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The Pop Group “Y (最後の警告)”
アンファン・テリブルだった英国のポストパンクバンドThe Pop Groupのファースト・アルバム”Y (最後の警告)”です。まだ紹介していなかったので、これは是非ともと思い立ち、今回、紹介します。この時のメンバーはMark Stewart (Vo), Simon Underwood (B), John Waddington (G), Gareth Sager (G, Kbd), Bruce Smith (Drs)の5人組です。バイオグラフィーは以前にも書きましたので、今回は省略させて頂きます。The Pop Groupは元々、英国ブリストルでのThe Stranglersの前座をやった時に、Hugh Cornwellに見出されたローカル・バンドでした。Hughは彼らの為にデモテープの作製などでヘルプしていますが、高校を卒業したらと言う条件で待っていたところ、突然、Rader Recordsと契約したと言う経歴があります。また、その時のマネージャーになったDisc O'Dellも彼らを推していたとのこと(その後、Y Recordsのオーナーとなります)。それで作製されたThe Pop Groupのファーストがこれになります。正直に言って、私はこのアルバムを聴いた時は、余りピーンと来ませんでした。理解不能と言って良いかとも思います。唯一気に入ったのはA5 “We Are Time”だけでした。それでも理解しようと何度も聴いていたと思います。しかしながら、彼等のセカンドアルバム”How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder ?”とシングル”We Are All Prostitutes”はホントに理屈無しにぶっ飛びましたね。やっぱり、これは理屈で理解する音楽ではないんだと再認識しましたね。ファンク、フリージャズ、ダブ、ロック、アヴァンギャルド、アジテーション、民族音楽、、、などがごちゃごちゃに混ざった音楽なのですが、こんな分析はそもそも不要な音楽だったと後になって気づきましたね。要するに、聴き手は自らの精神をオープンにして、ありのままを体感するべき音楽だったのです。それはこのアルバムから学んだことです。そんな重要な音楽を詰め込んだアルバムですが、もう一度聴き直してみてはどうでしょうか! 新たな発見があるかも。初心者の方も聴いてみて、己の体感度を試してみて下さい。因みに2021年に、この作品を更にダブ・ミックスしたアルバム”Y In Dub”がMuteから出ています(私は未聴)。 A1 “Thief Of Fire” (4:33) A2 “Snowgirl” (3:21) A3 “Blood Money” (2:54) A4 “Savage Sea” (2:58) A5 “We Are Time” (6:27) B1 “Words Disobey Me” (3:23) B2 “Don't Call Me Pain” (5:35) B3 “The Boys From Brazil” (4:13) B4 “Don't Sell Your Dreams” (6:35) https://youtu.be/viqOIqGLLgI?si=o2w2dgmYgfXfbgdr #ThePopGroup #Y #RaderRecords #Funk #FreeJazz #Dub #Punk #Agitation #Avant-Garde #BruceSmith #GarethSager #JohnWaddington #MarkStewart #SimonUnderwood #Mixing #DennisBovell
Avant Rock Rader Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “Cloudland”
Pere Ubu 単独では9枚目のアルバムです、”Cloudland” ❗️この時のメンバーは、何と!あのChris Cutler (Dr)も参加 、それ以外にはJim Jones (G, Vo), Scott Kraus (Dr), Tony Maimone (B, Vo). Allen Ravenstine (EML Synth, Vo), David Thomas (Vo)で、それに加えてStephan Hague (Kbd)も参加しています。だからと言って、ダブル・ドラムと言う訳では無さそうです。しかしながら、音はタイトになっています(これはプロデューサーの力量かと思いましたが、イギリスとアメリカで録音されていますので、そう言う訳でもなさそうです)。タイトルは「どんよりした土地(街)」と言った如何にも鬱っぽいんですが、内容はそうでも無いです。ただジャケなんかかは「青空」が返って空々しくなる程病んでいる感じがしますね(彼等の得意の反対感情や諧謔精神の発露ですね) 。例えば”Love, Love, Love”では「私はそんなの信じない」と歌い、”Cry”では「明日に嘆き、今日に嘆く」と歌います。また”Bus Called Happiness”はタイトルからしてそこはかとないバッドエンドの予感があります。そこに漂っているのは、曲がどんなに楽しげでも、David Thomasが、自らを道化として、ネガティブなことや不条理なことを演じていることによる悲しみなんです。楽しげに歌えば歌う程、悲しくなります。なので、私はPere Ubuのことを「世界一悲しい」バンドと呼んでます。このことを認識できると、Pere Ubuのこと、David Thomasのことがよく分かると思います。あと、このアルバムでは初期の実験ロックに回帰した、タイトなビートも聴けますので、音だけでも充分楽しめます。しかし、Allen Ravenstineのシンセは良いなあ。こんなシンセの使い方、今では当たり前かも知れませんが、当時は画期的発明でしたね。それからこのアルバムの代表曲”Waiting For Mary”は名曲なので、是非とも聴いてもらいたいですね。そんな訳で、Pere Ubu、聴いてみますか?(ま・さ・か‼️←YMOのネタです) A1 “Breath” (3:58) A2 “Race The Sun” (3:25) A3 “Cry” (2:33) A4 “Why Go It Alone?” (2:49) A5 “Waiting For Mary” (3:29) A6 “Ice Cream Truck” (2:48) A7 “Bus Called Happiness” (3:13) B1 “Love Love Love” (3:28) B2 “Lost Nation Road” (2:16) B3 “Nevada!” (3:20) B4 “Flat” (2:23) B5 “The Waltz” (3:30) B6 “Pushin'” (2:27) B7 “Monday Night” (2:15) A7 “Bus Called Happiness” (3:13) https://youtu.be/osRSDI6nY4o?si=-cwmtu10yns8D9of [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLMAumqZimnsYeGbw56UO3uWDZJn3nk0TN #PereUbu #Cloudland #Fontana #9ThAlbum #AvantRock #ArtRock #Cleveland #DavidThomas #AllenRavenstine #ChrisCutler #JimJonse #ScottKrauss #TonyMaimone
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