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Conrad Schnitzler & Wolfgang Sequenza “Consequenz II”
Conrad Schnitzler先生、今度は、独逸人ドラマーWolfgang SequenzaことWolfgang Seidel氏とコラボ第二弾を出しています。その名も”Consequenz II”です(Con+Seqenzですね)。私の購入したのは再発盤ですが、オリジナルは、1986年に、あの(❗️)スペインのDiscos Esplendor Geometricoからのリリースとなっています。Schnitzlerのバイオグラフィーについては既に何度も書いています。一方のSequenz (Seidel)氏については、以前にも少し紹介していますが、元々はTon Steine Scherbenと言う政治的バンドのドラマーで、脱退後は、Schnitzler先生の代理でコンサートをやっており、その活動は、Schnitzler先生の死後も続いているらしく、恐らくSchnitzler先生はSequenz (Seidel)氏のことを最も信頼していたと思われます。それで、本作品なのですが、A面はリズミックな割と短めの曲が8曲収められていますが、B面はゆったりした長尺の曲1曲だけと言う、アシンメトリーな構成になっています。そして、Sequenz氏はドラマーであるのに、生ドラムは一切入っていません。A面は、割とシンセでリズミックなシーケンスを作り、それに絡めるように簡素なシンセ音が被さると言う、言わば「Conrad節」を堪能出来ます。特に、アナログシンセらしき音色が結構グッときます。またポップ・ミュージックですらありますね。シンセ以外にもギターらしき音も曲によっては聴取され、特に、A5 “Erotik”では、これまでのSchnitzler先生らしからぬギターのカッティングやベースを大々的にフィーチャーしたインスト曲になっています。また、A8 “España”ではB面はの伏線と思われるディレイを掛けたヴォイスの重なりから成るノンビートの曲です。B面”Kastilien”は、実は、このアルバムの作る最初のセッションで出来た即興曲らしく、延々と続く2人の電子音は心地よくもあり、時にダークな雰囲気でもあります。そんなConsequenz IIと言う電子音楽の迷宮に迷い込んでみませんか?そんなに構えなくても楽しめますから。 A1 “Von Hand” (2:34) A2 “Zack Zack” (3:03) A3 “Fiesta” (2:29) A4 “Hommage Á Gaudi” (2:32) A5 “Erotik” (2:41) A6 “Windmill” (2:40) A7 “Alhambra” (2:42) A8 “España” (1:36) B “Kastilien” (19:33) A3 “Fiesta” (2:29) https://youtu.be/M-RVOUI2hvU?si=rX3mrpGLIMzNvmVM [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_ng0kSnJX5LfzuMAc6iaMm-_R3NyOKpml0&si=ZFgwl5t0ieghZ5D1 #ConradSchnitzler #WolfgangSequenz #ConsequenzII #BureauB #2022年 #DiscosEsplendorGeometrico #Reissue #1986年 #Collaboration #KrautRock #Electronic #ExperimentalPop #Kastilien #Improvisation
Krautrock / Experimental Pop Bureau B (Discos Esplendor Geometrico) 2600円Dr K2
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Conrad Schnitzler “Congratulacion”
あのConrad Schnitzler翁が、何と元祖テクノイズの老舗Discos Esplendor Geometricoからのリリースとは‼️まあ、両者とも向きは違いますが、電子楽器の発達と共にそれぞれが発展してきた経緯や、以前に紹介したコンピ”Trans-Atlantic Overdub”でも両者は共に収録されている経過もあるからか、このようなリリースになったのでしょう。もう皆さんも分かってらっしゃるとは思いますが、私はConrad Schnitzler翁は大好きなので、この作品は電子音楽とテクノイズの接点があると言う重要な作品だと確信して、最近、ヤフオクで購入しました。なので、最もビートと言うか機械の駆動音を想起させるアルバムなのかなあと思っていたんですが、思いっきり期待を裏切られました。流石、Conrad翁、新しく発売されたYamaha CX-5ミュージック・コンピュータを大々的に使い込んだ短い曲(殆ど2分台)がたんまりと収録されています。リズムはあるのですが、それ程ビート感はなく、シンセに付いてるシーケンサーでパターンを作っているようです。勿論、メロも主に打ち込みだと思いますが、溢れ出すようにシンセを使いこなす様は、まるで「わんこ蕎麦」の如くです。1980年代中盤で、これだけ打ち込みでシンセを鳴らすアーティストは少なかったと思います。そう言う「新し物好き」なところも彼らしいですね。それから、アナログ・シンセと共にデジタル・シンセも大々的に使っているので、全体的にモダンな感触が強いですね。ここら辺のシンセの音色は好き嫌いが分かれるところだと思います。また、曲名は全て、録音した日付になっています。兎に角、このような機材で,これだけの曲を打ち込みで作ったのは、当時としては画期的だったと思われます。表ジャケ写のビックリマークはなにを意味するか、「おめでとう㊗️」と言うアルバム・タイトルは何に対しておめでとうなのかを考えてみるのも面白いですよぉ〜(今回もライナーをAsmus Tietchensが書いているので、参考にしてみて下さい)。と言う作品です。わたしの持っているのは、フランスのBureau Bの再発盤ですので、入手はし易いかも。急げ! A1 “25.8.86” (3:12) A2 “20.8.86” (2:25) A3 “19.8.86” (2:33) A4 “25.8.86” (2:10) A5 “26.8.86” (2:33) A6 “20.8.86” (2:12) A7 “25.8.86” (1:45) A8 “21.8.86” (2:50) B1 “25.8.86” (2:20) B2 “21.8.86” (2:47) B3 “24.8.86” (1:15) B4 “21.8.86” (3:00) B5 “26.8.86” (2:16) B6 “19.8.86” (2:00) B7 “21.8.86” (3:00) B8 “24.8.86” (3:09) https://youtu.be/yD6bf3xaiPk?si=GfZI2xBKHHqZn-LA #ConradSchnitzler #Congratulacion #2014年 #BureauB #Reissue #Remastering #1987年 #DiscosEsplendorGeometrico #YamahaCX5 #Programming #ElectronicMusic #DigitalSynthesizers #AnalogueSynthesizers
Electronic music Bureau B (Discos Esplendor Geometrico) 1680円Dr K2