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Amon Düül II “Phallus Dei”
漸く、入手しました。Amon Düül II のファースト・アルバム”Phallus Dei”です。Amon Düül IIのバイオグラフィーついては、今まで書いてきていますので、そちらを参照して下さい。私の持っているのは、独レーベルStrandによる再発盤です。この時のメンツは、Dave Anderson (B), John Weinzierl (B, G), Shrat (Bongos, Vln, Vo), Dieter Serfas (Drs, Electric Cymbal), Peter Leopold (Drs, Perc, Piano), Falk-Ulrich Rogner (Organ, Synth), Chris Karrer (Vln, G, Sax, Vo), Renate Knaup (Vo, Tambourine)で、ゲストとして、Holger Trülzsch (Turkish Drs)とChristian Borchard (Vibraphone)も参加しています。内容なんですが、先ずA面に4曲、B面は1曲と言う構成で、B面一杯を使っているのが、タイトル曲”Phallus Dei”です。私が、このアルバムを初めて聴いた時の第一印象は、古臭い音楽だなあと言うことです。確かに、各人のスキルは高いとは思うのですが、何となく録音と言うかアレンジと言うか、「1960年代の音」だと感じてしまいました(確かにリリースは1969年なんですが)。しかしながら、聴き込んでみると、各曲の独特のアレンジが気に入ってきてしまい、ハマってしまいました。特に、B面一杯を占めるタイトル曲”Phallus Dei”は長尺にも関わらず、その巧みな曲展開に唸ってしまいました。また、その演奏を裏打ちするスキルの高さも当然と言えば当然なんですが、このアルバムではそれが遺憾無く発揮されています。そうなんですよ、それと、ちょっと驚いたのですが、(B面のイントロは除く)即興的なジャムセッションではなくて、ちゃんと楽曲として作曲されている点ですね。それまで、Amon Düül IIってジャムセッション的な曲のイメージがあったので、ビックリしてしまいました。それにしても、曲の構成力が凄いです。やはりファースト・アルバムを聴いてみて良かったです❗️皆さんも、Amon Düül IIのコアな部分を聴くことが出来る本作品を是非是非体験してみて下さい。 https://youtu.be/9WhTqv5Obho #AmonDüülII #PhallusDei #Library #Strand #Reissue #FirstAlbum #Krautrock #Psychedelic #Composition #DaveAnderson #JohnWeinzierl #Shrat #DieterSerfas #PeterLeopold #Falk-UlrichRogner #ChrisKarrer #RenateKnaup #HolgerTrülzsch #ChristianBorchard
Krautrock psychedelic Strand (Liberty) 3780円Dr K2
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Amon Düül “Minnelied”
今回、漸く、独逸ロックの始祖的存在Amon Düül (Amon Düül IIではない)のファースト・アルバムを入手しましたので、紹介したいと思います。元々は、”Psychedelic Underground”と言うタイトルで、Metronomeよりリリースされていた作品ですが、Brainからの再発にあたって“Minnelied”とタイトルが変更になっています(内容は同じ)。それで、先ず、Amon Düül のバイオグラフィーについて書いていきます。Amon Düülは、1960年代に西独逸の政治的芸術コミューンから生まれたバンドで、フリーフォームな即興演奏で知られています。そして、そこから、Amon Düül (場合によってはAmon Düül Iとも表記)とAmon Düül IIに分かれます。その名前ですが、Amonと言うのはエジプトの太陽神のことで、Düülには意味がありません。それで、そのミュンヘンのコミューンの中で、1967年に、Ulirich Leopoldが、その兄弟Peter Leopoldとオーストリア人Rainer Bauer及びChris Karrerを誘って結成したのが始まりで、後にはBauerの妹EllaやHelge及びAngelika Filanda, Uschi Obermaier, Wolfgang Krischke, Falk Rogner, Renate Knaupも加わります。そこでは基本的に、自由な即興演奏、つまりジャムセッションが繰り広げられる訳ですが、所謂パプニングなどに基づいて行われており、また、このコミューンでは、芸術的にも自由で、その熱意だけを評価しており、音楽的技術とかについても一切不問であった為、参加メンバーは流動的でした。ただ、そのメンバーの中には、より音楽的な向上心を持ったメンバーもいたようで、その為、2つのグループAmon DüülとAmon Düül IIに分かれました。丁度、1968年9月に独逸初の地下音楽フェスInternationale Essener Songtageが行われ、その時に、先述の2つのグループは別々に参加しています。Amon Düülはよりオープンで熱狂的な試みを行なっていた為か、米国やブラジルのサイケデリック・ロックに共感しています。そうして、彼等はMetronomeと手堅く契約することになり、7年間、様々な紆余曲折を経て、活動していくことになります。1968年のジャムセッションが彼等のデビューアルバム”Psychedelic Underground”になりますが、これはプロデューサーのPeter Meiselがバンドの許可なしにリリースを決めたものらしいです。そうしたことを踏まえても、このアルバムは独逸ロック史の最重要作品であると認識されています。反対に、Julius Schittenhelmによってプロデュースされたアルバム”Paradieswärts Düül”は落ち着いたフォーク調のサウンドになっていますが、彼等の活動は1973年には弱まっていきます。それで、Amon Düülのメンバーなのですが、1968年〜1969年では、Rainer Bauer (G, Vo), Ulrich (Uli) Leopold (B), Helge Filanda (Congas, Vo, Anvil, Perc), Wolfgang Krischke (Drs, Piano), Eleonora Romana (Ella) Bauer (Shaker, Vo, Perc), Angelika Filanda (Perc, Vo), Peter Leopold (Drs: 後にAmon Düül IIに移籍), Uschi Obermaier (Maracas, Perc)からなっています。その後、1970年6月に録音されたシングル"Paramechanical World"でもメンバーは変わり、1970年に録音された最後のアルバム”Paradieswärts Düülでのメンバーは、Ella Bauer (Harp, Vo, Bongos), Lemur (Klaus Esser: Drs, Vo, G), Ulrich Leopold (B, Vo, Piano, G), Dadam (Rainer Bauer: G, Vo, B), Helge Filanda (Drs), Noam (Angelika Filanda: African Drs)にHansi Fischer, John Weinzierl, Christian 'Shrat' Thieleが客演しています。と言うのが、Amon Düülの略歴なのですが、1980年にAmon Düül IIのJohn WeinzierlとDave Andersonが 立ち上げたバンドは過去の2つのグループと区別する為、Amon Düül UKと表記されています。 それで、本作品であるAmon Düülのファースト・アルバム”Minnelied”こと”Psychedelic Underground” (しかしながら、このオリジナルのタイトルはカッコいいなあ)の内容について紹介します。A面B面とも3曲ずつ収録されています。どの曲も、執拗な反復とロウなジャムセッションによるトラックから成ります。もう少し録音が良ければなとも思えるのですが、逆に、ロウで荒っぽい演奏だからこそ、ドラッグによる高揚感を再現するのに良いのかもと推測してしまいます。それと不明瞭なヴォーカルと言うか呪文のような声もその効果に寄与しているようにも思われます。また曲の途中に別のフレーズを挟み込んだり、同じ曲の別録音を繋いだりと、ポスト・プロダクションも行なっています。ここら辺は、同じ独逸のFaustを想起させますね。B2の最後にもちょっとビックリするような仕掛けや、B3にも合唱団の音声を挿入したりとギミックもありますので、そこら辺も楽しめますね。ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、実際に聴いてみて下さい!! A1 “Ein Wunderhübsches Mädchen Träumt Von Sandosa” (7:15) A2 “Kaskados Minnelied” (10:17) A3 “Mama Düül Und Ihre Sauerkrautband Spielt Auf” (5:28) B1 “Im Garten Sandosa” (8:44) B2 “Der Garten Sandosa Im Morgentau” (4:42) B3 “Bitterlings Verwandlung” (5:30) https://youtu.be/RW6HQ5M1PTI?si=puwBTG03ujV74_0V [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_msl6gdm-uoTSya-9CuGGvVpvkauveR5YY&si=ZsIK46otAVdhJzqq #AmonDüül #Minnelied #PsychedelicUnderground #Brain #Metronome #Krautrock #Psychedelic #反復 #Repetition #DrugCulture #Commune #RainerBauer #Ulrich(Uli)Leopold #HelgeFilanda #WolfgangKrischke #EleonoraRomana(Ella)Bauer #AngelikaFilanda #PeterLeopold #UschiObermaier
Krautrock psychedelic Brain 不明Dr K2
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Amon Düül II “Lemmingmania”
独逸Munichの過激なヒッピー・コミューンより現れたAmon Düül IIが、1975年に英国UA Recordsよりリリースした曲をセルフ・コンピしたアルバムが、この ”Lemmingmania”です。Amon Düül IIの詳細なバイオグラフィーは前回も書きましたので、そちらをご覧下さい。一応、今回、関わったメンバーは、Chriss Karrer (Vln, G, Sax, Vo), John Weinzierl (G, B), F. U. Rogner (Organ, Synth, Electronics), Dave Anderson (B), Peter Leopold (Drs), Renate Knaup (Vo, Tambourine)と言うところでしょうか?あとはAndersonがHawkwindに加入する為に脱退して英国に帰ったので、Lothar Meid (B, Vo)が加入しています。また、B3 “Jail-House-Rfog”では、Peter Kramper (Synth)が参加しています。当然、録音時期もまちまたなので、メンバーは被っていたりしますが、そこら辺はご勘弁を! それで、本作品を作るにあたって、彼等は1975年に大手レーベルUnited Artists Recordsと契約しており、その為、「独逸にAmon Düül IIあり!」と言う打ち出しをしたかったのか、どの曲も割と短めの曲 (2分半〜5分位で平均3分台)が選ばれており、彼等なりの聴き易さを求めたアルバムになったように思えます(実際、半分はシングル曲から成ります)。後、彼等は1981年に一度解散するのですが、それまではUA Recordsとの契約は保持されています。それで、本作品の内容なのですが、A4 “Green Bubble Raincoated Man”とB3 “Jail-House Frog(Rfog)”が4枚目のアルバム”Wolf City”より、A5 “Tables Are Tuned”とB2 “All The Years Round”が5枚目のアルバム”Carnival In Babylon”より、A1 “Archangels Thunderbird”とB4 “Soap Shop Rock”の抜粋はファースト・シングルより、A3 “Between The Eyes”とB1 “Rattlesnakeplumcake”はセカンド・シングルより、A2 “Light”とB5 “Lemmingmania”は4枚目のシングルより選ばれております。そうですねー、1970年〜1972年辺りの曲と思って頂ければ良いでしよう。時代的に考えると、サイケの全盛期は過ぎてはいますが、音はもろサイケですね。A2でのスライド・ギターやA3でのエフェクト掛けたドラムが良いアクセントになっていたり、A4でのシンセの音やA5でのコンガなどのパーカッションが効果的で、印象に残ります。個人的には、ヴァイオリンとコーラスを大々的に用いたB3が好みです。それと、割とギターは抑え目になっているようですが、それでも、B1とかB5とかではギターを弾きまくっています。Knaup嬢のVo(発音仕方なのか、Dagmar Krauseに少し似ている)は伸び伸びと歌っており、心地良いです。あと、B4は抜粋なのですが、テンションやスピード感も個人的に好きな曲です。とまあ、中々ヴァラエティに富んだアルバムですが、それぞれがシングル等でもリリースされているので、この時期のAmon Düül IIを知るのには丁度良いのではないでしょうか?気になる方は、是非ど入手して下さい! A1 “Archangel's Thunderbird” (3:30) A2 “Light” (3:48) A3 “Between The Eyes” (2:24) A4 “Green Bubble Raincoated Man” (5:04) A5 “Tables Are Turned” (3:34) B1 “Rattlesnakeplumcake” (3:16) B2 “All The Years Round” (4:07) B3 “Jail-House-Frog” (4:54); Peter Kramper (Synth) B4 “Soap Shop Rock” (3:41); Back-Vo (Olaf Kübler & Rolf Zacher) B5 “Lemmingmania” (3:00) B3 “Jail-House Frog” (3:00) https://youtu.be/GLdjLxTXU2A?si=aMhFyEOe0-r0GaAl [full album + other songs] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kEKAHXfVtC6WVMlu3a_mcFlzkLzDvij0E&si=bfbCpYvZkYNdrY6o #AmonDüülII #Lemmingmania #UnitedArtistsRecords #Krautrock #Psychedelic #SelfCompilationAlbum #ChrissKarrer #JohnWeinzierl #F.U.Rogner #DaveAnderson #PeterLeopold #RenateKnaup #LotharMeid #WolfCity #CarnivalInBabylon #Singles
Krautrock psychedelic UNITED ARTISTS Records 不明Dr K2
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The Cosmic Jokers & Sternenmädchen “Planeten Sit-In”
今回、ちょっと毛色の違うジャーマン・ロックに手を出してみました。邪道かもしれませんが、The Cosmic Jokersのアルバムで、コラボレーターとしてSternenmädchenとの共作アルバム”Planeten Sit-In”を紹介しようと思います。先ず最初にThe Cosmic Jokersについてですが、確かにメンバーを見ると、独逸ロックのスーパーグループなのですが、これは所謂「バンド」ではないです。と言うのも、ライター兼プロデューサーのRolf-Ulrich Kaiserと彼のパートナーGille Lettmanが、1973年初頭にプロデューサーDieter Dierksのスタジオで開催されていたアシッド・パーティーでのジャムセッションを、アーティストの知らない内に纏めたものをThe Cosmic Jokersのアルバムとしてリリースしていたからです。どうも、このジャムセッションに参加すると、交換にブツが貰えたそうです。お陰でと言うか、何と言うか、このThe Cosmic Jokersのイメージから、独逸のスペース・ロックの元祖と言われています。参加者は、Ash Ra TempelのManuel GöttschingとKlaus Schulze、WallensteinのJürgen DollaseとHarald Grosskopfに加えて、Dieter Dierksで、彼等は参加する前に全員、KaiserのレーベルCosmic Couriersに関わっていました。まあそんな訳で、Kaiserはセッションのテープから適当に抜き出して、Dierksとミックス・ダウンを行い、更に、本人に無断で、参加者の写真も使って、1974年に5枚ものアルバムをKaiserのレーベルKosmische Musikから出しています。しかも、これらのアルバムには、KaiserのパートナーであるGille Lettmanの語りをセッションの音源の上に被せており、まあ公私混同も甚だしかった訳です。Göttschingは、ベルリンのレコード店で、このアルバムを見て、何が録音されているか分からず、店員に尋ねて、初めて知ったとか、またSchulzeは、Lettmanの朗読を勝手に乗せられたことにも腹を立てて、Kaiserを法的に訴えており、Kaiserは、1975年に国外逃亡しています。それで、このThe Cosmic Jokersは消滅した訳です。因みに、今回のアルバムでSternenmädchen (The Star Maidenの意)とクレジットがありますが、 これはGille Lettmanのことらしいです。 それで、本作の内容ですが、シンセ多めの曲(?)が凄く短い時間(1〜2分?)で収められており、B6 “Der Planet Des Sternenmädchens”だけが8分代と言う構成です。なので、正直、焦点が絞られていない感じは否めないですね。これも、The Cosmic Jokersの成り立ちを考えると仕方ないのかな?と。しかしながら、B面は割と曲っぽい部分が明確で、特にドラムとシンセの絡みが興味深いです。多分、レコードの溝を見てみると、A面には明らかな曲を区別する溝が全くなく、全体で1曲みたいな編集なのだろうと思いました。確かにスペース・ロックの元祖と言っても良いかも知れませんが、いかんせん、各曲に集中できる曲が無く、散漫な印象は感じざるを得ません。これだけのメンツなら、もっと凄いことが出来たと思いますので、その分、残念ですね。でもそんなグダグダのジャムセッションから出来たスペース・ロックを一度は体験してみるのも良いかもですね。 A1 “Raumschiff Galaxy Startet” (1:04) A2 “The Planet Of Communication” (0:55) A3 “Elektronenzirkus” (0:37) A4 “Der Narr Im All” (1:16) A5 “Raumschiff Galaxy Fliegt In Die Sonne” (2:12) A6 “Intergalactic Nightclub” (4:08) A7 “Loving Frequencies” (3:18) B1 “Electronic News” (3:56) B2 “Intergalactic Radio Guri Broadcasting” (4:20) B3 “Raumschiff Galaxy Gleitet Im Sonnenwind” (0:40) B4 “Interstellar Rock: Kosmische Musik” (3:11) B5 “Raumschiff Galaxy Saust In Die Lichtbahnen” (0:44) B6 “Der Planet Des Sternenmädchens” (8:21) https://youtu.be/Ei7CY2pdVBQ?si=qzUlgbV79a9nnfe3 #TheCosmicJokers #Sternenmädchen #PlanetenSit-In #DieKosmischenKuriere #Reissue #Remastering #2023年 #CargoRecords #1974年 #Krautrock #SpaceRock #Psychedelic #Rolf-UlrichKaiser #JamSession #ManuelGöttsching #KlausSchulze #JürgenDollase #HaraldGrosskopf #DieterDierks #DrugCulture #GilleLettman
Krautrock psychedelic Die Kosmischen Kuriere / Cargo Records 3300円Dr K2
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Amon Düül II “Yeti”
出ましたねー、クラウトロックの中でも名盤と言われているAmon Düül IIの”Yeti”です。彼等にとってはセカンド・アルバムになります(私の持っているのは再発盤です)。この時のメンバーは、Dave Anderson (B), Shrat (Bongos, Vo), Peter Leopold (Drs), John Weinzierl (G, 12弦G, Vo), Falk Rogner (Organ), Chris Karrer (Vln, G, 12弦G, Vo), Renate (Vo, Tambourine)の7人です。またジャケもグーですね。また、Amon Düül IIのバイオグラフィーについては、前回、書いていますので、ここでは省略させて頂きます。それで本作ですが、LP1 (A面/B面)はガッツリ作り上げた曲から成り、LP2 (C面/D面)は即興演奏からなっています。まあ、即興演奏と言っても、ある程度、モチーフがあって、その上でのフリーな演奏ということで、所謂フリー・ミュージックやフリー・ジャズとのそれとは違いますね。また、D2 “Sandoz In The Rain”では、Ulrich Leopold (B), Thomas Keyserling (Flute), Rainer Bauer (G, Vo)がゲストで参加しており、何らかのモチーフがあったのか、泣きのメロディやヴォーカルが聞こえてきて心に沁みます。また、D1 “Yeti Talks To Yogi”ではほんのりと中近東風のメロディが聴取できます。一方、C面は、アルバム片面全て使った曲にしてタイトル曲”Yeti”が収められていますが、これも即興演奏です。緊張感が白熱するインタープレイが心地良いですが、フェイド・アウトしているので、元の演奏はもっと長かったものと思われます。順番が逆になりましたが、LP1ではまあかっちりと曲が決まっていますので、LP2とは違った音楽が聴取できます。A1 “Soap Shop Rock”ですが、組曲風になっており、4パートから成ります。Chris Karrerのヴァイオリンが結構弾きまくっていて、カッコいいです。また録音そのものも、遜色無く、今聴いても全然古臭さは感じさせません。B1 “Archangels Thunderbird”のギターのリフやヴォーカルは聴きものですね。B2 “Cerberus”のボンゴとアコギの絡みから、エレキとドラムへの対比も面白いです。B4 “Eye-Shaking King”のヘビーなサイケ調の曲もヴォコーダーのような変調ヴォーカルも中々カッコいいです。それで、このアルバムで、私が最も注目したのは、Dave Andersonのベースで、彼がいるので、演奏が引き締まっているように思います。やっぱりベースは肝心な楽器ですね。初めて聴いた時は、それ程ピーンとは来なかったんですが、今回、聴き直してみて、その良さをビンビン感じましたねぇ。ちょっと纏まらない紹介になってしまいましたが、機会があれば、是非聴いて欲しい名盤です! ◼️LP1 A1 “Soap Shop Rock” A1a “Burning Sister” (3:41) A1b “Halluzination Guillotine” (3:05) A1c “Gulp A Sonata” (0:45) A1d “Flesh-Coloured Anti-Aircraft Alarm” (5:53) A2 “She Came Through The Chimney” (3:56) B1 “Archangels Thunderbird” (3:30) B2 “Cerberus” (4:18) B3 “The Return Of Ruebezahl” (1:35) B4 “Eye-Shaking King” (6:37) B5 “Pale Gallery” (2:11) ◼️LP2 C “Yeti (Improvisation)” (18:00) D1 “Yeti Talks To Yogi (Improvisation)” (6:06) D2 “Sandoz In The Rain (Improvisation)” (8:55); Ulrich (Guest: B), Thomas (Guest: Flute), Rainer (Guest: G, Vo) LP1 https://youtu.be/FnVT86eQlas?si=Tu35lMzgWbu_PnBM [incompletely full album] https://youtube.com/playlist?list=PLecMImwerB5x9MSs7grNpwOICyRseDiA5&si=wMhcnz47uaBZxdSJ #AmonDüülII #Yeti #Strand #Reissue #1978年 #Liberty #1970年 #Krautrock #Improvisation #Composition #HeavyPsychedelic #DaveAnderson #Shrat #PeterLeopold #JohnWeinzierl #FalkRogner #ChrisKarrer #Renate #Guests #UlrichLeopold #ThomasKeyserling #RainerBauer
Krautrock psychedelic Strand (Liberty) 不明Dr K2