- iwao-s Museum
- 1F Big 1 ガム
- model cars No.23
model cars No.23
ミニカー専門の情報誌ですが、食玩についても一時期取り上げられていて、この号で、かなり詳しくビッグワンガムの特集が組まれていました。この特集で、1978~1990までの全モデル名がわかりますので、貴重な資料です。販売年、製品番号などは、この本で確認しています。
筆者の記述の中にビッグワンガム考察が載っていました。以下に抜粋します
しかし鉄壁なモデル作りを必須信条とする世のエンスーにとって、ビッグワンは常に癇癪の種であった。PP(ポリエチレン+ポリプロピレン)ゆえの切削研磨出来ない、接着出来ない、塗装出来ない、が壁として立ち塞がり、どんなに素晴らしくモデラー心をそそるモデルであっても、そのままパッチンパッチン切ってプチプチ組み込むストレート組みを強いられる、と云う幼稚園児とのタイマン勝負を宿命付けられていたからである。それだけにビッグワンの存在は一部エンスーにはストレスの源でしかなかった。
だが、ビッグワンにはビッグワンの独自の世界があって、大和民族的生真面目さを超越し模型の煩悩から解脱した時、初めてビッグワンの世界の既に確立された醍醐味に触れるである。それは30分間(後には複雑になり1時間の場合もある)のエクスタシーである。段取り、準備、待ち時間など、プラモデルに必要な種々の煩わしさとは一切無得の一気呵成の世界がそこにある。カッターもしくはデザイン・ナイフと後は精々ニッパー、ピンセットもあれば充分な世界。始めから終わりまで一気のコンセントレーションで、我を忘れて完成に持ち込む。そしてひとつのモノをフィニッシュした爽快な快感。そこでランナー、インスト、パッケージを惜しげもなくゴミ箱に捨てて、サ~次やるかぁ~のリフレッシュ感覚。この短時間完結主義こそ模型世界のひとつの快楽なのである。
では完成したモノはどうするか。それは人それぞれの好き好きだろうが、やはり精々1週間も眺めたらポイと捨てるのが精神衛生上も好ましかろうと思う。所詮はエンスーの納得のいく仕上がりにはなっていないのであるから、冷静さを取り戻すにつれ段々と不満がしみ出すように湧いてくるに違いないのだ。だから過去は引き摺らず常にゼロからの出発を心がける。これこそがビッグワン世界における美学であり、この世界ならではの醍醐味なのである(と考える・・・)。
ちなみに、私も当初は、建設機械や飛行機なども作りましたが、それらは残念ながら捨ててしまいました。でも、F1やバイクは捨てられませんでした。個別のアイテムでも書きましたが、そのディテールの素晴らしさ、お子ちゃま向けだけではない車種構成など、ある意味、コレクター魂を掻き立てるもの、その素養がある素晴らしい食玩だと思います。
とーちゃん
2023/10/11 - 編集済み引用を頂いた記事、
懐かしく 想い出しました。
ヽ(^o^)
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iwao's
2023/10/11もしかして、もしかして、筆者さんでしょうか???
とーちゃん
2023/10/11( ゚д゚) 違います 違います!
創刊号からの、愛読者です!
ヽ(^o^)
平野さんの文章、
愉しく拝読しておりました。
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iwao's
2023/10/11あぁ、そうでしたか、平野さんだと、勝手に抜粋したので、ヤバい!っと思ったもんですから、、、ホッとしました(笑)
創刊号からの読者さんでしたか、、、熱いですねぇ~
私は、たまに気になったのをGetする歯抜けの読者(過去形)でした。。。
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