ゴーな曲。B3 Richard Ramirez (米)も重々しく分厚い音像で、HNW的なアプローチ。上記のアーティスト/グルーブ以外にも田野さんにお世話になったり、関係が深い人達も沢山いた訳ですが、まあ浦島のレーベル・カラー上、この様な絞ったメンツにはなってしまったんだろうと思います。もし、上記のアーティストやグルーブに興味があったり、MSBRってどんなユニットだったのだろうと思ったりした方は、是非とも入手して下さい! 本作品は音源がなかったので、MSBRと参加者の中でコラボ作品があるものを2作品チョイスしました。 MSBR & Richard Ramirez “Sonic Aggression” https://youtu.be/RzI2EyRX8o0 MSBR/Spykes/Government Alpha “Tano Forever” https://youtu.be/EXnDE-J9MUU #VariousArtists #TributeToMSBR #Urashima #Compilation #HarshNoise #KojiTano #MSBR #Macronympha #TheHaters #SsheRetinaStimulants #GovernmentAlpha #K2 #RichardRamirez #追悼盤
Noise Urashima 不明。Dr K2
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K2 / Hakobune “Disambient”
ええっ〜‼️K2とHakobuneが一緒にぃー❗️と言う訳で、今回もまた、自分関係のレコードを紹介します。因みに、この作品はコラボではなく、スプリットです。K2についてはちょっと前にも書きましたが、この頃のは第3期K2の時期で、なおかつミキサーのフィードバックを使っていた頃の録音です。強いて言うならば、第3期初期〜中期と言うところでしようか? 一方、Hakobuneは、今や世界中のカセットをいち早く入荷して、日本のカセット・カルチャーを牽引しているTobira Recordsを店主依藤貴大 くんのソロユニットのことです。彼は、アンビエント作家として、2007年頃より、今までに膨大な種類の作品(主にカセット)を世界中のレーベルからリリースしています。そんな依藤くんと何でスプリットを作ろうと思ったのかはよく覚えていないのです。その結果は、まあ当然と言えば当然ですが、K2サイドはもろノイズ・ミュージックを、Hakobuneサイドはゆったりとしたアンビエントを収録しています。また両A面仕様で、ジャケもそれぞれ別のレーベルがジャケのデザインを担当しています。それで、内容をもう少し掘っていきますが、先ず、K2サイドはミキサーのフィードバック・ノイズ(junk electronics)を中心に、生ピアノや電子ヴァイオリンを用いたラウド・ノイズから成る曲”Medal Merq Mehre”(このタイトルは当時、夢に出てきた文字を羅列したものです)を収録しています。この時期はピアノを取り込むことが多かったですね。一方、Hakobuneサイドは、ベースとエフェクターを用いたゆったりと沈み込むようなアンビエント曲”Hange-Ame (半下雨)”を収録しており、さながら、深海に潜っていくような感覚になってきます。お互い、スタイルの違いはあったと思いますが、音楽に真剣に向き合うと言う点で一致していたものと考えます。そんな再生時に音量設定に困るような作品ですが、もし見かけたら、聴いてみて下さい。現物は300部限定です❗️そしてTobira Recordsにも行ってみよう(と言いながら私もまだ行っていないw)❗️ Hakobune / K2 https://k2music3.bandcamp.com/album/disambient #K2 #Hakobune #Disambient #UndergroundPollutionRecords #AutisticCampaign #IkebukuroDada #RohsProd #Anarchofreaksproduction #Pianoise #Cut-UpLoudNoise #Bass #DeepAmbientMusic #SplitAlbum
Noise / Ambient Underground Pollution Records / Autistic Campaign / Ikebukuro Dada / Rohs Prod / Anarcho Freaks Production 不明。Dr K2
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Techno Menses “Requiem In The Sun” / Kimihide Kusafuka “Re-Musik” & “Demise Symphonika”
ええっと何から書けば良いのかな? この作品は1983-4年にK2以外にやっていたサイドバンドとか本名名義とかのカセット作品3本を編集して2枚組みLPに纏めたセルフ・コンピです。この時期はK2としてもノイズ活動していた訳ですが、それとは別にテクノ・ポップな作品も作っていました。そのキッカケの一つは、高校生のころから、初期Human LeagueやYMOのアルバム”BGM”(特に”Mass”と言う曲!)が大好きだったこと、そして第二に大学生になってシーケンサー付きのシンセRoland SH-101を購入したことですね。兎に角使い倒しました。また、其々には何らかのコンセプトを持ち込んで作製していたように思います。これらの作品は全て、当時山梨にあったカセット専門レーベルDD. Recordsからリリースしてもらっていました。と言う訳で、本作品の順に紹介していきますね。 先ずは、Techno Mensesです。これはSakashita兄弟(Kazuhiko S.とTomoya S.)とわたくしKimihide Kusafukaから成る宅録テクノ・ポップ・トリオで、使用楽器は、アナログシンセ、シーケンサー、オルガン、リズムボックスで、私がVoも担当しています。そしてコンセプトは「軍歌をテクノ・ポップで演る」です。兎に角、シーケンサーとリズムボックスは使い倒しました。Human Leagueに倣い、リズムボックスそのものの音と言うよりも、同期したシンセでキックやスネア代わりの電子音を作ってました。本作品では未発表曲”Alice In The Land Of Malice”やDD. Recordsの”Omni 4”に提供した曲”Toy Symphony”も収録されていますが、時間の関係で、一部の他の曲は編集・短縮されていますし、曲順も替わっています。A1 “Requiem No.1”はホント名曲なので、是非聴いてもらいたいです。また、B3 “Requiem No.2”やA2 “Front March”なんかはコンセプト通りです。まるでウヨの街宣車から聞こえて来そうです。またB5 “Lovers In The Sun”とそれのロックヴァージョンA5 “Requiem In The Sun”はサーフなテケテケ・テクノ・ポップなのでこちらもお勧めします。 続いて、本名名義の”Re-Musik”です。これが時系列的には一番最初(1983年)に作製しました。この作品は特にコンセプトはないのですが、まあインスト・テクノ・ポップな出来です。2曲だけ、詩の朗読(恥!)が挿入されています。本来、元カセット作品では片面全部使った”Fragile Structure”は編集・短縮されており、曲の全体像が不明で残念ですね。また本作のC1”Yellow Blood No.1”は独逸の短編映画のサントラに使われたらしいです(私は未見)。 そして最後はK.Kusafuka/K2名義で1983年に作製した片面一曲づつの”Demise Symphonika”が編集されてD面になっています。コンセプトは「死と再生」です。D1 “The Last Funeral”はダウンテンポしたリズムを中心にフランジャーを掛けたシンセ音を使い、電子室内楽と言うかチェンバー・ミュージックのように構成された曲なのですが、これも編集・短縮されており、少し残念です。D2 “The Sea of Bliss”は、電子音塗れのノイズの海から讃美歌のような美しいメロディが立ち現れるのが本来の曲なのですが、こちらも編集・短縮させられています。因みに、本当の曲名は”Re-Incarnation: Chaos Reproduces The Sea of Bliss”です。 アートワークはレーベル側が勝手に作ったので、何だか旭日旗のようで嫌な感じなのですが、まあ、Techno Mensesがそう言う曲調なので、致し方ないですね。内ジャケのは意味不明。全体としては、色々の文句もあるのですが、私にもこんな闇(=光)がある訳ですよ。良かったら聴いてみてください(下にUouTubeのURLがありますのでそれを参考にして下さい)。近い内に、それぞれ単独LPで元の順番でリイシューされると思いますので、震えて待っててね。 Techno Menses “Requiem No.1” https://youtu.be/lHv-uJdqUok Techno Menses “Front March” https://youtu.be/7_TQlI4iznE Kimihide Kusafuka “Yellow Blood No.1” https://youtu.be/uqdWESfStKk Kimihide Kusafuka /K2 “Demise Symphonika” https://youtu.be/EU0EMzGGUck #TechnoMenses #RequiemInTheSun #KikihideKusafuka #Re-Musik #DemiseSymphonika #VinylOnDemand #DD.Records #Re-Issue #Edited #TechnoPop #ElectronicPop #ChsmberMusic #RolsndH-101 #Synthesizers #Sequencer #Organ #ExpermentalPop
Techno Pop / Experimental Synth Wave” Vinyl on Demand 不明。Dr K2
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K2 “Kinky Tape Collection 1981-1983”
久々に自分の作品も取り上げますね。最初期のK2の音源をセルフ・コンパイルした2枚組LPで見開きジャケです。録音したのは1981年から1983年の間ですが、殆どの音源は1983年録音です。丁度、その頃、ノイズ・ミュージックをやろうと決心した頃で、そのキッカケになったのは、MerzbowのMerz CollectionとM.B. の”Das Testament”で、また機材として、Roland のシンセSH-101を購入したからでもあります。あとは、メール・アートへの参入もそのキッカケになりました。その為、それまでやっていたDIYレーベルSelf Plan とは別に、K2としてのノイズ・ミュージックに限定したカセット作品をリリースしていく為に、新たにKinky Tape Collectionと言うレーベルを始めた訳です。今回のリイシューには、本来ならば、6枚組みで出したかったのですが、レーベル側の意向で、2枚組になりました。かつ、編集もレーベル側が勝手にやってしまったので、決して手放しで満足と言う訳ではなかったです。この時期はライブはやっておらず、専ら宅録でカセット作品を作製していました。 それでは、少し解説をしながら、曲の紹介していきたいと思います。A1 “Necro Genitals # 1”は、K2として3作目”N.G. Musik”から。E.G.を思わせる駆動力を発揮するリズムマシンに、具体音や電子音、プリペアードBとクラリネットなどを絡ませた曲。Fool’s Mateで褒められたのが嬉しかった。A2 “Monotone of Infinity”は8作目”Dance Macabre”から。強烈なリズムボックスと電気ストーブ等をメタパーとして使い、その間に電子音を捩じ込んだリズミックな曲。A3 “Shiro-Modoro (しどろもどろ)”は、K2のファースト作品”Student Apathy”より(今回、初出)。水俣病関連のTV音と逆回転の気持ち悪いシンセ音から成るハイライトな鬱々とした曲。クレジットにはライブトラックって書いてありますが、完全宅録です。B1 “Dance Macabre # 1” (Dance Macabre”より)は、運動力のあるリズムボックスと掻きむしるGに、B、テープ音、エフェクトVoを絡めたノイズ・ダンス・チューン。B2 “Nicht Nie” (“N.G. Musik”より)も軍隊行進を思わせる強力なリズムとオルガンノイズにプリペアードGやメタパーを合わせたリズミックな曲。B3 “Dance Macabre # 2” (“Dance Macabre”より)もドコドコしたリズムにG, B, Organが一体となって突進するが如し。編集で短縮されたのが残念。2枚目は“ZombieAnatomy3部作よりの曲が収められています。C1 “ZombieAnatomy # 1” (作品“ZombieAnatomy 1”より)は、MBに影響を受けた、シンセによる気持ち悪い分厚い電子音とディレイを多用したシンセやテープ音から成る時間軸がずれていく曲。C2 “Workaholic Dance”と表記されていますが、本当は作品”ZombieAnatomy 2”の”ZombieAnatomy # 2”が収録されてしまっています。不規則で不安定な電子音とテープ音やホワイトノイズやらが有機的に絡まった私的自信作ではあります(タイトルと内容が間違っているけどね)。D1 “2・4・5・T Malformation” (作品“ZombieAnatomy 2”)は、永遠に続く甲高いリズムにぐにゃぐにゃした電子音、そして冒頭にはレイプ映画のテープ音が。聴くと祟られる音楽。D2 “ZombieAnatomy # 2”は、作品”ZombieAnatomy 2”からの引用のはずだったのですが、何故か、一緒に送った本名名義の作品”Demise Symphonika” の”The Last Funeral”が途中まで収められてしまってます(これまた曲と表記が間違ってますけどね)。 とまあ、色々と手違いはありますが、第1期K2の音楽はこんなだったと言う見本としては良いと思いますよ。興味のある方は聴いてみてちよ。 “N.G. Musik” https://k2music3.bandcamp.com/album/n-g-musik “ZombieAnatomy 2” https://k2music3.bandcamp.com/album/zombieanatomy-2 #KinkyTapeCollection1981-1983 #K2 #VinylOnDemand #N.G.Musik #DanceMacabre #StudentApayhy #ZombieAnatomy1, #ZombieAnatomy2 #ZombieAnatomy3 #RhythmicNoise #MetalPercussions #Synthesizeed #Tapes #DemiseSymphonika #KinkyTapeCollection #SelfPlan
Noise / Experimental Vinyl on Demand 不明。Dr K2
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K2 / Blackfire “s/t”
またまた、やりますよぉ、自分の作品紹介。今回は、わたくしK2とよく分からない米国のデュオBlackfireとのスプリット・アルバムです。このデュオは、Skin Graft名義でも活動しているWyatt Howlandと本レーベルの主催者でもあるサウンド・アーティストのAndrew Kirschnerからなります。しかしながら、私は、このレコードを出した経緯については良く覚えていないんですよ。多分、SNSでの繋がりだと思うのですが。んー思い出せないです。あと、K2のバイオグラフィーを簡単に言っておきますと大きく3つの活動時期に分けられます。第一期(1983-1986年)メール・アート期、第二期(1994-2002年)メタル・ジャンク・カット・アップ・ノイズ期、そして第三期(2005年〜現在)電子音ノイズ期で、更に前期(2005-2017年頃)はミキサーによるフィールドバックノイズ時期と後期(2017年頃-現在)はモデュラーシンセによる電子ノイズ時期です。まあ、時期によって、音源が大きく異なっており、それぞれの時期の中でももう少し分けられるが、まあザックリとこんな感じと思っていて下さい。この頃の私は、まだミキサー2台と多量のエフェクターを使って無理矢理フィードバックさせた電子音をMTRでカットアップ・ミックスさせていた時期で、自分のシステムのことをjunk electronicsと言っていた頃ですね。まるで砂の嵐のような曲を2曲(A1 “Trash Nukes”とA2 “Audio Counter For Trilogical Apathy”)を収録してます。もう10年前の録音ですが、まあ轟々たるノイズ作品になっています。一方、Blackfireの方は、B面片面全てを占める曲(“Second Pattern”)を収録しています。それは一言で言えば、「物音系ノイズ」で、Jeph Jerman系の音楽にシンパシーを感じます。カサカサ、コソコソって感じの音が紡ぎ出されています。ただ、私は彼らの音源は未聴なので、何とも言えませんが。ジャケ写もシンプルで、黒ジャケに黒字で両者の名前が印刷されているだけで、決して目立ったものではありません。彼らが今でもまだ活動しているかとうかは分からないです。2014年ちょい前といえば、時期的には彼らが活動を開始した頃の作品みたいで、Discogsによれば、2010年代まではオフィシャルなリリースはしているみたいですが。Skin Graftとしては2021年までは追えます。このような対比は面白いですね。今まで、レコードだと音圧が低くなるようで、余り好きな媒体ではなかったのですが、ここら辺はクリアしていて、充分な音圧で楽しめます。皆さんはどうでしょう?125部限定でしたので、もう入手は困難かもしれませんね。 A1 K2 “Trash Nukes” (10:27) A2 K2 “Audio Counter For Trilogical Apathy” (10:59) B Blackfire “Second Pattern” この作品はYouTubeに上がっていないので、本作品以外の動画を貼っておきます。 Blackfire “Too Late Preview” https://youtu.be/6Bm4Gda58-4?si=a-hRBRUdylg80a5R ↓ Bandcampはこちらに貼っておきます。 https://mistakebythelake.bandcamp.com/album/k2-blackfire-split-lp-2 #K2 #Blackfire #MistakeByTheLakeTapes #LimitedEditions #125部 #SplitAlbum #KimihideKusafuka #JunkElectronics #HarshNoise #CutUpMix #WyattHowland #AndrewKirschner #ElectroAcousticNoise #ExperimentalNoise
Harsh Noise / Experimental Noise Mistake By The Lake Tapes 無しDr K2
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K2 “Hybrid Dub Metal Musik”
とうとう出ました❗️私ことK2の第二期にあたる1996年に作製された未発表音源をセレクトした”Hybrid Dub Metal Musik”です。この機会を与えてくれた米国Tribe.Tapesに感謝です。その第二期と言うのは大体1993年〜2002年の時期なんですが、一番、ライブもやっていた時期で、かつ多量のメタル・ジャンクを使ってカットアップ・ハーシュ・ノイズを量産していた時期なんです。その時期に、ほぼほぼ全てをメタルジャンクを使っていた作品に”Metal Dysplasia”と”The Rust”と言うCD作品があるのですが、その音源を一旦4トラックMTRに落とし込み、そこでループやテープスクラッチまたは種々のエフェクトなどを施して、リクリエイトしたカセット作品があります。”The Rust”をリクリエイトしたのが、NYのBloodlust!からリリースされた”Carthago”で、”Metal Dysplasia”をリクリエイトしたのが、英国Betley Welcome Careful Driversからリリースされた”Bite My Hands”です。どちらも限定でしたね。その時にリクリエイト録音した未発表曲があるのですが、習作と考えて、リリースはしておりません。それで、今回、オファーがあり、それら未発表音源の内から、チョイスしたトラックに更にテープ操作やループ、エフェクトをかけて3曲をエディットして仕上げました。それが、今回のアルバムになります。A面の2曲は”Carthago”から、B面の1曲は”Bite My Hands”から再構築した作品になります。元の音源からどんどん変容していく作業はP16.D4の提唱していたExchanged Musicとも関係します。そうやって作られた作品なので、かなり歪つな音楽になっていますが、ジャケ写もかっこいいので、皆さんも一度体験してみて下さい。是非是非! 因みに盤ほクリアで、180gの重量盤です。 https://tribetapes.bandcamp.com/album/hybrid-dub-metal-musik #K2 #HybridDubMetalMusuk #TribeTapes #Recreation #TheRust #MetalDysplasia #Carthago #BiteMyHands #Reconstruction #ExchangedMusic #ClearVinyl
Noise, Experimental Tribe Tapes 不明Dr K2
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K2 “Hepatopolitika”
またまた、来ました、自分の作品の紹介です。今回はちょっと趣向に変えて、K2名義でリリースした実験音楽(Not Harsh)の初出”Hepatopolitika (肝臓政治学)”です。それのオリジナル盤を紹介します。それまでは、第二期K2として、所謂ハーシュノイズ(この言葉は余り好きではない)を探求していた訳ですが、時々、それとは違う毛色のノイズミュージックも録音していました。私は昔からP16.D4が大好きで、彼等のファンでした。まあ、そう言う経緯もあって、あんな音楽、作りたいなあと常々思っており、その為の習作を録音したり、テープでフィールド録音したりしてました。そんな素材を用いて、K2風にミックスダウンを何度か行い、そうして出来上がった曲を一本のマスターDATに納めました。丁度、その頃、独逸の新興ノイズレーベルPraxis Dr. Bearmannからオファーが来ていたので、これ幸いにマスターを送ったんですよ。それで、装丁も盤も全部クリアーでってお願いしたら、本当にそうしてくれて、私は大喜びでした(なお、イタリア浦島からのリイシュー盤は黒盤です)。内容は、一言で言うと「コラージュ」です。既成の楽器(G, B, Organ, E-Piano, Violinなど)に加えて、昔のパンドのライブ音源やテープ/ミニカセットに録音した非楽器の音やTVの音など、それに最小限のパーカッション類(要するに叩いて音が出るもの)を用い、それらを変調・切り貼り・ループにして、ミックスダウンを行いました。そう言えばサンプラーもちょっと使ってましたね。一曲に何らかのナラティビテイを持たせるようにしました。それによって、自分なりの「コラージュ」作品が出来たかな?と思っております。まあP16.D4程、緻密な録音をした訳ではありませんが、そこはそれ、自分の培ってきたミックスダウンの勘でやり切りました。その即興性は、P16.D4とかの厳格な楽曲作りとは違いますが。本作は自分としては気に入っています。そして、年月が流れて、2010年代にイタリアの浦島が、リマスター・リイシューをしたいとオファーをくれたので、即OKと返事をしました(こちらも199枚限定)。なので、いつものK2サウンドではありませんので、ご注意下さい。これはこれで面白いとも思いますが、、、。 A1 “New Value In My Pocket” (5:13) A2 “Hepatopolitika Part 1” (12:26) A3 “Half Cut Motion” (5:05) B1 “Driver Zero” (1:47) B2 “Peace Of Pieces” (3:16) B3 “Miss Thompson Sang In The Winter River” (7:22) B4 “Hepatopolitika Part 2” (6:14) B5 “Amplification” (3:14) [remaster version by Urashima] https://youtu.be/tmGMCAoorhw?si=L94nDRUdzYGP9YtK #K2 #Hepatopolitika #PraxisDr.Bearmann #1994年 #SoundCollage #P16.D4 #Sampler #Tapes #ToyInstruments #Guitar #Bass #Voices #ClearVinyl #Urashima #Reissue #Remastering #2019年
Experimental / Sound Collage / Noise Praxis Dr. Bearmann 無しDr K2
