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Bill Nelson “The Love That Whirls (Diary Of A Thinking Heart) / La Belle Et La Bête (Beauty And The Beast)“
今回は、Be-Bop Deluxe〜Red Noiseと良質なポップ・ミュージックを作り続けてきたBill Nelsonのソロ作品として4作目”The Love That Whirls (Diary Of A Thinking Heart) / La Belle Et La Bête (Beauty And The Beast)“をご紹介します。どうも調べてみると、前者単体1枚だけのものと、2枚組み仕様のものがあるようです。今回は、後者の2枚組みの方をご紹介します。その前に、Bill Nelsonのソロ・アーティストとしてのバイオグラフィーについて、ご紹介しておきます。Bill Nelsonは、英国YorkshireのWakefield出身で、弟Ian Nelsonとは、Be-Bop Deluxeの名曲”Ships In The Night”を共作し、Flat Lux成るバンドも結成しており、1979年には、Ian Nelsonは、Red Noiseの”Sound On Sound”にも参加して、更に、2004年のBill Nelson & The Lost Satellitesのツアーにも参加しています。話しを戻しますと、Bill Nelsonは、地元のWakefield College of Artに通っていましたが、その時には、詩人で映像作家でもあるJean Cocteauに興味を持っており、同時に、ミュージシャンとしては、ギタリストDuane Eddyに影響を受けていました。Nelsonの最初のレコードは、Brian Calvert, Chris Coombs, Ted Hepworth, Mike Levon and Brian Wilsonと制作したアルバム”A-Austr: Musics from Holyground”です。その後、1971年にAstral Navigations のアルバム”Lightyears Away”にも参加、このアルバムで、アシッド・ロック・スタイルでの演奏で、重要な役割を果たします。Nelsonは、1973年に、ファースト・ソロ・アルバム”Northern Dream”を自身のレーベルSmileからリリースし、BBCラジオのDJ John Peelの気を引いたこともあって、彼のバンドBe-Bop Deluxeは、EMIの傘下Harvest Recordsと契約し、1974年に、Be-Bop Deluxeのアルバム”Axe Victim”をリリースしています。翌年には、オリジナル・メンバーを入れ替えて、セカンド・アルバム”Futurama”をリリースします。この時のメンバーBill Nelson (G), Andrew Clark (Kbd), Charlie Tumahai (B), Simon Fox (Drs)で、1976年にアルバム”Sunburst Finish”と”Modern Music”の2枚を、1977年には、ライブ・アルバム”Live! In The Air Age”をリリースし、1978年には、このメンバーでの最後のアルバム”Drastic Plastic”を出しています。Nelsonは、固定メンバーでの演奏や録音に困難さを覚え、アルバム”Drastic Plastic”のインスト曲では、Foxの叩いたDrsをループさせて、Nelson (A-G)とClark (Kbd)だけが演奏すると言う実験的な録音も行っています。また、以降のソロ作品ではアンビエント調になっていきます。1983年のInvisibility Exhibitionツアーでは、こうやって作ったバックトラックに合わせて、Bill Nelson (G)とIan Nelson (Sax)が演奏する形態で行っており、後にアルバム”The Chamber of Dreams”としてもリリースしています。この方法は、2003年作と2015年作のソロアルバム”Painting With Guitars”シリーズや2007年作”And We Fell into A Dream”でも使われています。そうして、1978年秋には、TumahaiとFoxを解雇し、Be-Bop Deluxeを解散します。そして、新バンドRed Noiseを結成し、1979年2月にアルバム”Sound On Sound”をリリースします。ただ、Harvest側は、Red Noiseのセカンド・アルバム”Quit Dreaming And Get on the Beam”のリリースには難色を示し、お蔵入りしてしまいます。その頃、Nelsonは、プロデューサーのJohn Leckieと知り合い、またパンクバンドThe SkidsのStuart Adamson (G)とRichard Jonson (Vo)とも親交を深めています。マネージャーのMark Ryeは、Harvestと話合い、Nelsonの未発表曲を一部を、RyeとNelson自身のレーベルCocteau Recordsからリリース出来るようにしており、シングル”Do You Dream in Colour?"をリリース、BBC1ラジオもこれを掛けまくって、英国シングル・チャートで52位まで行きます。それで、大手のPhonogramが版権を買い取り、1981年にアルバム”Quit Dreaming And Get on the Beam”をMercury Recordsから出しています。このアルバムは宅録された実験的アンビエントのインスト曲”Sounding The Ritual Echo (Atmospheres for Dreaming)”もボートラで収録されています。そして、次のアルバム”The Love That Whirls”を出しますが、このアルバムには、Jean Cocteauの1946年作映画”La Belle et la Bête/Beauty and the Beast”のサントラ盤も付いています(これが、本作品となります)。同時に、Cocteauの”Das Kabinet”のサントラや、Robert Wieneの映画”The Cabinet of Dr. Caligari”のサントラも制作しています。その後、Nelsonは、この時期に膨大な数のシングルやアルバムをCocteau Recordsより出しています。そうして、Nelsonは、実験的エレクトロ・ミュージックから成る4枚組みLPsボックス”Trial by Intimacy (The Book of Splendours)”やアンビエントの2枚組みアルバム”Chance Encounters in the Garden of Lights”を、更には、1989年にも4枚組みCDボックス”Demonstrations of Affection”も出しています。この頃には、英国ニューウェーブにも、彼の名が知られ、Gary Numanは好きなギタリストとして、Nelsonを名を挙げており、また、David Sylvianの1986年作アルバム”Gone to Earth”にもゲスト参加したり、1987年放映のTVドラマ”Brond”にも曲を提供しています。また、1980年代には、CBS Records傘下のPortrait Recordsは契約上のミスから、アルバム”Getting the Holy Ghost Across” (米国題名 “On a Blue Wing”)を出し損ねたりした為か、Nelsonは、1980年代後半は、Enigma Recordsと契約していますが、1980年代には、彼は、離婚や印税問題、マネージャーとのシビアな著作権問題、またはマネージャーが勝手に未発表アルバムをメールオーダーで売っていた問題等で、精神的にも参ってました。しかし、1992年になると、4本のギターと2台のドラムで作ったデモ音源からアルバム”Blue Moons”と”Laughing Guitars”をVirgin Recordsからリリースしています。そうして、宅録ワークから4CDs+2CDs作品”My Secret Studio”と6CDs “Noise Candy”をリリース、同時に、彼は、Rodger EnoとプロデューサーのKate St Johnとで、アルバム”The Familiar”を制作。これがキッカケで、アンビエントのスーパー・グループChannel Light Vesselを結成しています。1995年に、Nelsonは、2枚の趣向の異なるアルバムを出します。一つは、インスタレーションに使うようなアルバム”Crimsworth (Flowers, Stones, Fountains And Flames)”を、もう一つは、ギターでのインスト・アルバム”Practically Wired, or How I Became... Guitarboy! ”です。そして、翌年には、NelsonはBとDrsと共に、David Bowieから影響を受けたアルバム”After The Satellite Sings”を制作しています。翌年1996年までに、先述のマネージャーとのトラブルは解決し、晴れて、アルバム”Simplex”を2001年と2012年にリリースすることができました。また、1990年代後半に、Nelsonは、レーベルPopuluxeを立ち上げ、Robert FrippのDiscipline Global Mobileと配給を協力しますが、次第に低迷していきます。それで、1998年に、彼の新レーベルでは最後になったアルバム”Atom Shop”をリリースしています。まだまだ、2000年以降も活動しているのですが、長くなり過ぎるましたので、この位で辞めておきます。 それで、本作品なのですが、LP1 “The Love That Whirls (Diary Of A Thinking Heart)”では、ほぼ全ての楽器をBill Nelsonが演奏しています(Casio MT 30, Synth [Casio VL-1, Mini-Moog, ARP Omni String Machine], Marimba, Autoharp, Drum Machine [Roland TR808], Effects [Fostex 3050 Digital Delay, Eventide 910 Harmonizer, Marshall Time Modulator, MXR Phase 100])。そうして、両面とも6曲ずつ収録されています。それでは、各曲について紹介していきましょう。 LP1: The Love That Whirls (Diary Of A Thinking Heart) ★A1 “Empire Of The Senses”は、リズムマシン(通称「ヤオヤ」)を用いたノリの良い曲で、ファルセットも混じえたVoが程良いスパイスになっています。マリンバのフレーズも小気味良い! ★A2 “Hope For The Heartbeat”は、やや中華風のメロディの曲で、正直、YMOなんかよりも良い感じに仕上がっています。ベースラインはミニマルです。 ★A3 “Waiting For Voices”は、ゆったりしたシンセの波から成るインストの小曲です。 ★A4 “A Private View”も、良質なポップ・ミュージックで、シンセやドラムマシンのアレンジが秀逸です。間奏のギターソロも伸び伸びしていて良い感じです。 ★A5 “Eros Arriving”は、疾走感あるドラムマシンで始まる曲ですが、途中で中華風のサビやファルセットVoも挟んで、飽きさせないですね。 ★A6 “The Bride Of Christ In Autumn”は、目一杯シンセとかエレピなどを使った豪華なインストの小曲で、リズムに逆回転のパルスを用いてます。 ★B1 “When Your Dream Of Perfect Beauty Comes True”は、カッコ良いリズムマシンとシーケンスに、軽やかなマリンバが踊るインスト曲で、それに絡むシンセもまた良いです。意外とミニマル。 ★B2 “Flaming Desire”は、重めで強力なリズムマシンを中心に、NelsonのVoも良くマッチしており、また脇を固めるシンセも捨て難いリフで、カッコ良いです。 ★B3 “Portrait Of Jan With Flowers”では、如何にもなリズムマシンの音と、2台分のピアノの絡みが美しいインストの小曲に仕上がっています。 ★B4 “The Crystal Escalator In The Palace Of God Department Store”も、独特のパターンのリズム隊に、ギターとシンセが乗って、バックを固め、そこに乗る落ち着いたVoも効いています。 ★B5 “Echo In Her Eyes (The Lamps Of Oblivion)”も、ゆったりしたシンセによる小曲で、これはアンビエントと言ってもよいのでは? ★B6 “The October Man”は、スケールのデカい曲で、テンポ、ギター、打ち込み、シンセ、Vo、どれを取っても完璧で、心地よいポップ・ミュージックです。 この1枚を聴くだけで、如何にBill Nelsonが音楽好きかがよく分かります❗️そして、それを具現化するだけのテクとセンスと機材を持っていたと言うのも重要な点です。それと、音が結構詰まっているようにも思えるのですが、聴いている時は、そんなゴチャゴチャな感じは無く、スッキリと聴くことが出来るので、彼のアレンジ力も侮れないなと思いました。と言う訳で、この1枚だけでも、是非聴いてみて下さい‼️ では次に、本作品の付録的な2枚目よサントラ・アルバム”La Belle Et La Bête (Beauty And The Beast/ 美女と野獣)”を紹介していきましょう。こちらは、C面9曲/D面18曲が収録されていますので、1曲ずつの紹介ではなくて、全体の紹介をしていきたいと思います。The Residentsの”The Commercial Album”の如く、短いけれどもメロディやハーモニーのある曲や小鳥の鳴き声や馬の足音等がバックで聞こえる曲が詰まっています。メロディのあるものが多いですが、中には一瞬で終わるSE的な曲(?)もあります。ここら辺のコンパクトでもちゃんと聴かせるセンスが流石としか言いようがありませんね。音楽の方もそうですが、これがサントラとして使われた映像作品の方も観たくなりますね。 LP2: La Belle Et La Bête (Beauty And The Beast) C1 “Overture” C2 “The Family” C3 “Sisters And Sedan Chairs” C4 “In The Forest Of Storms” “The Castle” C5-A “The Gates” C5-B “The Corridor” C5-C “The Great Hall” C5-D “Dreams (The Merchant Sleeps)” C5-E “Fear (The Merchant Wakes)“ C6 “The Rose And The Beast” C7 “Magnificent (The White Horse)” “Beauty Enters The Castle” C8-A “The Door” C8-B “The Mirror” C8-C “Candelabra And Gargoyles” C9 “Beauty And The Beast” D1 “Transition No. 1” D2 “Transition No. 2” D3 “The Hunt” D4 “The Gift” D5 “The Garden” D6 “Transition No. 3” D7 “Transition No. 4” D8 “The Tragedy” D9 “Transition No. 5” D10 “The Enchanted Glove” D11 “Tears As Diamonds (The Gift Reverses)” D12 “The Beast In Solitude” D13 “The Return Of Magnificent” D14 “Transition No. 6 (The Journey)” D15 “The Pavilion Of Diana” D16 “Transformation No. 1” D17 “Transformation No. 2” D18 “The Final Curtain” と言う訳で、音楽に取り憑かれた天才Bill Nelsonの4作目のアルバム”The Love That Whirls”と、映画「美女と野獣」のサントラを聴き直してみましたが、やはり彼の才能には当てられてしまいました❗️Be-Bop DeluxeやRed Noiseも良いですが、ソロ作品も彼独自の「美学」があって良いです。なので、皆さんも是非とも聴いてみて下さい❗️ [LP1: full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l45KW5UxyIppGrMRu-G06X_orG7qFl2RE&si=wZjLsLnySJQRiRBK C5 “The Castle” https://youtu.be/Xi8nfST_cDY?si=wuvz8lR8xTckC3Fj D17 “Transformation No. 2” https://youtu.be/fNx0iz-UBb4?si=iSXotIBXHI7UtxZJ D18 “The Final Curtain” https://youtu.be/ts9WcfN9Jpo?si=uO57Nxjblbq0Qztd #BillNelson #TheLoveThatWhirls #DiaryOfAThinkingHeart #LaBelleEtLaBête #BeautyAndTheBeast #MercuryRecords #SoloAlbum #4ThAlbum #CompleteSolo #Multi-Instrumentalist #PopMusic #Electro #Soundtrack #Guitar #Synthesizers #DrumMachine #Vocal #Instrumental
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Trio “Anna - Lassmichrein Lassmichraus”
またまた、出ました!独逸最強のニューウェーブ・バンド、その名もTrioです。メンバーはStephan Remmler (Vo), Gert 'Kralle' Krawinkel (G), Peter Behrens (Drs)で、結成は1980年、独逸Großenknetenで。本作のA面には、名曲中の名曲”Anna - Lassmichrein Lassmichraus”が、B面は、1982年に独逸Frühjahrでのライブ音源”Kummer”が収められています。特にA面は、石野卓球氏や他のグループにもカバーされている曲で、単に女の子の名前を呟いて、サビのところで、「出したり、入れたりさせてね」と歌うバカっぽい歌詞が秀逸な曲。そしてB面は教会の鐘の音が効果的な、ややダウンテンポな曲。これは単に販売用と言うよりも、ややコアなファン用のアイテムだとは思いますが、ちょっと齧りたい人は入手しても良いかもね。 A “Anna - Lassmichrein Lassmichraus” (4:42) B “Kummer Live Im Frühjahr 82” (5:41) A “Anna - Lassmichrein Lassmichraus” (4:42) https://youtu.be/vILtFB3VV94?si=bQlOCX5pfvZQHkUq B “Kummer Live Im Frühjahr 82” (5:41) https://youtu.be/oPlXgJTz_ag?si=C-20zlCfL-Gkl6fa #Trio #Anna-LassmichreinLassmichraus #MercuryRecords #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Guitar #Drums #Vocal #Live
Neue Deutsche Welle (German New Wave) MERCURY Records 不明Dr K2
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The Boomtown Rats “The Fine Art of Surfacing”
このパンドのことは知らなくても、VoのBob Geldofかパンドエイドをやったこととか「哀愁のマンディー」と言う曲は知っているかもしれませんね。と言う訳で、パンク勃興期にアイルランドから出てきたバンドThe Boomtown Ratsの4枚目のアルバム”The Fine Art of Surfacing (邦題「哀愁のマンディ」)の紹介です。メンバーは全員アイルランド出身で、Bob Geldof (Vo), Garry Roberts (lead G), Johnnie Fingers (Kbd), Pete Briquette (B), Gerry Cott (rhythm G)及びSimon Crowe (Dr)の6人組で、 1975年にダブリンで結成、6枚のスタジオ・アルバムを出した後、1986年に解散。その後、2013年にKbdのJohnnieとGのGarry以外のメンツで再結成。初ライブの時はThe Nightlife Thugsと言うバンド名であったが、余りに酷いとのことで、Woody Guthrieの自伝”Bound for Glory 「ギターをとって弦をはれ」”に登場するギャングの名前から取られました。1977年にデビュー、1978年にシングル”Rat Trap”でアイルランド出身のバンドとしては初めて全英1位を獲得し、注目を浴びることになります。”Like Clockwork”などもヒット。そして、1979年に全英1位となったシングル”I Don't Like Mondays(哀愁のマンデイ)”は、1979年の1月29日にアメリカのSan Diegoの小学校で当時16歳の少女が起こしたライフル乱射事件を描いた曲で,曲名は彼女の犯行動機のひとつが「月曜日が嫌い」だったことによるとされています。その後、VoのGeldofはUltravoxのMidge Ureと共に、1984年、エチオピアで起こった飢餓を受け、チャリティープロジェクトBand Aidを立ち上げ、英国とアイルランドのロック/ポップ界のスター(David Bowie, Sting, Paul Weller, Glenn Gregory, Simon Le Bon, Boy George等)を大々的にフィーチャーしたGeldofの曲”Do They Know It's Christmas?”をリリース、大成功を収めました。このようなチャリティー運動は後のLive AidやUSA for Africa等に受け継がれていきました。逆に、Band AidでBobの名前を知った人の方が多いかも。しかしながら、肝心のThe Boomtown Ratsの方は人気が下降し、1986年に解散しています。2008年にメンバーの内、Garry RobertsとSimon CroweらがThe Ratsの曲を演奏したりしてましたが、2013年に、Bob, Garry, Pete及びCroweで正式に再結成を果たし、約27年ぶりに活動を再開いています。 それで,本作品ですが、パンクとかニューウェーブと言うよりも、割と普通のポップスとして聴くことも可能で、彼等のソングライティングの能力が高いと認識しました。また、バンドとしてもごちゃごちゃに成らずに、アンサンブルが適切で、良いポップバンドなんだなあと感心しました。その中でもヒットした”I Don't Like Mondays”はかなりポップス寄りで、アレンジも、ピアノや弦楽器をメインにしてメジャー寄りになっているように思えます。偶にはこう言うヒットチャート物を聴いても良いんじゃないかなぁ? A1 “Someone's Looking At You” (4:23) A2 “Diamond Smiles” (3:52) A3 “Wind Chill Factor (Minus Zero)” (4:37) A4 “Having My Picture Taken” (3:19) A5 “Sleep (Fingers' Lullaby)” (5:32) B1 “I Don't Like Mondays” (4:20) B2 “Nothing Happened Today” (3:20) B3 “Keep It Up” (3:40) B4 “Nice 'N' Neat” (2:51) B5 “When The Night Comes” (4:57) B1 “I Don't Like Mondays” (4:20) https://youtu.be/pHhCSvBXA_0?si=tKYxCOLkcNze_ttq [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL8UfM7ycll7RA24p7sUZSiEbpPRbJDse-&si=BCtgG12TSI1mz8Ja #TheBoomtownRats #TheFineArtOfSurfacing #MercuryRecords #BandAid #IDon’tLikeMonday #哀愁のマンディ #BobGeldof #GarryRoberts #JohnnieFingers #PeteBriquette #GerryCott #SimonCrowe I’m
NEW WAVE, Punk Rock MERCURY Records 500円Dr K2
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Abwärts “Der Westen Ist Einsam”
以前にもちょっとだけ書きましたが、Einstürzende NeubautenのメンバーであるF.M.EinheitとMark Chungが在籍していたバンドと言えば、ハンブルクのAbwärts (「アブヴェルツ」と読むか?)です。Abwärtsに関しても,中々情報が無いのですが、NDWの中では比較的知られたバンドとの認識です。「急降下」と名付けられたバンドの元々のメンバーは、Mark Chung (B), Axel Dill (Dr), Frank Z (G, Vo), F.M.Einheit (Kbd, Perc), Margitta Haberland (Violin)の5人組で、結成は1979年です。Margittaが抜け、また前述の2人も本作品以降に抜けた後も、メンバーの補充や脱退を繰り返して、何と、現在もバンドは継続されているみたいです。ビックリしました。NDWの最盛期にはパンクからポスト・パンクへの綱渡しをした重要なバンドで、元々は独逸のレーベルZickZackよりシングル”Computerstaat”をリリースし、その後1980年にファーストアルバム(これも後々に紹介します)をリリースしていますが、本作品はセカンドアルバムで、大手のMercury Recordsからのリリースとなっています。独逸語が分からないので、今のところ、この位の情報しかありません(すまん!)。 それで本作品ですが、確かに激しいバンドサウンドではあるのですが、パンクとも違いますし、どちらかと言うと時代的にはポスト・パンクに相当するかと思います。Dryでタイトなドラムとドライブするベースラインが曲の殆どの骨格を作り、そこに金属質なギターの簡素なラフやキーボード(シンセかな?)のノイズ音やフレーズが顔を出すと言う音構造からなっており、曲によってはリズムボックスも併用しています。時にデッドで性急なリズムも聴くことも可能で、ヴォーカルスタイルもポスト・パンクっぽいですね。B面の2曲ではF.M.Einheitがヴォーカルをとる曲もあります(スローな曲”Deprimiert”と”Tierlieb”)。曲の片隅にちょっとだけユーモアのあるアレンジもNDWっぽいですね。そんなAbwärtsも聴いてみてはどうでしょうか? A1 “Beim Erstenmal Tut's Immer Weh” (3:08) A2 “Papier” (1:43) A3 “Stein” (3:39) A4 “Das Wort Zum Sonntag” (4:45) A5 “Aus Einem Gartenhaus” (3:24) B1 “Agent” (2:27) B2 “Deprimiert” (2:27) B3 “Sei Froh” (3:38) B4 “Tierlieb” (3:22) B5 “Affentanz” (3:00) https://youtu.be/oZ1IkwbXgJQ?si=5EgGACQrTBPbf7wC [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lCiYB7b4yS0sHpGTUf4Mje4SfnnGiPI5I&si=lVZySzCwt1nrr_Ku #Abwärts #DerWestenIstEinsam #MercuryRecords #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PostPunk #FMEinheit #MarkChung #AxelDill #FrankZ #MargittaHaberland
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Post Punk MERCURY Records 不明Dr K2