-
Panzerknacker AG “Wir Sind Alle Panzerknacker”
これはNDWの謎物件です。初め、このジャケを見た時は、パンク系かな?と思っていたのですがが、良い意味で裏切られました。しかしながら、探しても情報が殆ど無いし、かつこのバンドのリリースはこの作品だけと言う始末。分かっている範囲で、バイオグラフィーを少しだけ(今回は本当に少しだけ)、Panzerknacker AG (パンツァーナックス・アーゲー)のメンバーは、Jörg Fukking (B), Thomas Moritz (Drs), Jürgen Knapp (G, Sax, Vo), Matthias Bröckel (Piano, Organ, Synth, Drum-Machine, Saw)の4人組です。DiscogsにもGoogleでもこの程度の情報です。因みにレーベルSchnick-Schnack-Tonträgerは、メンバーでもあるMatthias BröckelとJörg Fukking によって運営されていました(2002年以降はリリース無しです)。代わってこのレーベルの親会社Vielklangも先述の2人が運営していますが、こちらは345品の作品を出しています。このうち、Fukkingは、TU Berlinで電気技師/音響テクニックについて、学んでいます。1982-2004年に、彼は親会社Viellang Musikproduktion GmbHのチーフマネージャーとしても関わっているだけでなく、プロデューサーもやっています。一方のBröckelの方も今までエンジニアやプロデューサー以外に Vielklangレーベルのエンジニアとしても仕事をしています。この位しか情報がありません。 それで、最初で最後のアルバムである本作品を紹介しようと思います。とにかく、まず演奏が上手いこととシンセなんかを使ったり、スカのリズムを使ったりとアレンジも凝りまくっていることが、多くのNDW バンドとは違うことです。また、各曲名には副題がついており、フレンチ風に「Neue Deutsche Welle風、サイケデリックを添えて」とか「ディスコ風、Cool Waveを添えて」みたいな。それだけ彼等がある程度、テクに余裕があって、各曲を吟味してアレンジして、録音しているのだなぁと感じさせます。なので、割とヴァラエティに富んだポップな曲が収められています。多分、このバンドはこのアルバムを作製する為に結成されたセミプロによる業界NDWバンドだったのかもと穿ってしまいます。まあ、曲自体は良いので、興味のある方は聴いてみて下さい。割とキャッチーですから。 A1 “Wir Sind Alle Panzerknacker” (2:33) A2 “Irrenoffenzive” (4:19) A3 “Digital - Terror” (3:30) A4 “Sicherheit” (6:10) A5 “No More Müsli” (1:53) B1 “Musik Für Millionen” (3:08) B2 “Deosprays” (2:23) B3 “Discophrenia” (3:48) B4 “Puka Puka” (3:32) B5 “Edgar Im Kaufhaus” (4:43) B6 “Hundescheiße” (1:00) https://youtu.be/9wEwcNeMMSQ?si=tAwozGQ_HRgYNIOH [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLj4CTqbu4ChyDMrlNsA1HukEkW5qMvj8f&si=EF3nUJ81yH7jV7eb #PanzerknackerAG #WirSindAllePanzerknacker #Schnick-Schnack-Tonträger #JörgFukking #ThomasMoritz #JürgenKnapp #MatthiasBröckel #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Semi-Professional #PopMusic #Mejor志向
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Schnick-Schnack-Tonträger 不明Dr K2
-
V.A. “Der Biß (Soundtrack Zum Film)”
このアルバムも全然記憶にありません。独逸モノと言うことだけで購入したものと思います。しかし、このアルバムは”Der Biß”と言う映画のサントラ集だったみたいです。どんな映画かはちょっと不明ですが、監督はClaude Chabrolで、1970年8月に公開された作品で、Stéphane Audran, Jean-Pierre CasselとMichel Bouquet.が主演と言うことでしょうか?シリーズもので、ちょっぴりスリラー的要素があるみたいです。その内容ですが、ん〜、どうも精神的にいかれた母親が息子に暴力を働き、怪我をさせてしまう。そこで父親が親権を守ろうとして、息子を地方病院に入院させ、母親をロッジに移します。それで母親が親権を奪い返そうとして、怪我をさせられた使用人の青年が、恋人と一緒になって、母親に罰を与えるみたいなプロット(ホントかな?)です。この映画は、元々、フランス語で制作されており、仏、伊、ベルギーが舞台になっています。なお、原作はCharlotte Armstrongです。興味のある方は原著を読んでみてください。 それで本サントラですが、A1とB6 ベルリンのバンドUnlimited Systemsで、メンバーはMarianne Enzensberger (Vo), Ian Wright (別名J.C. Wright; Electronics, Tapes), Ulrike Reetz (別名Ulli Reetz (Sax), Lena Japan (G)の4人組です。メンツから分かるようにベースはシーケンサーでその上にムーディーなsaxとMarianneのややドライなVoが乗るポップな曲ですね。B6はドライブ感がありますね。A2とB1 ベルリン生まれのMarianne Rosenbergは独逸の歌手ですが、バックの演奏はウニャウニャしたシンセから始まり、やがて気怠いコード進行の曲になり、朗々と歌っています。出自は如何にもNDWっぽい曲です。B1の方はVoがKate Bushっぽいです。A3 Die Gesundenで、Mabel AschennellerとEschi Rehmのデュオで、元々はドラマーがいたみたいです。所謂、A~Haみたいな音で、ドラムマシンとシーケンサーをバックにどうも2人が交互に歌っているようです。A4 NYCのシンガーソングライターのDavid Peelで、スカムなパンクサウンドを聴かせてくれます。憎み切れないC級のパンクサウンドです。B2 Tecnovilleは、André Bach, Berna van Baarsen, Herman Lohmeijer, Herman Voogd, Mark Tegefossの5人組ですが、詳細は不明。抑制されたようなVoで、細かく刻むドラムがポストパンクっぽいです。勿論生ドラム入りです。B3 Gerd Pasemannは、Aroma Plusなどのバンドにもいたアーティストで、あのMax Goldtともバンドメイトでした。重いキックにシンセとギターか被るスタイルですが、最後に男性の呟きが続いてきます。 と言う訳で、そんなに有名なバンドが揃ってはいませんが、独逸の地下映画とそのサントラの文化には触れられると思いますよ。皆さんも聴いてみて下さい。 Unlimited Systems “Ich Beiß Mich Selbst” https://youtu.be/KVBV6gMkQWI Marianne Rosenberg “Nägel Aus Eis” & “Rhapsodie In Blut” https://youtu.be/laKPQfuAy1Y Die Gesunden “Kalte Liebe” https://youtu.be/4sfTzd34Xog #VariousArtists #DerBiß(SoundtrackZumFilm) #Schnick-Schnack-Tonträger #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #UnlimitedSystems #MarianneRosenberg #DieGesunden #DavidPeel #Tecnoville #GerdPasemann #SoundTrack #FrenchMovie
Neue Deutche Welle (German New Wave) Schnick-Schnack-Tonträger 不明。Dr K2