能登半島の鉄砲石No43

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石の名前 鉄砲石

能登半島の一部の海岸で見つかる鉄砲石です。

トンネル状で、この個体は中が仏頭状の玉髄になっていました。

白い部分は珪質岩だと思いますが、シェル状の割れ口は妙にギラギラしていて樹脂光沢とガラス光沢の中間みたいな感じです。

調べてみたら、能登半島の珪藻泥岩層という地層から出る様です。

鉄砲石の成分は、こぶり石と同じでシリカ(二酸化ケイ素)に水が加わって出来たもので、中が空洞になった形が鉄砲の筒に似ている事からこの名前になったようです。

最近ではこの鉄砲石は、海老やカニなどの甲殻類の巣穴がシリカで固まった物との事で、珪質コンクリーションなのではと思います。

いずれにしても二酸化ケイ素由来の石である事は間違いなさそうです。

中々面白い石だと思います。

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