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V.A. “Strength”
これは、レアな国際コンピですよー。首謀者は伊のAzteco Records。集まったのは、仏DDAA, 伊TAC, 蘭De Fabriek, 西独P16.D4, 仏Vivenza, ベルギーHuman Fleshの6組です。先ずは、A1はD.D.A.A. (Deficit Des Anees Anteriures)で、何だろう。Avant-Popと言えば 良いのかな。レトロなリズムボックスの音に合わせて、男女のVoが絡み合い、次第にギターノイズに埋もれてしまい、残った音はトルコのマーチのような曲を奏でている.A2, 3はT.A.C. (Tomografia Assiale Compiterizzata)で、コロコロとしたバックの音に、死にかけたようなVoが小声で呟く曲と日本の祭囃子のようなパーカッションと声明のような唄から成る曲を収録。A4はDe Fabriekの”Chase 2000”。何だか、T.G.を思わせるようなのたくった電子音にエコーをかけたコルネット様の電子をから成る曲で、途中から入ってくるギターのリフもノイジーでやがて渦巻きのように一緒に舞い上がるトルネード・ノイズな曲です。B1はP16.D4で、エコーを利かした空間での金属音と動物のようなうめき声に合唱団のが加わり、一種異様な雰囲気を持った曲です。B2はVicenzaでいつものように金属音/機械音をループにホワイトノイズが絡む、如何にも彼等らしい曲です。B3,4,5はHuman Fleshで、B5 “Revolts”は彼等らしい、Roland TR-606と思われるリズムボックスに合わせたシンセのリフ(? メロ)が重層されるヒプノティックな曲、B4 “Idiom”ではエコーを効かせたヴォイスからなる曲で、如何にも欧州っぽい。と言う内容ですが、当時はまだ、曲をデータで送れる訳も無く、メールもまだ一般的ではなく、郵便で連絡を取るしかなかったんです。なので、このようなコンピは参加者は一曲入魂で送ったものです。1980年代後半の地下音楽をに触れたければ、このコンピなんかは良い作品と思いますので、是非!! A1 DDAA “2000 Miles From Calcutta” A2 Tomografia Assiale Computerizzata “Rainforest” A3 Tomografia Assiale Computerizzata “Noche En Lasha” A4 De Fabriek “Chase 2000” B1 P16.D4 “SBII: Pionierchor 'Diamat'” B2 Vivenza “Dynamisme Des Principes Mécaniques” B3 Human Flesh “Droit De Cuissage” B4 Human Flesh “Idiom” B5 Human Flesh “Revolts” https://youtu.be/ujPvJN3YfSE?si=uBKJolK3CXOJbhmZ #VariousArtists #Strength #CompilationAlbum #AztecoRecords #D.D.A.A. #T.A.C. #DeFabriek #P16.D4 #Vivenza #HumanFlesh #International #European #industrial #Noise #Minmal
Experimental / Pop / Industrial Azteco Records 不明。Dr K2
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Naoki Kasugai “DD. Records Works 1983-1984 Part Four”
春日井直樹氏のDD. Records期のセルフ・コンピレーションも第四弾になりました。DD. Recordsを、春日井氏の作品から謎解く作業もここまできましたが、謎は深まるばかりですね。と言う訳で、春日井直樹氏のPart Fourを紹介したいと思います。A1 “The Walls of One Theorist”でのダブっぽい処理のなされたギターとハイハットの絡み合い、それに続くA2 “Monster Battle”での強靭なビートとわん、そしてA3 “Shock !”でのヴォーかルとドラムマシンによる 即興演奏への流れはバッチシですね。B1 “Top News”の逆回転、B2 “5 O’Vkick News”ではフリー系ピアノがインダストリアルな音の上で転がっているような。そしてB3 “TV Study”ではT.G.(特に“Discipline”)を思い起こすようなインダストリアルな力強い曲が。また他の曲では接触不良系のミックスも聴くことができます。と言ったように振り幅が広いのですが、何となくちゃんとまとまっているところがいいですね。一番、インダストリアル色が強いLPですね。 この作品はYouTubeにないので代わりに”Film Music 2”を貼っておきます。 https://youtu.be/T-SK-GQV7DQ #NaokiKasugai #DD.RecordsWorks1983-1984PartFour #DaytripRecords #DD.Records #Industrial #ExpermentalPop #宅録
Experimental / Pop / Industrial Daytrip Records ¥2500Dr K2
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Naoki Kasugai “DD. Records Works 1983-1984 Part Three”
DD. Recordsでリリースされていた春日井直樹氏のセルフ・コンピレーション第三弾です。今回は全体の印象は「リズミック」といっても良いんじゃないかなぁ。A1 “Let’s Dance”はタイトル通り「踊ろうぜ!」って言う歌詞だし、曲もファンキーだしね(すこーしだけダブのスパイスあり)。でも何かスネイクマン・ショーっぽい?A2 “They Will Fall A s It Is !”もバッチリとビートが効いてるし。A3 “Sakes=Radio P=“もミディアムテンポながらもリズムが強調されてるし。A4 “Henius Picasso’s Prophecy”はビートは無いんですが、何らかの電子的な打撃の乱打から成ります。B2 “Death Time”はDomeのようなミニマルだけど、冷徹なパルスが感じられます。 B4 “One More Time”は少しだけThe Residentsが入っているような曲ですが、この曲自体は静と動が上手く配置されています。 と、こちらの作品も色々楽しめるように曲が配置されていますが、本作では、リズムボックスなどの多用からよりポップな感じがします。でも決して万人のポピュラリティーを皆さんが感じる訳ではなくて、独自路線を走っています。それが「春日井直樹」ですから。 この作品もYouTubeには無いので、彼の他の作品を。 https://youtu.be/aL5R3XYuDsQ #NaokiKasugai #DD.RecordsWorks2983-1984PartThree #DaytripRecords #DD.Records #ExperimentalPop #Industrial #宅録
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Naoki Kasugai “DD. Records Works 1983-1984 Part Two”
本作品も春日井直樹氏が、若かりし頃、日本地下音楽界最大の謎DD. Recordsからリリースしたカセット音源から、彼自身がセレクトした曲をコンパイルした曲から成るレコードで、200枚限定です。今回はPart Twoになります。こちらの作品はどの曲も知らなかった曲なので、純粋に楽しめました。A1 “Frustration”ではギターとベースのユニゾンから成るミニマルな展開が面白いてす。A2 “Escalation”は歌詞付きの曲だが、歌詞はちょっと厨二っぽい。がしかし、曲はインダストリアルで良い❗️ A3 “Die Summer”はこれまた諸ポストパンクな曲調で唸ってしまいました。編集しているのか、途中で終わっている感じが残り、フルで聴きたいと思いました。また、B1 “Heathen Beat”の躍動感は飛び抜けているし、B2 “Gray Forest”やB4 “Water”(こっちの方はビートレスで実験的)ではメタリックなギターも聴けて、この辺りからサイケへと流れたのかな?とも思ったりします。最後はB5 “A Daily Life”でワルツのリズムになって聴き取り辛いヴォーカル入りの曲で締めます。この作品はセルフ・コンピレーションの割に統一感があり、中々楽しめました。こう言う「何ものにも形容し難い音楽」こそが、真の地下音楽なんだろうと思います。そんな音楽を求めてる方にお勧めします。 この作品とは関係ないですが、春日井氏が関係している実験映画のサントラを引用しています。 https://youtu.be/5UNdKKIPGKg #NaokiKasugai #DD.RecordsWorks1984-1984PartTwo #DaytripRecords #DD.Records #SelfCompilation #ExperimentalPop #Abstract #宅録
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Naoki Kasugai “DD. Records Works 1983-1984 Part One”
名古屋の春日井直樹か、かつてDD. Recordsに残した自分のカセット音源からチョイスした曲を5枚分のLPにまとめ上げたのが、この”DD. Records Works 1984-1984”となります。その第1作目が、本作品”Part One”です。そもそも、DD. Recordsって何?と言う方もいらっしゃると思いますので、簡単に書いてみます。1980年前位にレコードなどを録音してカセットを交換するサークルがあったのてすが、そこから発展して、当時、宅録機材を持っていた鎌田忠氏が中心となって作ったのが、DD. Recordsです。このレーベルは基本的にカセット専門で、購入規模者は、希望作品と一緒にカセット代(クロームテープ!)とデータやアートワークが載ってあるコピー4面分のA4コピー代と郵送料を送ると、希望作品が、ダビングされて送られてくると言うシンプルなシステムでしたが、今ではすっかり「日本地下音楽最大の謎」として噂されるようになっています。しかも、当時から鎌田氏がよっぽどじやないとリリースしないと言うスタンスであったので、最終的に250本位の作品をリリースしています。一部の作品は、80年代には米国Aeonによっても配給されていました。そんな中で、1980年代中頃に就職で名古屋に移った鎌田氏はは 突然プッツリと連絡が途絶えてしまい、DD. Recordsは、以後、都市伝説的に語られるようになってしまいます。 そんな中でも本作品の作者 春日井直樹氏は後期DD. Recordsから作品をリリースしていた方で、当時は高校生であったようです。元々はノイズ/インダストリアルな曲でしたが、どうもその後はサイケがかった音楽に移行していきますが、ここではその萌芽はまだ聞こえてきません。A1 “Image”はDD. Recordsのコンピ”Omni 4”に収録されていた曲で、当時、この曲の完成度に驚嘆し、嫉妬すらしたものです。この曲は所謂インダストリアルで、兎に角かっこいい。それ以外の曲は初めて聴いたものばかりですが、既にアマチュアのレベルを越えた曲作りや録音技術に舌を巻いた次第です。A2 “12 People Died Yesterday”などはThe Residentsっぽい雰囲気さえありますね。ただ、複数の収録アルバムから選んでいる為か、アルバムとしての統一感には欠ける印象です。そこが、ちと惜しいです。”Image”以外にもA面は割とポップ寄りの曲が配置されており、それに対してB面はインストの小曲から成り、ちょっとしたポップミュージックてと実験性を試しているようです。よく考えたら、このアルバムの中で、インストじゃ無いちゃんと歌詞がある曲は2曲しかないですよ!そんなことを軽く超えている春日井氏の世界を一度、体験しては如何でしようか? 春日井氏はこのシリーズのYouTubeを殆どアップするのを辞めたので、このCMだけ。 https://youtu.be/ISZZm5wD_y4 #NaokiKasugai #DD.RecordsWorks1983-1984PartOne #DayTripRecords #DD.Records #Industrial #ExperimentalPop #宅録
Experimental / Pop / Industrial Daytrip Records ¥2500Dr K2