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Savage Republic “Ceremonial”
前にも紹介しました、LAのインダストリアル・バンドSavage Republicのセカンドアルバムの登場です!Savage Republicについてはバイオグラフィーを以前も書きましたね?少し、書いておきます。元々はUCLAの学生だったBruce Licher (G)とMark Erskine (Dr, Perc)がAfrican Corpsと名乗って活動していたところにKackson Del ReyことPhilip DruckerとRobert Loveless及びJeff Longが加入して、デビューアルバム”Tragic Figures”を1982年にBruceのやっていたIndependent Project labelからリリースしてます(前回紹介)。その際、グループ名をSavage Republicと変えています。1983年初頭、Savage Republicはギリシャ人作家Mikis Theodorakisの”O Andonis”のサントラ用の曲”Film Noir”をシングルでリリースします。しかし1983年終わりに、本作品であるセカンドアルバムの作製途中で、グループは分裂してしまいます。その後、RobertとPhilipが残りを完成させますが、それは彼等のサイドプロジェクト17 Pygmiesの”Jedda by the Sea”としてリリースされたそうです(私は未聴)。一方、1984年には、彼等のファーストアルバム”Tragic Figures”がSordide Sentimentalから欧州で配給されるようになり、1985年に再びメンバーが集まり、本作品”Ceremonial”を正式にリリース、更には、翌年1986年にはEP”Trudge”を、1987年にはライブ・ダブルアルバム”Live Trek 1985 - 1986”をFundamentalよりリリースします。1988年には、Brad Lanerが加入して、アルバム”Jamahiriya Democratique et Populaire de Sauvage”をリリース、更には1990年にバンドが解散する前にスタジオアルバム”Customs”もリリースしています。Bruceはレーベルを続けており、For Againstのアルバムのアートワークでグラミー賞にノミネートされています。Savage Republicとしては、2002年に再結成されます。Bruce Licherと1980年代中盤のメンバーでGreg Grunke, Thom FuhmsnnやEthan Portなどです。しかし、肝心のBruceは最初のツアーの後、脱退し、他のメンバーで近年まで活動しているみたいです。 それで、本作品”Ceremonial”ですが、最初に聴いた時、あれ?これがSavage Republic⁉️と驚きました。特にA面は全然インダストリアルなところは無くて、寧ろ、Joy DivisionやBauhaus或いはSiouxsie & The Bansheesみたいなポストパンクな音作りになっています。ビックリです。しかもA1でいきなり女性ヴォーカルも入っているし。ただ、B面に移ると、長尺のインスト曲があったり、中東風メロディが聞こえてきたりするところが、ちょっと英国物と違うところかなあ? ファーストとはえらい差があるなぁと唸ってしまいました。まあ、カッコいいことはカッコ良いんですけどね。しかし、これを書いてる今でも、何でまた?と考え込んでおります。まあ、これ以降の作品も聴いてみないといけないなとは思いますが、取り敢えず、こんなアルバムも作ってたんだと思っていますので、もし、そこら辺ほダークウェーブとか元祖ゴスなどに興味のある方は聴いてみて下さい。そして、感想など頂けるとありがたいです。因みに、この時のメンバーは、Ethan Port (G, Perc, Vo), Robert Loveless (Vo, Kbd, G, Mandolin, Perc), Mark Erskine (Dr, Perc, Bongos, Vo), Bruce Licher (Monoton-G, B, Perc, Vo), Thom Fuhmann (B, Trombone), Greg Grunke (G, B, Dulcimer)です。 A1 “Andelusia” (5:40); Louise Bialik (Vo) A2 “Walking Backwards” (3:35) A3 “A Thousand Days” (3:33) A4 “Mediterranea” (3:47) A5 “Dionysius” (2:44) B1 “Ceremonial” (6:25) B2 “The Year Of Exile” (9:17) B3 “Land Of Delusion” (2:22) https://youtu.be/GAf0KIYocXQ?si=OYXx1QO_5mZX_Tei [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m6-SJ07pxpXEz8bNCoIpr7jiHTxSle5XQ&si=tEy3NP8ra_CC2vEN #SavageRepublic #Ceremonial #IndependentProjectRecords #SecondAlbum #DarkWave #GothRock #PostPunk #PostIndustrial #Ethno #Instrumental #BruceLicher #EthanPort #RobertLoveless #MarkErskine #ThomFuhmann #GregGrunke
Dark Wave / Post Industrial Fundamental (Independent Project Records) 2178円Dr K2
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Die Form “Archives & Doküments”
さあさあ、皆さん、来ましたよぉ〜。フランスのエロティック・グループDie Form (これはドイツ語で「ディー・フォルム」と呼ぶ。「形」の意。また、英語の”Deform”及び仏語の”Difforme”ともかけている)の登場です。このDie Formですが、1977-1978年にフランスRennesでPhilippe Fichotによって活動を始めました。なお、Éliane P. は1986年から合流し、現在はこの二人のデュオと言っていいでしょう。彼らは、エロスや死などのタブーとされた事象をテーマとしてきており、そのコンセプトはジャケやアートワーク等に反映されてきています。ただ、彼の音楽はちゃんとした構築やリズム、メロディのあるエレクトロ・ミュージックであり、同年代のThrobbing GristleやWhitehouse、M.B.達とは全く別のアプローチをしているのが、興味深かったですね。1977年にファーストカセット”Die Form 1”から1982年のファーストLP”Die Puppe”まで自身の作品をBain Totalからリリースしていました。1984年にリリースされた”Some Experiences With Shock”から1986年にリリースされた”Poupée Mécanique”では、よりコマーシャルな音楽性に方向転換し、実験的側面とメロディックな側面を持つようになります。特にこの二面性は”Photogrammes”で顕著で、Vo兼モデルのEliane P.の参加した1991年リリースのアルバム”Corpus Delicti”でもその路線は受け継がれています。また、1992年 weリリースのアルバム ”Confessions”からの曲”Silent Order”は何と!クラブ・ヒットとなっています。まだまだバイオグラフィーはあるのですが、ここら辺で一区切りしております。 それで、本作品ですが、1983年から1988年に発表された作品から選りすぐりの曲をコンパイルした3LPであり、それぞれに副題が付されています。LP1には”Leçon 1 - Second Vision Of Fetish (1986)”、LP2には”Leçon 2 - Es Lebe Der Tod (1987-88)”そしてLP3には”Leçon 3 - Lustful Collection (1983-88)”となっていることから、彼らの中では、エロス・タナトスがメインテーマになっているようです。如何にも耽美的で、ダークなメロディは彼らのお得意とするところですが、その中でもLP3にはかなり実験的な曲が多く収録されています。やはり時代ですかねぇ。個人的にはLP3が一番好みです。また、本作品はボックスセットになっており、ブックレットには、これまた、エロス・タナトス・ヴァイオレンスなイメージを喚起するような際どい写真が並んでいます。このようなヴィジュアルもこの時期のDie Formの特徴だと言えましょう。3枚通して聴くのは大変ですが、インダストリアルな時代において、独自の楽曲的アプローチと時代に呼応するエロス・タナトスを併せ持った楽音的徒花であるDie Formを是非体験してみてください。 ◼️Leçon 1 - Second Vision Of Fetish (1986) A1 “Face Against The Ground” A2 “Bondage” A3 “New York” A4 “Serenade” A5 “Serial Clones” A6 “Deadline 2” A7 “North Valley” B1 “Necron X” B2 “Third Generation” B3 “Shaved Girls” B4 “Was” B5 “Nostalgia” B6 “Tomorrow” ◼️Leçon 2 - Es Lebe Der Tod (1987-88) C1 “Reflex 3” C2 “Criminal Passion” C3 “Sing Song” C4 “Dance Music” C5 “Maldoror (Chant Troisieme)” D1 “Es Lebe Der Tod 3” D2 “Murder/Projection” D3 “Tote Kinder Aus Deutschland” ◼️Leçon 3 - Lustful Collection (1983-88) E1 “Purple Pain” E2 “Hunt” E3 “Topography” E4 “Dog Handler” E5 “Tenebra” E6 “Newel/Light” F1 “Flesh Wounds” F2 “Sade Memory” F3 “Oltre” F4 “Post-Mortem” F5 “Sade Memory (End)” B3 “Shaved Girls” https://youtu.be/r74hTEYTboE?si=_UbhWX6ehO0-IrNL [full albums] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mfICfx9jIcyNDUnKTyAOVCi1SPP0RX07w&si=Cei8f9tMfEqjXpGu #DieForm #Archives&Doküments #NormalRecords #Reissue #Remastering #Eros #Thanatos #BoxSet #3LPs #1983年-1988年 #PhilippeFichot #ElianeP. #ElectronicMusic #DarkWave #Leçon1 #SecondVisionOfFetish #Leçon2 #EsLebeDerTod #Leçon3 #LustfulCollection
Dark Wave / Post Industrial NORMAL RECORDS 不明Dr K2